約4,000km以上先から届いた波|台風13号スウェルはどう変化した?

rikuto

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防災士
湘南エリア担当のリポーター
2014年にサーフィンを始めた出不精なAB型のしし座。
台風のうねりよりも、腹胸〜肩サイズの波をツインで走るのが好き。
花や観葉植物も好きで、サーフィンライフと共にボタニカルライフも楽しんでいます。 好きなものは、サーフィンにミスチル、猫。ホームポイントは辻堂周辺。サーフィンに仕事、不器用ながら頑張っていきますので、よろしくお願いします。

ChatGPT Image 2026年8月12日 13_48_26

7月に湘南へ大きなうねりを届けた台風9号は、日本から約2,500km離れたマリアナ諸島付近で発達しました。
そして今回の台風13号は、それよりもさらに遠い、日本から約4,000km以上離れたマーシャル諸島付近から西へ進み始めました。

今回は、台風13号の動きと湘南の波を時系列で振り返りながら、台風9号とどのような共通点、もしくは相違点があったのかを比較していきます。

遠く離れた海上からやってきた台風13号

台風13号は7月28日にマーシャル諸島付近を西進。
その後、発達しながらウェーク島近海、南鳥島近海、小笠原近海、日本の南海上へと進みました。
7月31日にはウェーク島近海で猛烈な勢力となり、その後も西進を続け、東シナ海を経て8月10日には華中へ上陸しました。

台風13号:最盛期910hPa

台風13号:最盛期910hPa

台風9号も日本の南側を西へ進んでおり、進路には似ている部分があります。
では、湘南に届いた波も同じような変化をしたのでしょうか。

台風13号スウェル、湘南ではどう変化した?

湘南に変化が現れたのは8月2日の夕方。
周期の長い東〜南東うねりが入り始めました。
その後は台風の西進とともに、サイズとうねりの向きが変化していきます。
ChatGPT Image 2026年8月12日 17_49_38
大きな流れとしては、
東〜南東 → 南東 → 南 → 南〜南西とうねりの向きが徐々に変わっていきました。

サイズも徐々に上がり、その後は台風が遠ざかるにつれてサイズダウンしていきました。

8月3日・辻堂正面:ワイドな東〜南東うねり

8月3日・辻堂正面:ワイドな東〜南東うねり


8月6日・辻堂正面:徐々に南うねりへと変わり始める

8月6日・辻堂正面:徐々に南うねりへと変わり始める


8月7日・辻堂正面:サイズはピークになるも、オンショアの影響でほぼクローズ

8月7日・辻堂正面:サイズはピークになるも、オンショアの影響でほぼクローズ


8月11日・辻堂正面:台風13号スウェルは徐々にサイズダウンへ

8月11日・辻堂正面:台風13号スウェルは徐々にサイズダウンへ



台風9号と13号、似た進路でうねりはどう変わった?

台風9号と13号を比較すると、発生・発達した海域の違いから、初期に反応したうねりの向きに差が出ました。
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台風9号は南東〜南うねりから反応し始め、さらに東の海域で発達した台風13号は東〜南東うねりから反応し始めました。
その後は、ともに日本の南側を西進したことで、南〜南西うねりへと同じような変化を見せました。

また、台風9号と13号は、ともに日本から遠く離れた海域で発達しましたが、湘南までしっかりと台風スウェルが届きました。

2026年 台風9号経路図(気象庁より)

2026年 台風9号経路図(気象庁より)

2026年 台風13号経路図(気象庁より)

2026年 台風13号経路図(気象庁より)


波が大きく成長するためには、主に3つの条件があります。

① 風が強いこと
② 長い距離にわたって風が吹き続けること(吹送距離)
③ 長い時間、風が吹き続けること(吹送時間)

台風9号・13号ともに猛烈な勢力まで発達し、広い海域で強い風が長時間吹き続けたことで、周期の長いパワフルなうねりが形成され、遠く離れた湘南まで届いたと考えられます。

東〜南東うねりは「ポイント選び」が重要

台風13号は、台風9号よりもさらに東の海域で発達したため、湘南では東〜南東うねりが強く反応する期間が長くなりました。

8月6日頃まではワイドなブレイクが目立ち、湘南の中でもうねりの反応に差がありました。
西湘方面では早い段階から大きくサイズアップした一方で、鎌倉方面では反応が鈍く、物足りないサイズが続いた場所もありました。

そのため、東〜南東うねりが強まるときは、湘南の中でもポイント選びが重要になります。

サイズを求めるなら西湘方面、大きなサイズが苦手な場合は鎌倉方面などといった、自分に合ったポイント選びが大切になります。
さらに、東〜南東うねりはワイドなブレイクのため、潮回りもコンディションに大きく影響します。
潮が引くことで割れやすくなる一方、引き過ぎるとワイドやダンパー気味のブレイクが目立つこともあります。

8月6日・茅ヶ崎チサン:ワイドすぎるブレイク

8月6日・茅ヶ崎チサン:ワイドすぎるブレイク

各ポイントのサイズや波数、潮回りによる変化などを確認することが、自分に合った台風スウェルを狙うポイントです。
そこで活用したいのが、波伝説の”レポ動画”です。
文字情報やライブカメラでは分かりづらい波のサイズ感やブレイクの形を、鮮明な映像とレポーターの音声解説付きで確認することができるので、自分に合ったポイントをより選びやすくなります。

8月6日・由比ヶ浜:潮が上げ込み、程よく切れる波

8月6日・由比ヶ浜:潮が上げ込み、程よく切れる波



まとめ

台風13号は、台風9号と似たコースで日本の南側を西進するに伴い、湘南では東〜南東うねり(ワイド)⇒南〜南西うねり(切れた波)へと似た変化を見せました。
今回のケースは、台風の進路とうねりの変化を考えるうえで、興味深い比較になったのではないでしょうか。
ChatGPT Image 2026年8月14日 10_59_12
ただし、同じようなコースを進んだからといって同じ波になるとは限りません。
台風の勢力や沿岸の風などによって、波のサイズやコンディションは大きく変わります。

そして、今回のような台風スウェルでは、予報だけでベストなポイントやタイミングを判断するのは簡単ではありません。
特に東〜南東うねりでは、同じ湘南でも少し場所が変わるだけで、サイズやうねりの反応に大きな差が出ることがあります。

だからこそ、AIなどによる予報だけでなく、「実際にどこで、どのくらいの波が割れているのか」という実況情報が重要です。

波伝説では、各ポイントの波情報やレポ動画から、実際のサイズ感やブレイクを確認できます。
予報とリアルな実況を組み合わせることが、自分に合った台風スウェルを見つける近道になるのではないでしょうか。

過去の台風記事はこちら↓
台風9号を振り返る〜遠く離れた台風でも、湘南はここまでサイズアップする〜
湘南 台風7号・8号を振り返る ― グランドスウェルへの”あと一歩”を読み解く ―
「The Dayの条件に迫る─2026年台風6号は湘南のゴールデンコースだったのか?」

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