【波伝説 検証ログ】数値予報って当たるの?〜2025年12月14日(日)〜

rikuto

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防災士
湘南エリア担当のリポーター
2014年にサーフィンを始めた出不精なAB型のしし座。
台風のうねりよりも、腹胸〜肩サイズの波をツインで走るのが好き。
花や観葉植物も好きで、サーフィンライフと共にボタニカルライフも楽しんでいます。 好きなものは、サーフィンにミスチル、猫。ホームポイントは辻堂周辺。サーフィンに仕事、不器用ながら頑張っていきますので、よろしくお願いします。

頭サイズにまでアップしながら、ワイドなブレイクが目立ってきました。

こんにちは!
湘南エリアの波チェックを担当しているrikutoです!

さっそくですが皆さん、波伝説の数値予報を活用したことはありますか?

「波がいつサイズアップするのだろう?」
「風はいつ弱まるのかな?」
と、サーフィンをしていれば気になるときがあると思います。

今回は、波伝説の「数値予報」は信頼できるのか、当たっているのか?
波チェックを通して、「実際の風・波」の変化を現地で検証した記録になります。
レポ動画から切り抜いたハイライト動画があるので、ぜひ最後までチェックしてみてください!

検証した日は、12月14日(日)、当日の天気図がこちらになります。

対馬海峡付近を通過した低気圧は日本海を北東進し、南西諸島付近から北東進した低気圧は日本の東海上を北上します。上空では強い寒気が南下し、次第に西高東低の冬型の気圧配置となります。(気象庁HPより)

対馬海峡付近を通過した低気圧は日本海を北東進し、南西諸島付近から北東進した低気圧は日本の東海上を北上します。上空では強い寒気が南下し、次第に西高東低の冬型の気圧配置となります。(気象庁HPより)


まずは、風と波の数値予報を確認!


独自予報(WRF・SWAN)と気象庁(MSM・CWM)
朝を中心に北〜北東寄りの風がやや強く、夕方にかけて弱まりながら、夜には西寄りにシフトする予想。
波は、東〜南東寄りのうねりが反応し、徐々にサイズアップしながら、夕方にかけて南寄りのうねりも徐々に反応。
18時頃がサイズのピークと予想されています。
IMG_5474 (1)

今回は、どちらの予報もほぼ一致しており、同じ傾向のため信頼性が高いと言えます。
細かい部分を見てみると、独自予報(SWAN)の”波向”が8時では北東向きになっており、13時にかけて東〜南東向きにシフトしています。
湘南では、北東うねりはほぼ反応しないため、オフショアに抑えられてサイズアップが遅れる”可能性”があると予想ができます。

また、朝の時点のリアルタイム風予報がこちら。
1時間に1回更新され、水平計算格子間隔も2kmと非常に高精細な風予報です。
IMG_5475
こちらも傾向としてほぼ一致しており、信頼性がさらに高まります。
そして、当日の潮回りがこちら。

潮回りによる変化はありそうですが、サイズアップのタイミングや度合いも考慮する必要があります。

潮回りによる変化はありそうですが、サイズアップのタイミングや度合いも考慮する必要があります。

以上の数値予報からある程度の予想を立てて、波チェック・現地検証スタートです!

七里ヶ浜・鎌倉高校前(10時50分〜11時00分)


朝の時点ではヒザ〜モモくらいのサイズでしたが、腹サイズのうねりがコンスタントに反応していました。 ただし、潮が多くてほとんど割れません。

朝の時点ではヒザ〜モモくらいのサイズでしたが、腹サイズのうねりがコンスタントに反応していました。
ただし、潮が多くてほとんど割れません。


水族館前(11時25分)


江の島にブロックされて、鎌倉エリアよりもかなり反応が鈍く、波数も少ない状態。 東〜南東系のうねりがメインに反応していると考えられる。

江の島にブロックされて、鎌倉エリアよりもかなり反応が鈍く、波数も少ない状態。
東〜南東系のうねりがメインに反応していると考えられる。



鵠沼・地下道前(11時40分〜11時55分)


