☆加藤のウラナミ『41年ぶりの一人旅vol.2』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

ピステンによるノートラックの美しいゲレンデ

「Exciting Nighter」はノートラックだからこそ!!!

概ね毎日午後6時の白馬五竜スキーゲレンデのナイター営業開始に合わせて5分前にはリフト前に並び、ノートラックのバーンを休みなく一気に10本集中してカービングを中心にグライドしています。

10本ライドが終了する午後7時15分頃には、ノートラックだったバーンもかなり荒れてガサガサになってきてしまうので、後ろ髪をひかれることもなく、早めに帰路について途中で美味しい夕食を食べるのを日課にしています。

前話でお伝えした通り、HakubaValley全山シーズン券とエイブル白馬五竜のナイターシーズン券を(早割で)購入したため、いつでも滑ることができるし、日中ならば短時間でも長時間でもHakubaValley内のどこかのゲレンデを自由に滑れて、五竜のナイターはノートラックバーンを滑れるので、同全山シーズン券と五竜ナイター券を所有する最大の魅力になっています。

なお、白馬最大規模の八方を含めた他のゲレンデでは、豪、欧州、台湾などからのスキーやスノボー客が戻って大変賑わっているものの、リフトを運営するための作業スタッフが集まらず、まだナイター営業を再開できていないそうです。

ちなみに、白馬五竜のリフト作業スタッフもその半分は外国の方が従事していました。少子化と3年間のコロナ感染による悪影響はこんなところまで及んでいました。

宿に戻って軽く晩酌をしていると、連日のスノボーの疲れもあって一気に眠気が襲ってきて朝まで爆睡してしまいますが、そんなシンプルな日々を続けているのが楽しくて仕方がありません。

言わばインドネシアにボートトリップしているように感じるくらいの楽しみとなっています。

ターンやリッピングの数はボートトリップ中のサーフィンとは比較にならない数をこなし、パドリングはないものの下半身の疲労は半端ではありません。

旅の後半に八方の一番上のリフトから一番下まで一気に滑ろうと試みましたが、2回チャレンジしたもののいずれも途中で軽くこけてしまい成功できていません。
この合宿を終えるまでには、容易に一気に滑り終えることができるよう強い気持ちで取り組むつもりです。

なお、旅の中盤に疲れが溜まって集中力が欠けてきたのでしょう、同日中に忘れ物を三連発させてしまいました。(涙)

一つ目は、一番北側のコルチナスキー場で滑ってからペンションに帰ってきて部屋の鍵を出そうとしたものの見つからず、もしやと思ってコルチナのホテルに電話したら、あっけないくらいに、「101と書かれたそれらしい鍵が届いていますよ」とのことでとんぼ返りして鍵をもらいに行きました。
多分トイレの中でジャケットを脱ぐときに落としたものと思われます。

小谷村にありHakubaValley最奥にあるコルチナスキー場とホテルグリーンプラザ白馬

小谷村にありHakubaValley最奥にあるコルチナスキー場とホテルグリーンプラザ白馬

二つ目は、大切な免許証です。ゲレンデで無いことに気づき、部屋の棚の上に置き忘れたと思っていましたが、宿に帰って棚の上を探しても見つからず、その後に大捜索をしたら、スノボージャケットのポケットに入っていました。(ポケットが多過ぎかも?)

究極の三つ目は、その前日から大切なVISAカードが見つからず、てっきり何処かで落としたものと思い込み、VISAのカスタマーセンターに電話してカードの利用停止と再発行の手続きをお願いしている最中に、カード番号を確認するために書き記していた能率手帳を広げたらパラっとVISAカードが落ちてきたのでした。

最高の笑顔で、「こんなことってありますかねぇ?お騒がせしました~。」オペレーターの方はやれやれと思ったことでしょうが、あと10秒でカードは利用停止されるところだったので本当にラッキーでした。
結局三つとも無事に見つかりましたが、疲れている時は脳も疲れていて忘れ物をしやすいので要注意ですね。

