竹内予報士のウラナミ『春のバックカントリー』

竹内予報士

竹内予報士
大学時代に気象学を専攻し、気象予報士を取得。その後IT企業に十数年勤めた後、サーフレジェンドに加入。サーフィンと釣りとバックカントリースノーボードがライフスタイルです。 サーフィンはショートボード(歴15年ぐらい)、釣りは小学校時代のバス釣りから始まり今はオフショアでのルアー釣りが中心(真鯛、太刀魚、青物など)、バックカントリースノーボードは谷川岳や平標山、白馬、立山などで活動しています。

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こんにちは。竹内です。
皆さま良い波に乗れていますか?

今年は1~2月が記録的な暖冬となりましたが、3月は寒の戻りが何回かあって桜の開花も遅くなりました。
4月はその反動なのか、再び暖かい日が続き、そのまま気温の高い状態で5月に突入したという感じですね。
気温も海水温も高くなって、いよいよサーフシーズンに本格突入ですね!

そんな4~5月、自分はいまだ雪が恋しくて、雪山に行っていました笑。
春は冬に比べて天候が安定してくるので、山の奥の奥まで行くことができるようになります。
また、春は表層雪崩と呼ばれる雪山で最も気を付けなければならない雪崩のリスクが減るので、スティープな(急な)斜面に遠慮なく突っ込むことができます(ライディングできるかどうかは別として)。
あとは気温も高いので、ピクニック気分で楽しむことが出来るのも良い所です。

コンディションの良いザラメを当てるのは中々難しいのですが、実はザラメはパウダーよりも雪が締まっている分反発があり、サーフィンの水の上と感覚としては似ています。
面ツルのザラメは、それこそ面ツルのオーバーヘッドの波に乗っている感覚に近いと思います。

そんな春のバックカントリーの写真、動画をお届けします。

中央アルプス 木曽駒ヶ岳(標高2,956m)

ここはロープウェイで標高2,612mの千畳敷まで行けちゃいます。
ただし、森林限界を超える立派なアルプスで、急峻な地形ははるか昔に氷河によって削られ、カールと呼ばれる巨大なボウル状の地形をしています。
フランスのアルプス山脈にあるエギーユ・デュ・ミディに似ていることから、日本のエギーユ・デュ・ミディとも呼ばれています。
面ツルのザラメで非常にコンディションが良く、壮大なロケーションの中での1ターンはアドレナリンが溢れ出てきます。

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北アルプス 槍ヶ岳(標高3,180m)

槍ヶ岳や穂高岳という名前は、山に登らない人でも一度は聞いたことがある名前なのではないでしょうか?
アルプス一万尺の歌詞に出てくる『アルプス一万尺小槍の上で♪』の『小槍』は、槍ヶ岳のすぐとなりにあるピークのことです。
観光地として有名な上高地からのアプローチとなります。
初日は、上高地の河童橋から約6時間、距離にして15km、雪のない夏道をスノーボードを背負ってひたすら歩き、山小屋で1泊します笑。
2日目、朝3時に起きて登りはじめ、昼前にピークに到着し、滑走して再び15km夏道を歩いて上高地まで戻るというストイックなルートです。
ただし、標高3,100mからのドロップは半端なく気持ち良いです。

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このウラナミを書いているのは5月15日なのですが、実はまだ諦めていないのです笑。
もう1回ぐらいは行きたいな~。

それでは、皆さまが良い波に巡り会えることを祈りつつ、次回もよろしくお願いします。

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