Be-YOU-tiful People『Follow your heart(心に忠実に生きる) アンドレア・モーラー(Andrea Moller)Vol.3』

岡崎 友子

岡崎 友子
オーシャンアスリート&ジャーナリスト
鎌倉出身。16歳でウインドサーフィンを始め、大学に入ってからマウイに通い、90年代にはウエイブ年間ワールドランキング2位など入賞多数。他にスノーボード、カイトサーフィン、サップ、フォイル、ウイングなどでも黎明期から関わり、世界の情報を日本に紹介している。自分が恩恵を受け、常に多くを学んできた自然を大事にしていかなければという危機感から、近年はキッズキャンプや環境活動にも力を入れている。

パラメディックのお仕事中のアンドレア

パラメディックとして忙しく働きながら、ビッグウェイブにおいて事故があった時の応急手当をビッグウェイブサーフィンを志すサーファーらにレクチャーすることも

 

彼女は、アウトリガーカヌー、スタンドアップ、サーフィンなど多くのスポーツで活躍しながら、子育てもしていた。さらには、そんな忙しい生活の中で10年間学校に通い、パラメディック※(救命救急士)の資格を取得したのだった。
※日本よりもアメリカのパラメディック(救急救命士)は医師に近い存在で、現場で注射を打つこと(医療行為)ができたりもする。(このコラムの編集を担当した☆加藤が、実際にハワイオアフ島でハワイアンライフガード講習を受けたときに、直接パラメディックから教えてもらった時の知識)

 

『パラメディックになろうと思ったきっかけは、もともと子どもの頃から医学には関心があったから。でもいまさら医大に通うのは無理だったの。でも、それまで10年以上もダイビングインストラクターの仕事をしていたけれど、ダイビングがだんだん廃(すた)れていってしまい、将来の仕事に不安が出てきた時に、だったら今からでもパラメディックになるための勉強をしようと思ったの』

 

パラメディックになるには最低10年間はかかるので、生半可な気持ちではできなかったはず

パラメディックになるには最低10年間はかかるので、生半可な気持ちではできなかったはず

『Its a passion! ビッグウェイブと同じで、時間をかけてでも突き詰めたいという情熱があるからできること。どんなことでも本当にやりたいことなら時間がかかっても必ずやれると思っていた。もともとやりたいことだったし、良いチャンスだと思ったの。10年間かかったけれど、今パラメディックとしてやりがいがあり、人の役にも立ち、波乗りと同じくらいアドレナリンが沸き立つ環境で頑張れることはとても幸せだわ。そしてこれから先も安定した収入があることも。だから全てにおいて良かったと思えるの。とはいえ48時間の勤務後に4日間の休みをもらえるのだけれど、最初の1日は疲れすぎていて海に入れないことも多いの。
緊張する仕事だから、どっと疲れが出る日もあるわ。それでも一緒に働いている仲間がとても協力的で、ビッグウェイブで急に遠征に行くというような時なども、シフトを代わってくれたりすることも多いし、(職場に)サーファーが多いから応援もしてくれるの。

それにパラメディックのお仕事って、ビッグウェイブサーフィンに似ているのよ。

Act now, it has to work, no mistake. It has to work now(その瞬間に行動する、失敗は許されない、今この瞬間に正しい判断で動く)っていうところがね 』つづく

 

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