☆加藤のコラム『ポジティブこそが道を切り開く~スンバ編 Vol.3』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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セットをメイクしたバリ在住のキョータ君

サーフィンした9日間の波

今回のサーフトリップを含めると、これまでに海外に108回行ってきました。

その中でなぜスンバのこのポイントが一番気に入っているのか? その理由としては、まずは私のような普通の親父サーファーでも安全に十分楽しめる波だからです。

Mさんのボトムターン

Mさんのボトムターン

頭半サイズまでならばそれほど掘れることもなく、肩の張ったショルダーが300mくらい続きます。ただし、今回は潮が多過ぎだったのか、うねりの方向が違ったのか、それとも方向の違ううねりが重なって入ってきたためなのかは分かりませんが、ミドルからインサイドでショルダーが張ってくる楽しい波は限定的だったのでした。ほとんどの波がミドルで厚くなるか消えてなくなりました。(涙)

誰もいないフェイバリットライトだが、ミドルで厚くダラダラになってしまう波が多かった

誰もいないフェイバリットライトだが、ミドルで厚くダラダラになってしまう波が多かった

それでも頭半以上のサイズになっても水深が深いために、ヘビーなワイプアウトをしてもボトムにヒットしてケガすることはないし、5feet以上になってくると掘れてバレルセクションが出現して上級者向けながらもExellent Conditionに変貌するのが常でした。

KENTA君のカットバック

KENTA君のカットバック

ノブフク君が一番最初にここに来た時に一度だけ10feetの波を経験したそうですが、クローズすることなく大きなバレルが出現したそうです。

今回もSonさんやKazu君がバレルを見事にメイクして、その一部始終をノブさんがシュートしています。

Sonさんの凄味溢れる果敢なバレルメイクやKazu君の3秒間以上のチューブライディングは最下段のシークエンスをご覧ください。

ショルダーから外れてパドルバックをすれば、セットを食らうことは殆どなく、仲間のライディングを観ながらピークに戻れるのも嬉しい限りです。

何よりも一番注目すべきことはサーファーが少ないということです。

今回ビーチ背後にニュージーランド人が小さなコテージを作ったそうですが、泊まっていたゲストは4人だけで、他にはトリップの最初のころにサーフボートが1隻いましたが、2日で帰って行き、その後はクラウスが所有するカタマランに乗っている4人くらいで、朝イチは我々日本人だけの時間帯もかなりありました。

なお、ここのポイントは潮が多くなるとタプタプになってしまって波質が落ちるので、干潮前後が狙い目になります。よって、満潮時やこのポイントにオンショアが入った時には、30分くらいかけて半島の裏側にある別のポイントに移動すれば、Fun Leftがブレイクしていて楽しめます。そのすぐ近くにあるRightの波も、波伝説の波質で言えば◇レベルなので十分に楽しめて、しかもいつも貸切です。

今回のトリップ中、9日間で私は18ラウンドサーフィンしましたが、波伝説の波質マークとして集計すれば次のとおりになりました。
▼30 1回
△40 1回
△50 8回
◇60 6回
〇70 1回 4~5feet
◎80 1回 4~5feet  合計18ラウンド 平均点54.4点

ちなみにフェイバリットポイントに限ると、
△50 1回
◇60 3回
〇70 1回
◎80 1回  平均63.3点(◇60)になりました。

しかもサーファーが少ないか貸し切りもあるのですから、私がイチ押しするのも納得していただけるかと思います。引退したミック・ファニングがわざわざサーフしに訪れているのも納得です。

もちろんプロサーファーによるシューティングならば、チョプーやパイプラインなどの方が迫力があって写真映えもするかと思いますが、65歳のオヤジサーファーが安心して楽しめるポイントとしては、これ以上のポイントは世界中にほとんどないと思っています。

唯一の問題点は、同国の国内線LCC飛行機の移動と、メンタワイにあるような快適なサーフボートがほとんどないということくらいでしょうか。

最近このポイントのビーチ背後にあるビレッジにも近代化の波が少しずつ押し寄せていて、コロナ前にはなかった携帯電話のアンテナがついに建ちました。(4G)

まだ、通信容量が多くないようで、住民が起きだして携帯を使い始める午前7時以降になると一気にダウンロードが重くなって使いづらくなってしまいます。午前6時までならばサクサク動くため、我々は早朝の時間を利用してメールの返信を書いたり電話することにしました。波伝説の波情報も動画を除けば見ることができました。

かつてSamaSama号で来ていたころは、サーフガイドが旅の後半の波予想データを入手するためにバイクをチャーターして片道30分かけてポイントから見える近くの山の頂上まで行ってデータをダウンロードしていたのですが、今は船内どこからでもDLできるのでかなり便利になりました。しかし、便利になったということは今後サーファーが増えることにもつながるため、いつまでもポイントが空いて私の高い評価が続くことを祈るばかりです。

下段のアルバムのシークエンスは、SonさんとKazu君の見事なバレルメイクです。お二人ともポジション取りがとてもスムーズかつ上手で、写真以外にも何本ものバレルを完璧にメイクしていました。

Vol.4につづく

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