
2026年2月8日、湘南における西高東低の冬型の気圧配置による波
このウラナミを書いている1月5日は、湘南では南西の波が反応。腰~胸くらいのサイズがあり、何とかサーフィン可能となっていました。
2026年1月5日、湘南における西高東低の冬型の気圧配置による波
冬の湘南で波が上がる代表的な二つのパターンとして、「南岸低気圧」と「寒気による沖合の西風」がありますが、今回は、「寒気の沖合の西風による波」をチョット解説します。
波が強まるには、三つの条件があります。
①風が強く吹くこと
②風が長い距離に渡って吹くこと
③風が長い時間吹くこと
この三つの条件がそろうと波が大きく発達します。また、三つは揃わなくても二つの条件が揃えば波が立つことがあります。湘南における「寒気の沖合の西風による波」は、このうちの①と②の条件を満たすことになります。
西高東低の冬型の気圧配置となると、大陸から冷たい北西の季節風が強まります。この大陸から吹いてくる北西の季節風は、脊梁(せきりょう)した山地にぶつかると雪雲となり、日本海側の山地では雪となります。一方で、標高の低い谷間の地形はすり抜けてきます。本州の中心付近となる若狭湾~琵琶湖~伊勢湾はこの谷間となり、北西風が吹き抜けてきます。この日本海側から吹き抜けてきた北西風は、そのまま南東に向けて進むかというとそうではありません。摩擦の影響により海岸線に沿って吹くようになります。伊勢湾を抜けた北西風は、西風に変わり、遠州灘を抜けて相模湾へと進んでくるようになります。これが、湘南や千葉における「南海上で吹く寒気による西風」となります。
この伊勢湾から吹く寒気の西風が、上記の波が発達する条件の①と②を満たし、湘南に西~南西の波をもたらすことになります。「①の強い風」とはどれくらいの強さか、ということになりますが、それは気象予報士としては企業秘密なので、申し訳ありませんが、ここでは明かすことはできません。
では、寒気の西風が吹けばコンディションが良くなるかというと、そうではありません。それは、沿岸の風がどうなるかによります。上述している相模湾に進んでくる寒気の西風ですが、そのまま房総半島南海上に吹き抜けていくこともありますが、相模湾内の海岸線に沿うようになって湘南付近の沿岸では南西風となることもあります。沿岸で南西風となると、多くの所がジャンクなコンディションとなってしまいます。「沖合は強い西風」+「沿岸は北風or無風」が、冬の湘南の波が良い代表的なパターンの一つと言うことになります。
「沖合は強い西風」+「沿岸は北風or無風」になるのは、西高東低の冬型の気圧配置において、ある条件が揃った時です。それは、等圧線の角度となります。同じ西高東低の冬型の気圧配置であっても、等圧線が「北⇔南」となることもあれば、「北西⇔南東」「北東⇔南西」となることもあります。等圧線が「北⇔南」となると、西~南海上は西風、沿岸は北風となります。しかし、等圧線が「北西⇔南東」となると、西~南海上・沿岸ともに西~南西風となり、サイズはあるもののジャンク、一方で、「北東⇔南西」となると、西~南海上・沿岸ともに北~北東風となり、整ってはいるもののサイズはないとなります。
湘南で、整った状態で、西~南西の波があるのは、下記の様な気圧配置と風の吹き方の時となります。


冬もあと少しとなりましたが、波情報や概況を確認し、天気図や数値予報を確認し、良い波を当ててください!
