シークレットRightのバレルを狙うKotton君
サーフィン9日目 (2024年10月10日朝イチ)
15.シークレットRight
弱いオフ→オンショア 頭たまに頭半前後 ◇70点
前日まであまり調子が上がらなかったので、前夜から気合を入れて朝イチに最初のサーファーとしてディンギーに乗ってポイントに1番乗りしました。
誰もいないのでどこがピークだか分からず、またテイクオフポジションを把握するのにも時間がかかり、結局大きなセットは30分間入らず仕舞いで、今日のサイズは小さいのかな?と思っていたら、潮が動き始めるとマジックのように頭半前後のGood Waveのセットが入ってくるようになるから驚きです。
外人は潮が動かないとセットが入ってこないことを経験値から知っていたのか、セットが入り始めてからディンギーで徐々にやってきました。
日本でも潮が動くとサイズ・コンディションが上向くことは普通ですが、ここの変化は大きく、頭サイズが4~5feet(W~Wオーバー)までサイズアップして波数も多少増えてくるので、干潮前後、特に潮の満ち込み時は外せません。
毎日午前10時以降にはオンショアが入ってきて昼過ぎに強まってくるので、大潮回りで午前7~9時くらいの干潮時間がある旅行日程を中心に入れたらベストだと思います。まあ外人を含めて考えることは同じだとは思いますが…。
サーフィン10日目 (2024年10月11日朝イチ) Final Session
16.シークレットRight
弱いオフ→オンショア 肩頭たまに頭半前後サイズ ◇70点
ついに、Finalday、Final Sessionとなりました。
結果的に8日間連続でこのスンバにあるシークレットライトブレイクでサーフィンさせていただきましたが、最低のサイズの日でもロータイド前後の時間帯にはお約束のように頭半前後のセットが入ってくるから、何度も申し上げますが本当に不思議なポイントであり、Specialなポイントでもあります。
ロータイドでも水深が深いために、巻かれてボトムに身体が付くことを私は経験したことがありません。今回のメンバーで一人だけボトムに足がかすったという話を聞きましたが、かなりレアなケースだと思います。それでもケガはしていないので、その点で言ってもとてもありがたいポイントなのです。
ただし、インサイドの最終の壁のセクションは浅くなるので、そこでトップアクションを失敗するとリーフでケガをするはずなので十分に注意する必要があります。
ここはうねりが強い時には4~5Feet以上の上級者向けのコンディションになりますが、クローズすることはなく、NoBuFuku君の話では今から15年位前に一番最初に来た時には遥か沖から割れる10feetのSpecial Waveをサーフしたそうです。
このシークレットRightでの10Feetがどんな波なのか、どんな景色になるのかは想像も付きませんが、きっと素晴らしい波になるのではと期待しています。
インパクトスーツ(浮力付スーツ)を着て、所有するサーフボードで最長のガンの板を用意し、さらには体調を万全に整えて対峙できるかどうかのコンディションだと思います。
これまでに自分がメイクできた最大サイズは、ノースショアのバックヤードの一番ピークに居たときに、たまたま水平線から入ってきたオバケセットをかわそうと必死に沖に向けてパドルしたところ、背後からコラムを書いてもらっていたハワイアンのレイノス・ヘイズに「Michio Go Go!!!」と叫ばれて、心の中で「嘘だろ!? でもレイノスに言われたら行くっきゃないな!!」と腹を決めてテイクオフした8feetが私が乗った最大サイズだと思います。
その波はサンセット方向に次第に掘れて覆いかぶさってきたため、壁に手をやって飲み込まれないように耐えていただけなんですが、数秒間バレルの中を走り続けたあと、いきなりパッと景色が開けて無音の世界から外の音が聞こえてきた時には「やったぜ~」という快感よりも先に「助かったぁ~!!」という安堵感の方が強かったことを覚えています。笑笑
いずれはその記憶をこのシークレットRightで再現出来たら、生涯に残る経験になることでしょう。
どんなクラシカルポイントでも通い続けることで色々な経験や知識が備わり、また地元の人との強固な絆も深まるものと信じています。あと何年通えるかは分かりませんが、この地にもう少し踏ん張ってみたいと考えています。つづく。
All Photo By NoBuFuKu.