嵯峨明日香のウラナミ『わかるようになったこと。』

嵯峨明日香

嵯峨明日香
嵯峨 明日香 / 入っているポイントは片瀬~鵠沼がメイン。サーフィンを始めて5年で2013年にJPSAロングのプロ資格を取得。シングルフィンやクラシックなサーフィンスタイルが好きです。

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わたしがサーフィンを始めてから、来年でちょうど10年になります。

サーフィンを始めたキッカケは、短大生から社会人になるときに、一人でできる趣味を見つけようと思ったからでした。

最初はスクールに通って、ファンボードに乗って、スネヒザでもちょっと滑れれば楽しくて、サイズが少し上がっても突っ込んで巻かれるのも楽しくて、風が入ってグチャグチャで乗れなくても海にいることが嬉しくて、合コンもすっぽかして週末は海へ向かいました。

プロになろうって思ったのは、サーフィンを始めて3年目くらい。今思うと本当にまだまだ下手くそで(今もまだ下手だけど……)、ノーズライディングもローラーコースターもカットバックもまともにできなくて、トリムも下手くそ。どこを切り取っても下手くそだったと思います。

プロになりたいって思ってからは、がっつり師匠に教えてもらうことにしました。

でも、気持ちばかり先走って、ピークの場所も、どこから乗れば良いラインが取れるかも分からない。とにかく自分が乗れそうな波に乗って、行き当たりばったりのライディング。

あの頃に、注意されたこと、アドバイスしてくれたこと、あの時言っていたことはこういうことだったのか、と今さらながらわかるようになってきました。

まず、そんな行き当たりばったりのライディングをしている私が言われたことは、「テイクオフする前に、どうゆう風に乗って、どこでノーズを入れてカットバックするのか、考えて乗れ」ということ。

今では意識しなくても、考えてるけど、あの頃は本当にそんなことすらよくわからなかった。でも、考えるようになってから、少しずつテイクオフポジション、ライン取りが変わったように思います。

でも同じ波は来ないし、自分の思い描いたラインで、乗れないこともありますよね。

例えば、ここでノーズを入れようと思って歩いたけど、失敗。それは、波が思ったより速かったり遅かったり、走りすぎていたり、場所が悪かったり、そもそもノーズ入れるには苦しい波を選んでいたり。理由はたくさん。

さっきの波で、なぜノーズが入れられなかったのか、理由はひとつじゃないから、そこからは試行錯誤。

でも、試行錯誤ができるのは、自分のラインを想像して、考えて、乗るから。結果、わかったことは、臨機応変と行き当たりばったりは違うということでした。

まだまだ未熟なわたしの話で参考になるかわかりませんが、わたしがもらったアドバイスで、こういうことだったのか、っていうのがあったらまた書きたいと思います。

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