2月上旬に友達とフィジーへ行ってきました。
お目当ては、CTツアーでもお馴染みのクラウドブレイクです。少し前まではタバルア島のリゾートに泊まる人しかサーフィンをすることが許されていなかったそうですが、今ではフィジー本島からも船で渡してもらって誰もがサーフィンできるようになっています。
なお、今年のCTツアーは、バリ・クラマスやケリー・スレーターがデザインしたウェイブプールが加わったため、クラウドブレイクでの一戦がなくなってしまい、地元の人たちも残念がっていました。
オフシーズンということでしたが、普段サンゴの上でサーフィンをすることがなく、それもワールドクラスのポイントでサーフィンができることは、まるで夢のようでした。ただ、美しいものにはトゲがあるというように、危険が満載でありました。
フィジー・ナンディ国際空港には朝に着きました。飛行機から出ると一気に蒸し暑く、南国に来たことを実感し、それだけでも幸せに思いました。
今回、初めてのフィジーでしたが、ポリネシア系とインド系の人々がいて、料理ではポリネシア系のフィジアンフードと本格的なインドカレーを楽しむことができました。また、車はほとんどがトヨタ、日産などの日本車が走っていました。

(フィジアンフードは、ココナッツソースでの味付けが多かったです。)
ここでは、誰もが「Bula!」といって挨拶を交わしています。
宿泊先のランデブーサーフキャンプへはタクシーで移動し、何だかんだで到着したのはお昼どきになりました。
この宿からサーフポイントまで約20分ほどです。港にもなっていて、ここからタバルア島やナモツ島に地元の人や観光客が渡っているようでした。

宿の天井には、クラウドブレイクで折れたボードがたくさん飾ってあり、なかには初日の最初のテイクオフで折れたと書いてあるボードが何本かありました。

(今回持って行ったボードは弊社Soulmanよりお借りした大事な大事なソウルボードで、パット・ロウソンシェイプの6’10×18×2 5/16のセミガン。無傷でお返しすることもミッションの1つでありました。)
早速、サーフィンと行きたいところでしたが、船長からはきょうは風が入っているとの情報。
あしたの朝にしようと言われましたが、どうしてもウォーミングアップがしたかったので、無理やりですがクラウドブレイクに連れて行ってもらいました。船長は、「風が入って波が一本につながらずに良くない」とだけ言って黙って自分たちのことを船から見てくれていました。
(船長ロニは、スタッフの中では年長の方で、海だけでなく、普段の生活でも宿泊者の安全を管理してくれてとても真面目な良い人でした。)
念願のクラウドブレイクは、タバルア島からさらに10分弱ほど沖へ行った所にあるアウターリーフで、一番うねりに敏感です。バラけているもののパワーのある頭くらいの波でした。
一般的にはショルダー方向へ回り込めば水深が深くなっているはずが、回り込んだら「シシカバブセクション」という恐怖の浅いサンゴ棚が広がっています。そして友人は、初日の最初のテイクオフ後にこのセクションにはまり、フィンを一本失ってしまいました。
自分も、何本か乗りましたが、何度かリーフに軽くヒットしました。ケガはありませんでしたが、旅がスタートしたばかりなのにとても心配になりました。

宿に戻ると、ゲストは自分たちの2人だけ。この前の週は、部屋が全て埋まるほどで、波も凄かったみたいです。夜は、ウェルカムカヴァ(南太平洋諸島地域でよく飲まれる神聖な飲み物)やフィジーのビール、郷土料理を堪能しながらその時の写真を見せてもらい、初日の夜は更けていきました。

(オーナーのヘンリーはニュージーランド・ラグラン出身で、国を代表するプロスケーターとして活躍していたそうです。今はサーフィンの方が好きで、波が良いときには写真を撮影してその写真をSNSにアップしたりゲストに自慢するのが好きなとても心優しいおおらかな人でした。)
次回は後編を書かせてもらいます。