上條将美のウラナミ『フィンの重要性』

上條将美

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上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。

このウラナミを書いているのはちょうど「立春」です。立春とは暦上で春が始まる日であり、「二十四節気」の最初の節気です。また、旧暦においては新しい1年が始まる日でもあり、立春を起算日として雑節を決め、生活の目安を立てていた昔の日本人にとって、立春はとても重要な日であったそうです。

ただ、サーフィンをする上ではまだ全く「春」を感じられないですね。気温、水温も今が底なのではと思われます。そんな今日この頃、皆さんは寒さに負けずサーフィンをされていますか?暖かさを感じられるようになるまで、もうあと少しの辛抱ですね。

 

さて、私ごとですがここ近年スノーボードを少しかじらせてもらっています。と言っても5年間くらいで8〜9回ほど。元々これといって運動神経が良いわけではなく、40歳を過ぎてからの初挑戦なので、全くと言っていいほどなかなか上手くなりません。

まず、スピードに慣れません。普段は波チェックの際に134号線を125ccのバイクで数十キロのスピードで走っていますが、なぜか体感速度が全く異なっている気がします。また、自分が滑っているところを友人が撮影してくれましたが、自分の想像と違い、体が銅像のように全く動いてなく、初心者だったころに自分のサーフィンを初めて見た時のような衝撃を受けました。まあ、事実を知ることが上達の第一歩だと思いますが……。

 

そんな自分がスノーボードのことを語れる訳もないですが、サーフィンとの大きな違いは感じました。サーフボードにはフィンがついていることです。

例えば、スノーボードで初心者が練習する「木の葉滑り」というものがありますが、コントロール不足でスライドしながらくるっと360度回ってしまうことがあります。ただし、フィンがついているサーフィンではあり得ません。スノーボードではエッジを使ってターンをしますが、サーフィンではレール、エッジ、フィンを使ってターンをしますが、特にフィンが重要です。シングルフィン、ツインフィン、トライフィン、クアッド。また、フィンの大きさ、形、硬さによるしなり具合などによってターンはかなり変わります。

理想を言えば、1タイプのサーフボードに2〜3種類のフィンを持てるとベストです。そうそう折れるものではなく、一度購入してしまえばかなりの年数を使うことができますので、一気には無理だとしても、時間をかけて徐々に増やすのでも良いと思います。

なお、色々なフィンを使うことを考慮してサーフボードを選ぶなら、トライフィン、クアッドの両方を使うことができるものがお勧めです。

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