『TRACE サーフィンやスノボを記録できる「活動量計」』たっちーのウラナミ

trace

もう少し早く紹介すべきでした。
もともとKickstarter※で2013年に始まった商品で、2015年には一般販売され、現在では日本の正規代理店もできました。

※Kickstarter(キックスターター)とは、誰かが発案するプロジェクトを一般の協力者がお金を出して支援し、実現させることを目的としている世界No.1クラウドファンディングプラットフォーム。

メルセデスベンツは遠隔計測システムをサーフボードに内蔵搭載し、「シルバーアロー」と名付けられたサーフボードを開発し、プロサーファーのギャレット・マクナマラと共にナザレの波を攻めました。

「シルバーアロー」はサーフボードと一体化していますが、TRACEは1台をそれぞれのボードのマウントに取り付けが可能で、ジョーディ・スミスといったトップサーファー達も使用しているアイテムです。

iPhoneやApple Watch を含め、様々なスポーツ活動量計が普及していますが、これらのデバイスが計測するアクティビティは、基本的にGPSの他、スピードや距離など比較的数値化しやすいものが中心です。ここにイノベーションです。

TRACEは、サーフィン、スノーボード&スキーというアクションスポーツを計測するために開発されたデバイス。
もともとスケートボードも対象と紹介されていましたが、現在オフィシャルアプリが提供されているのは上記2スポーツとなっています。

直径48mm、厚さ22mmの大きさで、重量39.7gの装置をサーフボードやスノーボードの上面に装着して使うのです。この中に、9軸センサーやGPSが入っています。連動させるスマホアプリは、サーフィン用・スノー用と分かれて用意されています。

サーフィンは計測するものがいろいろあります。波を捉えるたびに、TRACEはサーファーの最高速度や平均速度、波の長さ(距離と時間)を計測して記録します。空中に飛び出したときは、その高さや、ジャンプしていた時間と距離を計測します。

・Surf
Number of Waves
Interactive GPS Maps
Start Time
Length of Ride
Distance Surfed
Ride Time
Max Speed
Average Speed
Calories
Paddle Distance
Paddle Time
Number of Turns
Top Turn Angle
Bottom Turn Angle

またスキーとスノボでは、使ったリフト、速度、高度、距離、そしてジャンプの回数やトリックの種類などを計測・記録できます。

・Snow
Number of Runs
Interactive GPS Maps
Start Time
Vertical
Distance
Ride Time
Max Speed
Average Speed
Sustained Speed
Calories
Slope / Chairlift / Rest Time
Number of Jumps
Airtime
Air height
Jump distance

そして、アプリ上でソーシャルに記録を共有できます。たとえば同じゲレンデで滑っている別のボーダーとスキルを比べたり、サーフィンに行く前に、その日どこのポイントでいい波が立っているのかをチェックすることができたりするわけです。

同時にGoProなどで映像を撮影しておくと、ライディング映像だけをカラー補正まで含めて自動編集してくれ、ライディング映像には、計測されたデータがオーバーレイ表示されます。
映像の自動編集機能については、スケートボードやマウンテンバイクでも有効に活用できそうです。

TRACEとスマホとの間はBluetooth (2.1 and LE)で通信。充電池は7時間持つそうです。もちろん、耐震性と防水性があります。

■TRACE ウェブサイト
http://www.traceup.com/ (USサイト)
http://www.traceup.jp/2016/trace-for-surfing.php

最近の記事

関連する記事