こんにちは、夕食オートミール化計画が功を奏し、体重が減り始めているナッカルビです。
今回はおそらく地球上で最も孤立した人々の話をします。
先住民の保護活動を行うNGO「サバイバル・インターナショナル」によると、全世界には外界と接触していない部族が100以上あると推定されているそうです。
その中でも、更に隔離された環境(島)で生活をしているのがセンチネル族です。

北センチネル島の航空写真(出典:NASA、2004年撮影)
彼らの住むインド領の北センチネル島は、周囲をサンゴ礁に囲まれた面積60平方キロほどの島です。
その島に50〜400人が狩猟採集をして暮らしており、部外者の立ち入りを完全に拒んでいます。
どのぐらい拒んでいるかというと……接触を試みる人を弓矢の雨で歓迎するほど拒んでいます(汗)
近年では島への上陸を試みた米国人宣教師が、島民によって殺害される事件が起きて注目されました。
人の命が奪われたのは悲しいことではありますが、無理に接触を試みた側に問題があると考えています。
宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史(外部リンク:National Geographic)
動画サムネイル左側:スマトラ島沖地震に伴う津波被害の救援のため派遣されたヘリコプターへ矢を放つセンチネル族
動画サムネイル右側:殺害された米国人宣教師ジョン・アレン・チャウ氏、ご冥福をお祈りいたします…
過去に同じような境遇にあったジャラワ族は、外部との接触を増やしたことにより、伝染病に苦しんだだけではなく、現代文化の流入や密猟による影響で、その社会が崩壊してしまいました。
こうしたことを踏まえて、インド政府もセンチネル族には干渉をしない意向を示しており、インドの法律で島への接近は禁止されています。
ちなみに、北センチネル島が属するアンダマン・ニコバル諸島ではいい波があり、サーフィンが可能だそうです。
でも、くれぐれも北センチネル島にだけは近づかないようにしてくださいね。
ハードコアなローカルに手痛い歓迎をされてしまいますので……
では、次回もよろしくお願いします。