ハンマーのウラナミ『懐かしの味②』

ハンマー

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ハンマー:学生時代はウインドサーフィンが大好きで海に没頭。しかしバブル崩壊とともに遊んでばかりじゃイカンと自然と海からも遠のいでいました。現在の趣味は40過ぎから始めた空手で、強くしなやかに動けるカラダを追い求めています。仕事は営業と経理事務を担当。

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(トップ写真)ビーフシチュー定食。お皿や食器は本牧店のものを使っています。

亡きオーナーに息子さんがいるという話も、ましてや料理人をされていることも知りませんでした。
聞けば横浜三ツ沢のサッカースタジアム内で飲食店を営業されていたそうで、そちらの契約更新を機に店を閉め移転を決めて、店名についてはお父さんのノレンを引き継いだとの事です。

すると「午後の部では、叔母も手伝いに来てますよ。」
オーナーの息子さんはオバちゃんの甥っ子さんにあたります。
「えー、本当ですか? オバちゃんに会えるの。」もうビックリです。

それから数日後、私は家族を連れて夕食を食べに行きました。
お店の厨房のオバちゃんを見つけ、まだ現役で頑張っているのか…と目頭が熱くなりました。
こちらに気づくと、すごく嬉しそうに迎えてくれました。
「あんたたちとは長いからね。会えて嬉しいよ。」

妻が「もう会えないと…元気そうで良かった。」
当時は小学生だった娘も高校生なので、ちょっとオバちゃんが小さくなったように思えるのは気のせいでしょうか。そして以前のお店を一人で頑張っていたけれど、本牧が変わっていく中でやむなく閉店をしたいきさつなどを聞きました。残念だったようです。

再会したかったオバちゃんの顔を見て安心したので、まずは一番に食べたかった料理を注文しました。
シチューとハンバーグです。
材料の仕入れ先などの条件が全く同じではないので、味の再現という訳にはいかないようです。
でも、それはご愛嬌。甥っ子さんの味付けが加わり程よくアレンジされていました。
むしろ初めて味わった牛すじ煮込みは、心が温まる料理で新発見となりました。

牛すじ煮込み定食。定食はご飯のおかわりもOKなのがウレシイ。

牛すじ煮込み定食。定食はご飯のおかわりもOKなのがウレシイ。

オバちゃんは「ここの厨房にはオーブンが無いので、前と同じ料理は出来ないのよ。」と残念がっています。
でも、今日は忘れられない日。またこの味がスタンダードになっていくに違いありません。
むしろ元気なオバちゃんを見られたことで、今日はお腹がいっぱいになりました。

ちなみにメニューにものっていない料理を含めると120種類以上もあるそうです。その多くが三ツ沢のお店の定番メニューで中華・和食・洋食なんでもござれという感じ。なかでも「三ツ沢丼」なるものが名物になっていたそうです。次回はそれを食べたいな。まだまだ甥っ子さんシェフの腕前は奥が深そうです。

私は大手チェーン店の食事も嫌いではないけれど、馴染のお店があるとホッとします。これからも大事に付き合っていきたいですね。時代と共に味が変化したり、しなかったりはあるけれど、こうやって外食をするときに「心のこもった料理」がちゃんと引き継がれていくことで、地元の皆さんに愛される定食屋さんになっていく気がします。
頑張れー、町の定食屋さん!

Byフレッフレッハンマー

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