数年前にヘビーローテーションに組み込まれていたセーターがありました。たまには洗わなきゃと、手洗いOKのタグを確認し、洗濯ネットに入れて洗濯機にイン。洗濯機の軽快な終了音とともに、取り出して平干し。この時点でなんとなく違和感は感じていたのですが、気付かなかったフリ。
乾いたセーターを着てみる……うん!縮んでるっ!
やっちまった~!あまりセーターは着ない私。扱いに慣れておらず、都市伝説的に縮むという噂は聞いてはいましたが……。
がしかし、この現代社会。グーグルでちょちょいと調べれば何とかなるっしょっ!と。縮んだセーターを、髪のトリートメントを溶かした水に浸し、ダンボールで元のサイズの型紙を作って、伸ばして乾かすというウラ技を発見したので実践。着られるレベルにはなったものの、まだ着丈や袖丈が足りてない感じ。しっくりこなくなったお気に入りのセーターは、なんとなく着る気にならず、冬服のスタメンから落ちてしまいました。
時は過ぎ2018年の冬。初売りセールで久々に購入したセーターを着る。
なんだこの感覚は……ずっと昔もこんなふわふわに包まれていたような……君の名は……
忘れかけていた記憶。いや忘れようとしていた記憶。
「あのセーターが着たい!」
一念発起。再びグーグルで色々と調べた結果、最後の望みを託そうと決めたのは、NHKでも取り上げられたことのある東京の東大島のクリーニング店。その名も『トーア復元研究所』、名前からして完全にいけそう。
セーターの元のサイズを調べたうえで、いざクリーニング店へ。縮んだセーター寸法を測ったりで、5分程度で依頼は完了。後日、職人さんからサイズ確認の電話連絡がきて、その際に「依頼通りのサイズになりますよ!」との心強いお言葉。その連絡から2日後には、宅急便で自宅に配送されてきました。
しばらく着ていなかったので、元の風合いは忘れてしまいましたが、サイズ感はバッチリ!
まだまだセーターが活躍する季節。スタメン復帰です。
39歳の私。「今後はウール製品は絶対クリーニングに出すことを誓います!」