宿泊しているペンションは、白馬村内のエコーランドというペンション村の賑やかな通りにありますが、半地下に焼鳥屋さんが入っています。ペンションのオーナーとは色々と話をして仲良くなり、私が波情報の仕事をしていると話したら、その焼鳥屋さん「とり克」のオーナーMさんもサーファーだと教えてくれました。

この辺りは外人さんばかりで、この焼鳥屋さんも毎晩外人さんで満員でしたが、少し遅い時間に顔をだしたらカウンターが空いていました。
Mさんに私から自己紹介したら、「僕、波伝説ユーザーで毎日チェックしていますよ。」との嬉しい返事が返ってきました。

Mさんが焼鳥の修行をしたのは、辻堂駅近くのサーファー通り沿いにあるサーフィンの先輩がオーナーの「炭火串焼さがわ」で、美味しいので何度か私もさがわさんを利用していて、二階のこじんまりとした個室がお気に入りでした。
サーファー同士のつながりで、白馬の焼き鳥屋さんで辻堂の「さがわ」さんの話題が出ることをとても嬉しく感じました。

なお、「とり克」さんが使う鶏肉は、「信州黄金シャモ」という長野県が開発した良質な地鶏で、噛めば噛むほどうま味が出て、歯ごたえもあり、とにかく美味しいに尽きます。

その「信州黄金シャモ」について少し調べたら、その美味しい理由が分かりました。
生産農家は120日間以上の平飼いを基本とし、これは地鶏JAS規格の1.5倍、ブロイラーの約3倍になるそうです。

また、飼育密度も1㎡当たり5羽以下と、地鶏JAS規格の半分。さらに他種類の鶏と一緒に飼育することも禁止し、与えるエサも乳酸菌を入れるなど細かく基準が定められて、さらにストレスを掛けぬよう鶏舎内を徹底的に清潔に保つなどの厳しい条件を県内農家が厳守して飼育し続けているのだそうです。

Mさんは毎日お昼ごろには仕込みを始めていますが、その日に提供する分だけの「信州黄金シャモ」をさばいているので、いつも鶏肉の鮮度が良いのもとても美味しい理由だと思います。

もしも来店される場合は、ぜひ予約をされてからお越しください。

白馬エコーランドにある、とっても美味しい焼き鳥屋「とり克」さん

白馬エコーランドにある、とっても美味しい焼き鳥屋「とり克」さん

白馬や小谷(おたり)村は、パウダー豊かな多くのスキーゲレンデを抱えているだけでなく、日本海側の海にも約50km(車で1時間くらい)で行けるので、「この辺りには結構サーファーが住んでいるんですよ」とMさんから教えていただきました。

そういえばフルマークス白馬の江口店長も日本海のサーフポイントによくサーフィンに行くと言っていました。
その江口店長とはナイターで再会しましたが、エイブル白馬五竜アンバサダーの「根本風花(ふうか)さん」と、五竜のナイターを盛り上げる「Exciting Nighter」というインスタライブを発信しているタッチーさんとご一緒でした。

しばらく世間話をして皆で記念撮影を終え、江口君が「それじゃ~俺はお店に帰らなければならないから、みんなゆっくり滑っていきましょう。」という声を聞きながら私はビンディングのストラップを締めていましたが、さあ滑ろうと思って立ち上がると、すでに三人とも誰よりも速いものすごいスピードで遥か先をカッ飛んでいました。(涙)

アンバサダーの根本さんは、アルペン競技から今では基礎スキー競技を続けられているそうなので当然でしょうが、江口君もタッチーさんも流石といった感じでした。

右から、Exciting Nighterのタッチーさん、江口店長、根本風花さん、☆加藤

右から、Exciting Nighterの
タッチーさん、江口店長、根本風花さん、☆加藤

「SNOW&SURF」、私にとってはハードに思えますが、「とり克」のMさんからは「(日本海の)ポイントはいつも空いているので、湘南の混んでいる海の方が俺たちには入れませんよ」とのことでした。

白馬や日本海の自然溢れる素晴らしい環境を考えると、なるほどと分かるような気がしました。
つづく。

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