注意する勇気ーー取り返しのつかないことが起こる前に|MINのウラナミVol.361

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MIN/社畜暦23年/サーフ事業局所属/小笠原父島出身(実は湘南茅ヶ崎うまれ)/波乗り歴は30年以上/サーフィンと海以外の趣味は、仮想通貨、ガジェット、アクアリウムで、社内ではいわゆるオタ寄りな存在(?)
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MINのウラナミVol.361

こんにちは、MINです。今年の台風シーズンは、湘南では9月中旬まで台風らしいスウェルの到来がほとんど無い状況が続きましたが、皆さんのお住いの地域はいかがでしたでしょうか。

今回は暗い話になってしまいますが、とても大切なことだと思うので書かせていただきます。

台風スウェルの到来は、毎年多くのサーファーが待ち望んでいることと思いますが、その一方で、必ずといって良いほど、望ましくない報告も耳に入ってきます。
 
 

取り返しのつかない事故

9月に入って、私のもとへ2件の訃報が入ってきました。2件ともサーフィン中の事故によるものでした。
 
 

独りでビッグウェーブスポット

1件は、私が小学生の頃からお世話になっていて、地元では兄貴的な存在だったC氏の訃報でした。小笠原諸島父島の某ビッグウェーブスポットで、早朝から独りでサーフィン中にリーフまたはボードを後頭部に強打したことで、死につながったと考えられています。

そのことについて、地元にいる私の兄が話していたのは、「前からずっと心配してた。でも、年上だったし、言えなかった」と言うのです。C氏は、普段から独りでそのビッグウェーブスポットでサーフィンすることが多かったそうで、何か遭ったときに誰も助けることができないことを心配していたそうです。
 
 

無謀なエントリー

もう1件は、伊豆諸島新島の間々下にて、サーフィン初心者と思わしき観光客女性が亡くなった事故です。facebookでシェアされていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

facebookでその事故について書かれたT氏の投稿によれば、一発のショアブレイクにまかれたあと海面に上がってこなく、その後、居合わせた人たち全員でできる限りの救命措置が行われたものの、救急車で運ばれた後、死亡が確認されたそうです。

T氏は、事故の直前にその女性と簡単な言葉をかわしていて、その様子から素人であることは察していたそうで、「あのとき、一言注意していれば。と後悔しています。」と書かれていました。
 
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不幸な事故が繰り返されないために

2件とも、責めるわけでもなく、誰が悪いということでもなく、共通するのは、ただただ「注意しておけばよかった」「止めるべきだった」という後悔です。

他人の行動に対して危ないと思ったときに、その場で注意することってけっこう難しいですよね。自分の中で何かの葛藤があって、結局、注意せずにいることって多いのではないでしょうか。

その結果が、大事でなければ何ら問題ないのですが、上述のように取り返しのつかない事故につながってしまった場合は、後悔しかありませんし、何より当事者やそのご家族、恋人、友人にはとても不幸なことになってしまいます。

これらのようなことが繰り返されないように、危険と感じたことには勇気を出して注意するように、皆で努めていきませんか? 他人に注意することは簡単ではありませんので、身近な言いやすい人にだけでも、少しずつでも注意を促す努力をしていければと思います。そうすればきっと、本当に言うべきときに言えるようになることでしょう。

亡くなられた二人のご冥福をお祈りいたします。

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