ナッカルビのウラナミ『クレイジーワーム』

ナッカルビ

ナッカルビ
湘南生まれ、湘南育ちながら海との接点が乏しい半生を歩む…。 今は自分の趣味より家族を優先しがちな中年です。 会社で教わったSUPを趣味にできたら、うれしいな。IT局所属。

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こんにちは、ナッカルビです。

今回はあのミミズが北米の土壌を侵略しているというお話です。
釣り餌としてもお馴染みのミミズですが、日本の生態系では重要な役割を担っており、土壌を豊かにしてくれる益虫として扱われています。(正しくは虫じゃなく、動物ですが…)

ただ、場所が変われば侵略的外来種とされる場合もあるようです。
北米北部の森林では、氷河期(1万年以上前)にミミズがほぼ全滅しました。
したがって、北米北部の生態系では数千年もの間、ミミズがいませんでした。
落ち葉を食べ、土壌を掘り返すミミズがいないので、落ち葉が厚く積もる落葉層が形成され、この落ち葉の絨毯は多くの動植物や菌類の繁栄を支えてきました。

そんな落ち葉の絨毯がミミズたちによって、壊滅させられているそうです…食欲旺盛で落ち葉を全部食べちゃうんですね…
iDiv(ドイツ統合生物多様性研究センター)とライプツィヒ大学の研究者は、ミミズがいる地域とない地域では、昆虫の数、バイオマス、種の豊富さが減ることを発見しました。
ミミズが土壌を変化させたことが原因と考えられており、種の多様性にマイナスの影響が出ているそうです。

[ナショナル ジオグラフィック] ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究

それどころか、亜寒帯森林の炭素貯蔵能力に深刻な影響を与えているとのこと……SDGs が目指す「脱炭素社会」への足かせになりかねません。

[YURUI.JP] 侵略的なミミズが私たちの森を再作成でき、気候科学者たちは心配しています。

あの益虫の代表格とも言えるミミズが悪者になるなんて、日本人からすると意外すぎる展開です。
今となっては、北米からミミズを駆除する術はないため、これ以上は生息域を広げない対策を検討しているようです。

飼っていた外来ザリガニを川に放流している人

飼っていた外来ザリガニを川に放流している人

人の手で外来生物を自然環境に持ち込むのは「ダメ。ゼッタイ。」ってことで、次回もよろしくお願いします。

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