米山予報士のウラナミ『過ぎ去った2017年1月、真冬の日本海トリップ②』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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京都・八丁浜の次に向かった先は福井・高浜。八丁浜から距離はそれほど離れていませんでしたが、こちらのほうがだいぶ雪が残っていました。風向きによって雪が降るかどうか変わるらしく、南岸低気圧によって年に数えるほどしか雪が降らない湘南と比べると、サーフィンをする環境が根本的に違うと改めて思いました。

高浜でもサーフリポートをお願いしている倉橋さんに若狭湾内にあるポイントを案内していただきました。湾といっても、想像よりも広く長い海岸線や、カレントが非常に強まる所もあるなど、色々教えていただきました。今回はサイズが小さく、ノーサーフでしたが、次回はリベンジしたいと思います!

高浜の次は三国へと向かいました。夕方頃にサンセットビーチに着くと、オフショアで面が良く、肩頭くらいのパンチのありそうな波がアウトからしっかりと割れていました。しかもサーファーは1名のみ!湘南だったら混雑必死のコンディションに興奮し、日没まであまり時間がない為、急いで海へ。京都のローカルの人から「福井は2℃は海水が冷たい」と聞いていたので、ヘッドキャップを装着し、フル装備でパドルアウトしましたが、こちらも想定より冷たくない・・・ラッキー!入ると見た目よりはサイズがなく、少しクセのある波でピークをうまくつかむのが難しかったですが、わずか3名のみのほぼ貸し切りサーフを日没前まで堪能し、これも日本海の魅力かも~と思ったのでした。
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その夜は大井さん夫妻と懇親会。海水温についての疑問があったので聞いてみました。すると「日本海は対馬暖流が流れているから、親潮が流れる千葉以北よりも冷たくないのではないか」とのことでした。意外!僕は海の中で寒いよりは暑いくらいのほうがいいので、外気などで少しでも寒いと感じたら、ウエットを厚めするかインナーで調節しています。なので、「きょう、海が冷たかったね。」とか言われても、あんまり感じず、他の方と感覚が少し違うかもしれませんが、それにしても湘南とあんまり変わらないくらいに感じるのはビックリでした。波伝説福岡支社で働くchanーUさんは「冬の福岡は冷たく、ドライスーツを着ている」と言っていました。その為、南北で単純に分けることもできず、必ずしも南のほうが暖かいわけではないと思います。また、年によっても違うし、海水が最も冷たくなる2~3月も未知の世界です。それでも、日本海は冷たいと思いこむのは間違いでしたし、日本でも知らないことだらけだと痛感させられました。

その後は、石川まで足をのばしました。surf shop reboot(リブート)を経営されている井本さんに周辺のポイントを案内していただきました。この辺りは波伝説では情報を提供していないのですが、柴垣・滝というメジャーなポイント以外の所も回っていただき、夏の風波でもサーフィンはするし、一年を通して何とかできるということも教えていただきました。

3月にスマトラ島のバンダアチェに行ったときに凄い良い波でしたが、年に何回かは湘南でも同じくらいに良い波に当たるときがあります。今回の日本海トリップで冬の選択肢も増えましたし、時間がかかっても日本中を回ってみたいですね!

(サーフポイント周辺の田んぼにいた野生のサル)

(サーフポイント周辺の田んぼにいた野生のサル)

最後にサーフリポーターの方々、井本さんに感謝いたします。皆さん、サーフィンに対しての熱が凄く、先輩方を見習っていきたいと思います。

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