
波伝説代表が「ケガ伝説」達成!? そんな伝説はもう勘弁してくれ~!!!(涙)
皆さま、台風26号スウェルを楽しまれましたか?
11月20日現在、私は湘南の某病院のベッドに短期入院していて、このウラナミをまとめています。
本来であれば、台風26号スウェルはインドネシアのスンバワ島に滞在していて見られなかったはずなのですが、緊急帰国したおかげ(?)で11月13日夕方の七里ガ浜にて、最後の台風スウェルを見ることができました。その時の正面ポイントはまさかのNobody Surf。みんな連日の台風スウェルに疲れてしまったのでしょうか?
実は今回の緊急帰国も、“またもケガ”によるものなのです…。(大粒の涙)
今年5月にインドネシアの某島で酷いぎっくり腰になって車椅子で緊急帰国したばかりなのに、リハビリを兼ねたスンバワ島滞在4日目に、ナンガスでオバケセットの波に巻かれた際にフィンが左太ももにグッサリと突き刺さり35針を縫う大ケガを負ってしまったのでした。
スンバワサーフィンの後には、私が世界中で一番好きなライトブレイクをグライドするために、私が招集した親しい仲間とボートトリップするはずだったのですが、私だけが緊急帰国することに。しかも、インドネシアサーフトリップ2回続けての緊急帰国とは。トホホ…(大粒の涙)
この3年間だけで
・左足首の靭帯断裂(スノボ)
・頭を8針縫う(スンバワ)
・酷いぎっくり腰を患い、車椅子で緊急帰国(某島)
・今回の太もも35針を縫う大ケガ(スンバワ)+緊急帰国後の病院で再縫合13針
と、なかなかの負傷歴です。
これまでの人生で身体のどこかを縫った合計数は92針に達し、スノボでお世話になっている“大先輩の140針over!!!”に一気に近づいている感じです。
ケガをした原因としては、インド洋特有のパワフルなブレイクをやや甘く見ていたことでしょう。
ナンガスのインサイドで波待ちしていたところにメラメラと頭半overのオバケセットが入り、油断からか浅いドルフィンをしてしまった瞬間に板が手からスポッと抜けて、波に巻かれている最中に太ももに板のフィンが思いっきりぶっ刺さったのでした。
激痛に耐えながら海から上がると、傷は15cm以上もパックリと開き、ドバっと出血も。
波伝ハウスに戻って自分で応急処置をして、部屋の管理を委託しているマネージャーの大原遊君に車を出してもらって、隣村の診療所で1時間以上かけて中と外を35針縫っていただきました。もちろん破傷風の予防接種もリクエストしました。この時、洗浄・消毒もしないでいきなり中と外を縫い始めるから大丈夫かと思ったのですが…
今回のケガの反省点として改善策を3つにまとめました。
1.インド洋の波のパワーを甘く見ないこと。もしもセットの波のインパクトゾーンで食らいそうなシーンでは、タヒチのチョプーでローカルも実践しているように、一旦岸に向かってパドルバックして波のインパクトゾーンを回避し、セットが落ち着くのを待つこと。
2.板を捨てるときは波と平行に。そのまま真っすぐドルフィンをすると、浮力のあるガンなどはどこに跳ね返るか分からず危険であるばかりか、板の真ん中に波が落ちれば簡単に板が折れてしまうためです。よって、波に対して板を平行にプッシュすれば、ストリンガーの上に波が落ちても強度があるので折れにくいからです。
3.ドルフィンで板が抜けないようにするために、板の前寄りのレール付近までWAXをしっかりと塗ること。
その他にも、しっかりとドルフィンが深く潜れるように片足を高く上げて体重を板にかけ(柔軟性も必要)、深く板を沈めるためにも波に向かう際のパドリングのスピードも高めることがあげられると思います。
ライフセービングの基本は「Safety First(事故防止)」なので、上記の改善策を肝に銘じて人生最終章となった“サーフィン道”を全うしたいと思います。
昨日(11月19日)、傷口が腫れて熱を帯びていたため、知り合いの整形外科部長が務める茅ヶ崎の某病院を受診したら、再度傷口を開いて中を洗浄して消毒し、効果の高い抗生物質の点滴治療をするために即入院することになりました。
翌日の今は、傷口の腫れもひいて、化膿もかなり治まりました。
もしも明日の診察で傷口の中の化膿が悪化していたら、今度は手術室で全身麻酔をした上でもう一度傷口を開いて徹底的に洗浄と消毒を行うそうです。
素人診断ですが、点滴が効いたのか、かなり経過が良いので間一髪で三度目のオペはかわせると私は感じていますが…
いま私が参加していたはずだったボートトリップを楽しんでいるであろう友人のK氏いわく、私と同じく「フィンで太ももをグッサリと刺して25針縫ったことがあったそうですが、復帰は3週間後だった」そうなので、もう少しの辛抱だと私は念じていますし、日本の医療レベルの高さを心から信じております。
明日傷口の経過が良ければ退院するのも早まるようなので、その後は初動負荷トレーニングでリハビリに励みたいと思っています。
それにしても、こんなことってあるんですかね。
いくら波伝説のコンテンツを運営する代表者と言えども、この3年間でこれだけのケガに見舞われ、最近の海外トリップでは3回連続でケガをして、2・3回目は連続で旅の途中で緊急帰国するとは。
これ以上連続で酷いケガをしたサーファーは、おそらくいないのではないでしょうか。悲しいかな、まさにケガ伝説を作ってしまいましたかね。(大粒の涙)
もしもフィンがもう少し内側を流れる下腿動脈に突き刺さっていたならば、私はこの世にいなかったかもしれないので不幸中の幸いと前向きに考えています。
それでも緊急帰国後に成田空港から真っ先に向かった先は…
生まれて初めて行った「成田山新勝寺」です。もちろん厄除けのお祓いをしっかりと受けて参りました。笑笑
かつては宮本武蔵にあやかって、「神を敬い、神に頼らず」なんてカッコつけていた自分が嘘のように、今は神頼み、お寺頼みで~す。人は変われば変わるものです。笑笑
もうケガのウラナミは絶対に書きたくなく、逆に楽しいサーフトリップのコラムが書けるようになることを心から祈るばかりです。
皆さまにおかれましては、ケガや事故がないことを心からお祈り申し上げます。 (了)







