唐澤予報士のウラナミ『最高「だった」北海道』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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15年以上前の北海道大雪山の某スキー場

「JAPOW」という言葉をご存じですか?これは「Japan」と「Powder」を組み合わせた言葉で、日本のパウダースノーを指す言葉です。この「JAPOW」は、この十年くらいで世界中のスキーヤー・スノーボーダーに知られることになりました。ご存じの方も多いかと思いますが、北海道のニセコや長野の白馬などは、多くの外国人スキーヤー・スノーボーダーが来るようになりました。以前は、オーストラリアから来る人が多かったのですが、コロナ禍以降は、オーストラリア以外のヨーロッパやアメリカの白人や中国や東南アジアからも多くの人が訪れるようになりました。

で、タイトルにある『最高「だった」北海道』についてです。北海道は、昔は「最高」だったものの、今は……、となります。とにかく人が多くて、各種の価格が高騰しています。円安や原油の高騰により、リフトの一日券が一万円を越すスキー場が現れました。また、有名リゾートスキー場周辺の宿泊施設の価格も高騰しています。ニセコでは一泊10万円以上は当たり前となっており、カプセルホテルでさえ2万円近くという所があります……。しかし、リフト代・宿泊費は日本人にとってはかなり高いものの、欧米や中国から来る方にとっては、円安により日本人ほど高くは感じられていない様子。そのこともあり、スキー場・宿泊施設ともに、顧客対象を完全に外国人に振り切っている様子。ニセコといった有名なスキーリゾートは、食事代なども上がっており、日本人が簡単・気楽に利用できなくなり、ほぼ外国といった雰囲気になっています。また、外国人も含めて多くの人が訪れるようになったために、「JAPOW」のノートラックも、朝の数十分どころではなく、ヘタをすると数分で無くなってしまいます。昔のニセコは最高だったものの、今は……、といった感じです。

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コロナ禍のころのニセコの某スキー場

そんな、混雑して価格が高騰している状態のニセコを避けて、富良野などの別のリゾートに外国人が流れるようになり、今度は富良野の地価が上がっているといった事態も起きています。

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北海道空知地方の某ローカルスキー場

スキー場以外を滑るバックカントリーにおいても、外国人のガイドが外国人を連れてくるようになっています。この外国人達が路駐駐車をし、遭難して救助されるなど、良くないニュースが毎週のように北海道ではニュースになっている模様です。条例の設定など自治体の対応が追いついていないため、白タクや、スキー場の認定外のスキー・スノーボードのスクール・レッスンなど、色々な問題が発生しているようです。

一方で、少子高齢化の影響もあり、北海道在住者のスキー・スノーボード人口が減り、廃止となるローカルスキー場もあります。

せっかくの世界に誇る「JAPOW」が降る北海道ですが、最高では無くなりつつあります。地元民・日本人・外国人が共存できる環境になっていってくれればと思います。

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