千葉北エリアで摂氏10度前後の水温が続いていた2月初旬。
ぬるい水と良い波を求め東京都の亜熱帯地区のアイランドへ。
羽田空港からテイクオフし、眠りについたかどうかのタイミングで、機内には着陸のアナウンスが流れる。
飛行機から出るとやや肌寒い。期待していた湿ったムアッとした空気とは違い、少し肩透かしを食らう。しかし、空港にて前乗りしていた友人と合流し、宿に向かう車窓をヤシの木やシダ植物が次々と横切り、その気持ちは一気に南国モード。
到着前日に本州南岸を低気圧が通過し、このサーフトリップの3日間は強い冬型の気圧配置が続く予想である。天気図的にも数値予報的にも南西~西~北西にシフトして強く吹き続く風がネックになるであろう。午前中の1ラウンドのために早速波チェック。崖を背負っているポイントのために風は予想ほどでもなく、うねりも抑えられてしまっているのかと思いきや、胸肩たまに頭サイズはある。
お邪魔したポイントは、駐車場から玉石の海岸線を20分ほど歩く。その道中に滝があったり、ポイントの前の小さな洞窟で着替えたり、普段とは全く違う壮大なロケーションに大興奮。
大きめのセットはややワイドながら、切れた波は途中厚いセクションもありつつも、つなげばショルダーがリフォームしてくるワクワクする波。
トリップ中はこのポイントにずっとお世話になったが、左に開いた波だったり、右に開いた波だったり、何かしらのうねりは拾い続ける。また、強いオフ寄りの風が崖を回り込んでサイドオンとなり、日中はコンディションを落とすパターンが多かった。
水温は3ミリのジャージで全然OKであったが、強風で少し冷えた体をポイントから程近い温泉で温める。それがこの旅のルーティーンとなる。
(あすに続く)