
8月13日 未明。
激しい雷雨の中、いつも通り深夜2時に起き、夜明け前の波チェックへ向かうため一宮へと車を走らせました。
すると、すぐにいつもと違う光景が目に入ってきました。
県道にでると深夜の時間帯にもかかわらず渋滞が発生しており、コンビニの大型駐車場も満車になっています。通常この時間に車が走っていることは稀。
え…なんで?
更にその先に進むと、豪雨による土砂崩れが発生しており、県道が完全に塞がれていました。
まだ警察や救急、消防も到着していませんでしたが、しばらくすると消防が到着し、交通誘導が始まりました。
たまたま思いついた迂回ルートを進んで、どうにか海岸近くまでたどり着きました。
しかし、そこから先も想像以上の状況でした。
何度も消防車や救急車、パトカーとすれ違う。
途中の冠水した道路には水没してしまった車が何台もあり、普段見慣れている道が、まったく別の場所のように感じられます。
九十九里町周辺から一宮方面へ向かおうとしたものの、海沿いの道路はかなり深く冠水していて、川沿いの道も通行できません。
そこで一度、片貝の海岸へ向かい、そこから高架の波乗り道路を経由して一宮へ向かおうとしましたが、片貝周辺も冠水がひどく、海までたどり着くことすらできません。
道を探しては進み、冠水で通れず戻る。
一見、浅そうに見えても途中で水深が深くなり危険を感じバックで戻る。
それを何度か繰り返しました。
冠水した道路では、一度入ってしまうと「このまま行けるかもしれない」と、そのまま進みたくなってしまう。
でも、その先はどうなっているのか分からないです。
そして、そんな時にふと思い出した言葉がありました。
ちょうど一週間前、知人と何気ない会話をしていた時のこと。
「冠水している道路に一度入ると、そのまま行きたくなるんだよね。でも、それが危険。戻る勇気も必要。」
その言葉が、この状況で自然と頭に浮かびました。
もし、あの時そのまま進んでいたらと、今でも考えます。
そういった状況で身の危険を感じたため、周辺のコンビニでしばらく待機することにしました。
しばらくして夜が明け始めると、少しずつ天候も落ち着いてきました。
その後、九十九里町から一宮方面へ通行できる道を探すのにまた時間がかかりました。
何度も冠水にぶつかり、そのたびに引き返す。
ようやく少し内陸の道を見つけ一宮に到着しました。
一宮の海沿いでは停電が発生していたものの、通行できない道路は比較的少なかったように感じました。
ほんの数十キロ、いや、もっと近い距離でも、被害の大きさがまったく違う。
普段、波チェックで何度も走っている道路。
毎日のように見ている海。
当たり前のように通っている街。
その景色が一晩で大きく変わりました。
今回の経験で強く感じたのは、自然の怖さだけではない。
「進むこと」だけが正しい判断ではないということ。
仕事だから、目的地へ行かなければならないから、と前へ進みたくなる。
危険を感じた時には、一度立ち止まって「戻る勇気も必要」。
あの時、あの言葉を思い出していなかったら…
この日の夜明け前チェックは、自然の力と、自分自身の判断について考えさせられる一日になりました。
このたびの豪雨災害により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。







