こんにちは、ナッカルビです。
そんなものは存在しない! って一喝されそうですが……
海で生活するのに適した体に進化した人々がいるのをご存知でしょうか。
漂海民族「バジャウ族」
バジャウ族とは海上生活を1,000年以上続けている漂海民族で、東南アジアの国(フィリピン、マレーシア、インドネシア)に約110万人ほどいるとされています。
海を自由に行き来する民族だったこともあり、彼らに国境の概念は無く、国籍を持っていない人も多いようです。
バジャウ族の能力
皆さんは何秒くらい、息を止めていられますか?
ほとんどの人が、じっとしていても長くて2、3分ぐらいでしょうか。(私は1分30秒でした)
バジャウ族は素潜りで水深60メートルのところに10分以上もとどまることができるそうです……驚異的な潜水能力ですね。
彼らは何世代にも渡って、素潜りで魚を獲ったり、天然資源を採集したりして暮らしてきました。
長い歳月の自然選択の結果、脾臓が大きくなるDNA変異があり、遺伝的に水中での活動に適した体になったと言われています。
脾臓が大きいと、酸素を多く含んだ血液を溜めることができるため、長時間の潜水が可能となるそうです。(海生哺乳類のアザラシなどは、脾臓が大きい)
バジャウ族の現在
現在では、環境汚染と貧困問題が深刻化しており、現世代のバジャウ族が亡くなると、海で暮らす人はいなくなるとまで言われています。
近代化によって、受け継がれてきた文化が失われ、ユニークな進化も止まってしまうのは残念でなりません。
「バジャウ族 ゴミ」もしくは「バジャウ族 貧困」で検索してみてください。
近代化の波に翻弄されながら、都市の近郊に住む彼らの境遇を知ることができます。
では、次回もよろしくお願いします。