chan-Uのウラナミ『学生寮』

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chan-U:福岡市在住。ラーメン大好き。 好きなサーファーは、もちろん波伝説ライダー・アンバサダーです。 Support your local surfshop. Let the good time roll !

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私は、幸運にも大学まで行かせてもらうことができました。今回は、そんな学生時代の話です。

高校時代、際立った運動能力はありませんでしたが、強靭な肉体を持つ熱血な体育の先生に影響を受け、体育大学へと進学しました。

今回は何よりも生活の基盤となった寮生活のお話です。

学生寮は、主に剣道部・柔道部が中心で、彼らは強制的に寮に入らされます。その他は様々な部活動に所属する学生がいるのですが、寮では集団生活となりますので、起床時間や門限などのルールがあります。

まず、寮に入る玄関には、ひときわオーラを放つ古い太鼓が置かれてあり、入寮の際には「この太鼓を触ったら○○○」とこのウラナミでは書けないような脅し文句を言われ、初日からビビリ上がったことを覚えています。
そして、寮生活では、この太鼓が行動の中心となりました。

まず、365日、早朝5時50分にはこの太鼓が鳴り、皆いっせいに廊下に整列し点呼と掃除が始まります。この太鼓は目覚まし時計ではないので、それまでには起きて点呼の準備をするように言われていました。

そして夜は、午後8時50分になると、再び太鼓が鳴り響き、再び点呼・掃除が始まります。掃除は、まず廊下の隅に列を作って並び、4年生の先輩が「前進!」と叫びます。そして、下級生は、ヒザを地面に擦りつけながら、雑巾をゆっくりと滑らせ、「いち、に、いち、に」と兵隊のように大声で叫びながら50mくらいの廊下を2~3往復くらい拭きます。

そして、この寮の文化?のようなもので、「粗相(そそう)」、「ちょんぼ」と呼ばれるものがあり、提出物の出し忘れや、門限を守れずに点呼に遅れるなどのルール違反、特に「寮抜け」といって夜の点呼後や消灯後に寮を抜け出したりすると連帯責任になり、夜の掃除の「前進」をヒザの皮がズルむけになりながら、延々とやらされることもありました。

遊びたい盛りの大学生活において9時以降外出禁止は、とてもつらいものがありました。

慣れてくると、点呼の際に下級生が漫才やコントなどをやらされました。
同じ釜の飯を食べる仲間とは、部活や出身地などの垣根を越えてとても仲良くなりました。

ちょうど、サーフィンを始めたのもこの頃で、東京都世田谷区にあるこの寮から江ノ島の海へとサーフボードを抱えて通いました。
皆さまのなかにも新たな生活を迎えられる方がおられるかと思いますが、素晴らしい出会いが待っていることを願っております。

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