☆加藤のコラム『ポジティブこそが道を切り開く~スンバ編 Vol.7』

☆加藤

☆加藤
会社の創業者兼代表です。 波乗りと海と雪山が大好きなサーファーです。 地球温暖化による悪影響は、アウトドアをフィールドにするサーファーや釣り人、またバックカントリーを楽しむパウダー愛好家にとっても、ここ10年は加速度的に環境が悪化していると思います。 我々は高精細な気象情報・海象情報を提供し、海を安全安心に過ごして頂けるサポート役でしたが、今後はもっと大きなテーマを考えねばならないと強く感じています。 微力ながら、年々悪化している豪雨、暴風、高波浪、洪水、高潮などに対して、事前に予報して災害による被害や事故を少しでも減らせるよう精進して参りたいと思います。 一方、初動負荷トレーニング®の指導提携施設を湘南辻堂と横浜東戸塚で運営していますが、気象と健康とで関わり方は異なるものの、地域住民の幸せづくりに貢献する仕事に変わりはありません。しかも日々会員さまのスマイルを直接見れることで、我々の方が逆に元気を頂ける素敵なお仕事に感謝しかありません。前期高齢者の自分が今もアクティブに活動できるのは初動負荷トレーニング®の賜物です。 個人的には、サーフトリップや雪山のコラムが多くなりますが、素晴らしい自然環境の恵みを享受する喜びを少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

誰もいないがサイズは頭半以上はありそう

誰も海に入っていないがサイズは頭半以上はありそう


Big Wave

バレルメイクは高等テクニックで完全にメイク出来た訳ではありませんが、走って、またはボトムターンやトリミングで波のスピードに合わせてバレルメイクを狙う際は、Wayanから前の肩を波側に向けて“ロックすること”を強くコーチングされました。

その通りにやってみると、確かに波により接近できてリップを食らうことが少なくなるばかりか、多少リップを食らっても体制が安定しているので我慢できるようにもなりました。

これまで45年間波乗りしてきながら、何と技術的に未熟だったのか痛感させられました。

でも何歳になっても、また永年やっていても、他人からコーチングしてもらうことはとても大切なことだと再認識しましたので、今後は体力の低下を少しでも教わった技術でカバーしていけたら嬉しい限りです。

☆加藤のトップターン

☆加藤のトップターン

確か2日目に6feetのお化けセットが入ってきた時に私はたまたまショルダーから一部始終を見ていたのですが、分厚い6feetが崩れ落ちるボトムに居たノブフク君は、お気に入りのJustice surfboardの7feetのNew Boardを離して思い切り波の下に飛び込まざるを得ませんでした。

何トンもの水量があいにく板の上に襲いかかったため、板は2ピースとなり、インサイドにいたYasuiさんめがけて板の先端部分がミサイルのようにカッ飛んでいき、Yasuiさんは急いで潜って難を逃れたそうです。

セットに乗る☆加藤「これから、どうライドしようかな?」

セットに乗る☆加藤「これから、どうライドしようかな?」

ハワイもそうですが、外洋で4feet(ダブルサイズ)以上の波の時には、その1.5倍くらいのお化けセットが入ってくることが稀にあります。ポイントに並んでいるサーファー全員が食らってホウキで掃いたように掃除されてしまうことから“Clean Up Sets”と呼ばれていますが、かつてハワイオアフ島サンセットポイントで入っていた時に、水平線からメラメラと割れだす“Clean Up Sets”を食らってしまったことがありました。

板を投げだして水中深く潜ったものの、グルグルに揉まれるほど大変怖い経験でした。

今回私は前半においてテイクオフが上手く行かず、5feetのセットのピークから真っ逆さまにパーリングしてしまいました。思いっきりボトムまで持っていかれ、水面に向かって泳ごうにも泡の中なので思うように上に向かって泳げず、リーシュを手繰り寄せて早く水面に上がるエマージェンシー行動をとりました。

しかし、水面に上がって泡の中で辛うじて軽く息が吸えたものの、次のセットを不用意に食らってしまい、再び水中深く持っていかれてしまいました。水面で軽くでも息が吸えていなかったら、と思うとゾッとします。

再びリーシュを手繰り寄せて呼吸を整えつつ、3発目、4発目を食らって辿り着いた場所はピークから300m以上もインサイドでした。(大粒の涙)

体力も戦意も喪失したために、ディンギーを呼んで一旦船で休養することにしました。

この私のヘビーワイプアウトの一部始終を見ていたフランス人サーファーが乗っていた船のガイドが、その後に心配してわざわざWayanに「あのヘビーワイプアウトした日本人サーファーは大丈夫だったか?」とSNSで連絡がきたほどでした。

少し船で休憩したら回復したので、リベンジの気持ちを心に誓って一番長い6’8のガンを取り出して再びパドルアウトしました。

まだ、5feet overの強骨セットがたまに入ってきていましたが、ピークよりも少しショルダー側の沖に一人だけでウェイティングし、そのセットをじっと待ちました。

ピークだと前が落ち気味になってしまいますが、そのポジションからテイクオフができれば上手く抜けられると読んでのポジショニングでした。

Vol.8につづく

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