
2026年2月17日の北うねりによる福岡の波
もう、シーズンも終わりになるかもしれませんが、再度、日本海サーファーに知っておいてほしい波があります。
それは、「忘れたころにやってくる北うねり」です。
日本海の冬の波のパターンは
西高東低の冬型の気圧配置となり、北西寄りの風・波が強まり、大荒れとなる
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西高東低の冬型の気圧配置が緩み、北西寄りの風が弱まる。それとともに北西寄りの風波が徐々に落ち着く
となるかと思います。日本海で良い波を当てるには、「西高東低の冬型の気圧配置が緩み、北西寄りの風波がまとまり始める」タイミングを狙うことになります。
しかし、それとは別に、日本海に良い波が入ることがあります。
それは、「間宮海峡付近~北海道西部で吹く北風によるうねり」によるものです。
西高東低の冬型の気圧配置となると、間宮海峡(サハリンとユーラシア大陸の間)~北海道西海上で北風が吹くことがあります。この北風によって北寄りの風波が強まります。この北寄りの風波が、西高東低が緩んで風が弱まったのちに、遅れて東北~福岡・佐賀まで北~北東うねりとして届きます。西高東低の冬型の気圧配置が緩むと、いったん風波がまとまったのちにサイズダウンするものの、タイムラグがあってしっかりとした北~北東うねりが届くことがあり、これが、「間宮海峡付近~北海道西部で吹く北風によるうねり」となります。
この北~北東うねりは、富山では特に「寄り回り波」と言われています。富山の海は、西方に能登半島を控えた袋状のため、北西の季節風が卓越する冬期でも、能登半島が自然の防波堤となり、外海に比べて概して平穏です。しかし、北~北東方向の開口部は、この方向からの高波の侵入が容易となっています。古来より、低気圧が発達しながら通過した後、風や波が静まり、漁や浜辺での作業を開始しようとするころに、突如として不意に北寄りの波が打ち寄せ、大きな被害をもたらした悲惨な記録が多く残されています。
とはいえ、私たちサーファーにとっては嬉しい波となります。特に、日本海側にしてみれば、年に数回のしっかりとした「うねり」でのサイズアップということになります。
では、この「間宮海峡付近~北海道西部で吹く北風によるうねり」をどのように当てれば良いのでしょうか。まずは、西高東低の冬型の気圧配置になり、北海道の東海上に発達した低気圧があるときに、「間宮海峡付近~北海道西部」で北風が吹くかを確認します。ここで北風が吹き続けるようであれば、北寄りの風波として発達し、次第に「周期の長い北~北東うねり」となったものが、いつ届くかを「うねりの周期予想」で確認すれば良い、となります。

2月16日午前6時の風予想。間宮海峡付近~北海道の西海上で強い北風が吹いています。

2月17日の波高予想(上)とうねりの周期予想(下)。日本海側の広い範囲で、波高は低いものの、周期の長い北寄りのうねりが予想されています。
ちょうど、このコラムを書いている2026年2月15日の時点で、16日は西高東低の冬型の気圧配置となって「間宮海峡付近~北海道西部」で北風が吹き、17日の時点で日本海側の広い範囲で「周期の長い北~北東うねり」が届く予想となっています。
もうすぐ冬も終わりですが、日本海サーファーの方は、来期に備えて、「間宮海峡付近~北海道西部で吹く北風によるうねり」について憶えておいてください!


