田原啓江のウラナミ『我が家のいそうろう』

田原啓江

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田原 啓江 / こんにちは。プロサーファーの田原啓江です。千葉南の波情報を担当しています。ウラナミではプライベートなことはもとより、サーフィンや海外遠征、トリップのことなど満載してお届けしたいと思います☆

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こんにちは。
すっかり暖かくなって、夏めいた日も出てきましたね。

ここ数年、ゴールデンウィークあたりになると、我が家に居候が増えて少し賑やかになります。ツバメが巣作りしているからです。
最初に巣作りをした北側の壁のほか、昨年に引き続き、南側の壁にも・・・また新たな巣を作るツバメがいます。
(ツバメが巣作りする家は栄えると言うんですがねっ。ツバメばっかり増えるこの頃に、笑。)

この南の壁には、何度か巣作りに失敗しているツバメ達です。
よくよく見てみると、どのツバメもたいていは北側の涼しい軒下に巣作りをします。
夏の暑さと、南寄りの風を避ける目的でしょうか?
また、カラスやトンビ、蛇などの天敵から身を守るために、少し隠れる所を好むようです。

「こんな灼熱の明るい南向きに巣を作るなんて、大丈夫なのかな?」
「まさか!!ツバメも、野生ながらの知恵で、いろんな考えや計算をして作ってるんだろうよ。」と、連休中に鴨川に遊びに来た父。

が、しかし・・。

数日後の南風の強風の日の朝。
玄関を開けると、ポロリと巣が落ち、卵が割れているではありませんか!!
・・・なんて、そそっかしく。軽率な親鳥でしょう!涙!!
親鳥達も落ちた巣の周りをグルグルと飛び回っています。

あら、どうしたものか。
私も悲しげな気持ちになり、その日は休日だったこともあってしばらく見守ることにしました。

しばらくすると鳴き声が北側の壁でうるさく、覗いてみると
なんと・・・こんどは、北側にある巣の乗っ取り作戦を始めたんでしょうか?数匹のツバメが北側の巣をめぐり激しく威嚇をし合い、争っている様子です。
そして結末として・・・巣の下に、またまた卵が落とされていました。
OH MY GOD!!!!

幸福の象徴と言われるツバメですが、実はものすごく人間的です(笑)
そそっかしくて、争い合いもする。
雛が孵(かえ)り、甲斐甲斐しく餌を運ぶ様子は、まったく愛らしくほほえましい様子。ですが、むしろ人間より激しい競争社会に身を置いているのは当然のことのようです。

ツバメは毎年、同じ巣か近隣の巣に帰ってくるそうです。

あんなに沢山の子供が帰ってきて、巣の取り合いになったらどうするんだろう。
そんなことも考えたりもしましたが・・・多くのツバメは天敵に食べられたり、渡りの途中で力尽きて死ぬそうです。だから平均寿命は、一説によると1.5年だそう。
ほとんどのツバメが生きて帰って来れないのが現実・・・。

そう思うと無事に帰ってきてくれたことを喜んで迎えてあげたい気持ちになります。

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