モモ腰〜腹サイズまでアップ。 江の島が近いために反応が鈍く、北〜北東寄りの風がやや強めに吹いており、うねりは抑えられている状態。

モモ腰〜腹サイズまでアップ。
江の島が近いために反応が鈍く、北〜北東寄りの風がやや強めに吹いており、うねりは抑えられている状態。

東〜南東寄りのうねりのため、江の島から離れるほどに反応が良い。

東〜南東寄りのうねりのため、江の島から離れるほどに反応が良い。



辻堂正面・第2駐車場(12時10分〜12時25分)


数値予報通り、強弱のあるオフショアとなってきました。

数値予報通り、強弱のあるオフショアとなってきました。


東〜南東うねりの特徴であるレフトに切れた波がメインになっています。

東〜南東うねりの特徴であるレフトに切れた波がメインになっています。



チサン・パーク(12時45分〜13時00分)


肩サイズにまでサイズアップ。 潮が上げ込みで切れた波になり、チサンではGOODコンディションでした!(◇60)

肩サイズにまでサイズアップ。
潮が上げ込みで切れた波になり、チサンではGOODコンディションでした!(◇60)


こちらもインサイドの掘れたハードなブレイク!

こちらもインサイドの掘れたハードなブレイク!



平塚生コン・大磯(13時20分〜13時40分)


ワイドなブレイクが目立ちながら、平塚生コンの堤防を見るあたり、南うねりも徐々に反応してきました。

ワイドなブレイクが目立ちながら、平塚生コンの堤防を見るあたり、南うねりも徐々に反応してきました。


あとはどこまでサイズアップするのか?


独自予報(SWAN)では、18時に波高が南向き3.0m、気象庁(CWM)では、18時に波高が南向き2.0mになっています。
数値に差はありますが、頭サイズ以上にアップすると予想ができます。
オフショアが弱まり、引き潮も影響するとなれば、ハードなコンディションになってくることも考えられます。
さあ、夕方の波チェック開始です!(※体制上、第2駐車場以西の波情報になります)


第2駐車場(15時00分)


肩前後にサイズアップ。地形が深いので、引き潮回りとの相性は◎(△40)

肩前後にサイズアップ。地形が深いので、引き潮回りとの相性は◎(△40)



チサン(15時20分)


頭サイズにまでアップしながら、ワイドなブレイクが目立ってきました。

頭サイズにまでアップしながら、ワイドなブレイクが目立ってきました。


茅ヶ崎パーク(15時35分)


砂浜整備のため、インサイドの地形が変化中? 肩サイズの波がインサイドで強烈にブレイク。

砂浜整備のため、インサイドの地形が変化中?
肩サイズの波がインサイドで強烈にブレイク。



平塚生コン(15時55分)


オフショアが弱まり、オーバーヘッドにまでサイズアップ!

オフショアが弱まり、オーバーヘッドにまでサイズアップ!



大磯(16時10分)


引き潮でさらにワイドなブレイクが目立ち、ハードなセットが入る場面もありました。

引き潮でさらにワイドなブレイクが目立ち、ハードなセットが入る場面もありました。

当日のハイライト動画となります!
実際にどんな波・コンディションだったのかチェックしてみてください!





検証結果!


今回は、数値にバラつきはありましたが、独自予報(SWAN)と気象庁(CWM)が似ていた予報だっため、おおむねシナリオ通りとなりました。
このように、2種類の予報がほぼ同じ傾向だと、信頼度が高いということが結果からもわかりました。
細かい部分では、地形の影響で、江の島に近い藤沢エリアほどサイズアップが思っていたよりも遅れてしまったことです。
この点は、次の情報の更新を待つよりも「スーパーライブ!」を活用して行動することをオススメします!

良い波に乗るため、そしてサーフィンの上達には、天気図だけでなく数値予報も参考にすることが一つの手段です。
波伝説を活用して、サーフィンライフを楽しんでください!

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