米山予報士のウラナミ『西の波と東うねり』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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海に入ると、日常の悩みやストレスが吹き飛ぶことがありますよね。湘南の海水温は比較的暖かく、私は日中はまだノーグローブ・ノーブーツでサーフィンをしています。冬でも波に乗ることができるのは幸せなことだと思います。

最近乗ってよかった波は、西寄りの波でした。湘南では西や南西の波が比較的形が良い印象があります。冬の西寄りの波は、相模湾沖や東海沖で吹く西寄りの風による波で、遠くで発生したうねりというよりも、その海域で吹いている風によって生じる波です。ちょっとばらけた感じで力のないときもありますが、ワイドなうねりでない分、比較的形が良いのだと思います。また、地形があまり良くなくても西寄りの波のときは、楽しめることもあります。風波がシェープされたような感じで、ピークがいくつもあり、混雑していないピークでも、波に乗れることがあります。IMG_0658

一方、東寄りのうねりは、ワイドな印象です。東うねりは、東の離れた高気圧や低気圧などによってもたらされることが多く、遠くの海域からやってきます。水たまりに石を落としたときにできる波紋のようなもので、しっかり筋張ってうねりが入ってくる分、ワイドになりやすいのだと思います。このうねりのときは地形が良い場所と悪い場所の差が大きくなり、波に乗れる場所がはっきりするイメージです。私は東うねりのときは、地形が良いポイントを探して入りますが、良い場所は混雑していることが多く、最近は海に入るのを諦めることもあります。

また、湘南で西寄りの波と東寄りのうねりがあるときは、南寄りのうねりに敏感な場所だけサイズが大きいときもあります。

私は波情報の仕事をしてから、西寄りの波と東寄りのうねりなどの違いを知りました。波の方向や特徴に合わせて、サーフィンをするのも面白いですね。

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