田原啓江のウラナミ『Golden Age』

田原啓江

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田原 啓江 / こんにちは。プロサーファーの田原啓江です。千葉南の波情報を担当しています。ウラナミではプライベートなことはもとより、サーフィンや海外遠征、トリップのことなど満載してお届けしたいと思います☆

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先のUSオープン。日本人として初、世界の頂点に立った大原洋人。

オリンピックの選考種目としてサーフィンが取り上げられていますが、このニュースは一プロサーファーの私としても、驚愕とともにとてつもなく嬉しいニュースでした。コンペシーンに身を置く自分としても、この大原洋人プロの快挙を皮切りに、次世代サーファーの勢いや新しい世界を肌で感じます。・・・それは、今までの日本人の枠組みをまったく飛び越えてしまうくらいの、新しい流れが押し寄せている、そんな感じ。

この新しい流れを引っ張る1996年生まれの今年19歳になる「Golden Age」と呼ばれるサーフ・スター達。「Golden Age」。今、サーフィン界を最も明るくする言葉。
今年度JPSAグランドチャンピオンを獲得した仲村拓久未プロも、この1人。

驚くべきことは、国内JPSAツアーをフォローせずに、海外ツアーを回っているこの世代の凄まじさ。

今年の冬のノース、ボルコム・パイプでQFまで進出した村上舜。
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一宮で行われたJPSAオールジャパンプロと、先の新島プロでは圧倒的で、ほぼパーフェクトな点数で優勝。
先の新島プロは、近年稀にみるBIG WAVEコンテスト。
大会初日に彼のドロップした巨大な穴の開いた波は8〜10Feet近くあったかもしれない・・・。大会最終日の胸肩サイズまで落ちたコンディションで見せる、素晴らしいフルレールのターンやエアーの完成度もまた目を見張るものだった。
また、この世代に続く今年17歳になる安井拓海プロ。

(安井拓海プロ/今年、グラチャンV2が決まった田代凪沙ちゃん18歳)

(安井拓海プロ/今年、グランドチャンピオンV2が決まった田代凪沙ちゃん18歳)

世界のプロジュニアでの活躍も目覚ましいけれど、先の大洗のJPSA「さわかみ杯」で見せたサーフィンも、すべてにおいて今までの「日本」を越えた異次元サーフィンだった。

今、日本のコンペシーンは新しい画期的な時代を迎えている。
世界がぐっと近くなり、子供たちが夢を持つ時代になってきている。
「Golden Age」として世界を回る、大原洋人プロ、Wヒロトと呼ばれる、新井洋人プロも、機会があれば是非国内ツアーのJPSAに参戦して、そのサーフィンを披露してほしいと思う。
日本のサーフ・シーンにとって刺激になること間違いないから。

そしてこの時代になって、多くの子供たちが冬をノースで過ごし、プロジュニア・リーグもできて、1年のほとんどを遠征に費やす時代になってきているのも確か。
学校に行かなくてどうする?とか、その家その家の教育方針の違いだろうけど・・・。
「Golden Age」を始めとする、これからのサーファーを見ていて
たとえ賛否両論あったとしても。
「何より夢を実現すること」が一番大事なんじゃないかって、そう思った。

夢を持たない、持てない人が多いこの時代。最初で、一番学ぶべき肝心なことだと思いました。

私も歳を重ねたんですね(笑)
・・・おばさん、感化されました。

日本のコンペシーンは、これから新しい良き時代を迎えます。
多くの人に、そんな夢を叶える若者達を応援してもらいたいと思います。
これからの日本人サーファーの活躍に是非期待してください。

田原啓江

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