心地良くライディンしていたKotton君にWピースして賞賛を表すワイヤン、二人の心が通じる瞬間はサーファーとしての感動シーン!!!
サーフィン7日目 (2024年10月8日朝イチ)
11.シークレットRight
弱いオフ→弱いオンショア オーバーヘッドたまに3~4feet 〇80点
連日ここのポイントの朝イチは、我々サーフボートのゲストの貸切りです。その理由としては、ジャングルの中にあるサーフキャンプの場合は、朝食が日の出よりも遅く出されるのが通常であるのと、まだ暗いうちはマラリアやデング熱を媒介する蚊に刺されるリスクがあるので、しっかりと朝食を食べて、太陽が上がって明るくなって蚊がジャングルの中に戻るようになってから動き出すキャンプのサーファーがほとんどだからです。
また、パドルアウトに30分近くを要し、ロングライドしたらパドルバックするのにも15分くらいはかかるので、朝食を食べずにサーフィンしたら途中で燃料切れになる可能性があります。我々は常にポイントに近い洋上にいて、ディンギーもクルーも常に待機してくれているので、お腹が空いたり喉が渇いたらすぐに本船に帰って補給することができるので本当にありがたいです。
また、朝イチの貸切1時間だけをとっても、ボートトリップする価値があると私は強く思います。
12.カカドゥアLeft
オフショアたまに胸~肩サイズ △50点
この日も貸切でしたが、速い波が多めでした。7日間連続でサーフィンしているので、皆さん休憩時間には首筋や腰にロキソニンの湿布薬を張っている人が増えてきました。もちろん私も腰の左右に1枚ずつ貼ってもらっていました。(笑) 筋肉痛にはロキソニンテープが一番効果があると私は思います。
サーフィン8日目 (2024年10月9日朝イチ)
13.シークレットRight
弱いオフ 頭たまに頭半前後 ◇70点
8日目となり、あとサーフィンできるのはこの日と翌朝のみとなりましたが、ここで残念ながら、一昨年に建設されたNZ人によるサーフキャンプの関係者と我々とでちょっとしたトラブルとなりました。
我々日本人サーファーは、日の出前から海に入っていましたが、それが気に食わなかったのか、「プライオリティーはNZサーファーにある」と訳の分からないことを言い始めたNZサーファーがいたのでした。
それに対して、ガイドでいつも優しく親切でジェントルマンのワイヤンが「ここはNZではなくインドネシアだよ」と反論して我々を守ってくれたのですが、NZ人は片手で水面の水をかいてスプレーをワイヤンに飛ばして、一触即発の雰囲気になってしまい、ポイントは少々険悪な空気になってしまいました。
ノブさんは15年くらい前から、私もここには10年以上前から通い、これまでにプライオリティーなんて言われたことはなく、皆順番を守って仲良くサーフィンしてきたのでとても驚くとともに悲しくもなりました。
どこでもポイントがエンプティーな時には問題は生じませんが、徐々にポイントが知れ渡ってサーフキャンプが出来てしまうとサーファーが増えて混雑してきてしまいます。
そして、住んで2年以上経つといつしか地元民と同じような態度を取るサーファーが現れてくるのが万国共通かもしれません。
日本でも島などで地元のサーファーよりも移り住んで2~3年経ったサーファーの方がビジターサーファーに意地悪することをたまに聞くし、感じたこともあります。
逆に以前のコラムでも書きましたが、メンタワイのマカロニで経験したRIP CURLのプロチームがきちんと順番を守ったことや、豪シドニーのマンリービーチの南側にあるBOWERというシークレットリーフに私が毎日通って端っこのショルダーで残り波を乗っていたら、地元のボスらしき厳(いか)ついサーファーにピークに来るように促されてセットに乗せてもらった経験があります。
ビジターサーファーは地元サーファーに配慮してサーフィンを楽しまねばいけないとは思いますが、謙虚なビジターに対しては波を譲れるくらいの器量の広いベテランサーファーになりたいと自分の場合は常々考えています。
「波は奪い合うものではなく譲り合うもの」という素晴らしい格言がフランスにはあるそうですし、誰とでも波をシェアするから、よりサーフィンを楽しめるはずですからね。また、そうなったときのポイントはとてもハッピーな空気に包まれて心地良いものです。
結局その日は険悪な空気は改善されませんでしたが、翌日になったら、文句を言ってきたNZサーファーは誰かに注意されたのか、妙に優しくフレンドリーになっていたのでした。その豹変ぶりに私は笑っちゃいましたが…
過去に一度だけNZの北島をキャンピングカーで半月間かけて一周するサーフトリップをしたことがあります。行く先々で波に大当たりしてとても感動して、今でも鮮明に当時のことを覚えています。北島の、西、北、東側のほとんどのポイントでサーフィンしましたが、一度も嫌な経験をすることなく、むしろ皆さんフレンドリーで、「お前たちは一番良い時に来てラッキーだぞ!!」なんて言われたくらいでした。
だから、前日のNZ人の態度がとても残念でしたが、おそらく“THE DAY”の朝イチに後れをとり、ピークには日本人だけ7人がいたので気分が悪かったのかもしれません。
その後は皆で波を回すことができたし、大きなセット以外はそのNZ人からも「GO、GO!!」とアドバイスされたので仲直りした感じにはなりました。
たまに入るデカいセットにも乗りたい気持ちは無くはありませんが、少し小さめのセットでも3~400mはロングライドできて十二分に楽しめる波でしたからね。
私は彼らの指示!?に従ってライディング本数を稼ぐ作戦に切り替えました。日本人商人の言葉「損して得取れ」ということですかね!? 笑笑
14.カカドゥアRight 弱いオンショア 肩頭たまにオーバーヘッド ◇60点
この日は昼過ぎまでオンショアがほとんど吹かず、またハイタイドでもあったために波のコンデイションが良く、我々だけの貸切で十分にサーフィンをエンジョイすることができました。
ただし、私が2時間くらいサーフィンしたあとでしたが、Sonさんからプレゼントされたアーネット(元日本総代理店)のサーフィン中でもかけれられる軽量のサングラスを、波の先がクローズしてしまった時に波に持っていかれて失くしてしまいました。
メッチャ軽いサングラスだったのですぐに浮いてくるかと、しばらくは失くした場所の周辺を探したり、インサイドや砂浜を捜索したりもしたのですが、とうとう見つからず探すのを諦めました。
砂浜に上陸した時に、大きな樹の木陰に居た、真っ黒に日焼けした地元の男性二人と目が合いました。私から手を振ったら二人も快く手を振ってくれました。
知らぬ間に彼らは我々がサーフィンする様子をずっと見ていたのですね。ちょっと怖かったですが、来年ここのポイントに来た際には、きっと似たようなサングラスを掛けた村人がいるかもしれません。その時は笑って仲良く記念撮影をしたいものです。Sonさんには申し訳ありませんが…つづく。
All Photo By NoBuFuKu.