上條将美のウラナミ『ニューボード ゲット!!』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。
このウラナミが掲載されるのは7月下旬。おそらくこちら湘南でも梅雨明けするころでしょう。
梅雨といえば雨。雨が好き、という人はあまりいないと思いますし、自分も雨はあまり好きではありません。
特に、バイクで波チェックを行っている湘南では、雨は天敵で、カッパには気を使っているものの、首から雨が入ってきたり、手撮り動画の撮影の際に手首から雨が入るなどして、どこかしら濡れてしまいます。
なので、いっときはカッパの下はウェットスーツにしたこともありましたが、途中でトイレに行きたくなった時に脱ぐのが大変で、最近ではカッパを2重に着ています。ただ、それはそれで雨には濡れないものの、通気性が悪くなって汗でビチャビチャになり、結局は雨に濡れるのとあまり変わらなくなってしまいます。

雨にやられてヘコみそうな時に、本当に嬉しいのがユーザーさんとの会話です。何気ない話題から「〇〇の地形が良いよ」という貴重なお話し、業界の動きなど。そして、一番テンションが上がるのが、波チェックの応援をしてもらえること。
いつも見てるよ、毎日ありがとう、情報楽しみにしているよ、など。
根が単純なのか、応援されたり褒められたりすると本当にテンションが上がります。

そして、サーファーが一番テンションが上がる時としては、ニューボードをゲットする時ですよね。
自分のボードもまもなく出来上がります‼︎
サイズは5,8 x 19 ⅛ x 2 7/16 EPS。
オールラウンドのモデルで、想定サイズは腹〜オーバーヘッド。
いっときは幅と厚さをどこまで増やせるか試していましたが、最近では逆にボリューム(浮力)を落とし始めています。もちろん、ボリュームがあるとパドルが早くてテイクオフが楽だし、スピードもつきますが、ボードコントロールを考えると、ボリュームがあり過ぎるのもネックになります。特にテール付近のボリュームがあり過ぎるとアクションの時にボードを抑えられなくなってコントロールができなくなります。

テールはラウンドスカッシュで、スピード性とコントロール性を求めました。スカッシュはテール幅がありスピード性に優れ、ターンの切り返しがしやすいものの、角がある分良くも悪くもターンにも角を感じます。一方、ラウンドは丸いので取り回しが軽くルース性に優れ動かしやすいものの、切り返しの際に角を使ってターンをコントロールすることができなくなります。
その両方の特徴と想定サイズを考慮してラウンドスカッシュにしました。

フォームはEPS。おそらく、オーバーヘッド以下のサイズの波では、PU(ポリウレタン)製のボードは使わないでしょう。
スピード性、アクションの時の反発力、それによる加速性、ターンの取り回しの軽さ。波にサイズとパワーがあってボードの重さと安定性が求められるギリギリまでは、EPSしか乗らないと思います。
なお、EPSというと、ボードの軽さをイメージする方が多いと思いますが、軽過ぎるのも良くなく、オフショアが強い時は煽(あお)られ、スピードを出すにはある程度のボードの重さは必要なので、あえて少し重めに作っています。

あくまでも自分の主観的な感想ですが、よろしければ参考にされてください。

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