『WSL QS6000 Chiba Ichinomiya Open』皆さんご覧になっていたでしょうか?
スピードの早さ。スプレーの量。波に高さのあるの時はもちろん、力のない腹サイズの時のライディングも。とにかく刺激的な7日間でした。私も大会会場やLIVE映像で観戦していました。
また、唐澤予報士とともにLIVE映像の気象情報に参加させて頂きました。波予報の説明映像と、予報のアニメーション映像、背景画像を編集・合成し大会期間の7日間制作しました。それは1日たかが2分程度の映像でしたが、普段何気なく見ているテレビや映画など映像制作の大変さを実感しました。それらは、台本もあり、シーンごとに何度も撮影し、良いものを選んで編集して、何十分・何時間もの映像を制作していくものだと思います。
そんな映像ですが、先日ひと味違う映画を観に行てきました。『ヴィクトリア』というドイツ映画です。
大まかなストーリーとしては、スペイン人の女の子ヴィクトリア。ドイツに移り住んで間もなく、まだドイツに友達もおらず、一人クラブで踊り帰る早朝の4時。帰り道でやや悪そうなドイツ人男性4人に声を掛けられ、4人としばらく一緒に酒を飲む。4人と楽しい時間を過ごすが、とある事件に巻き込まれていく。
ストーリーはこれといって特別ではないのですが、映像制作の方法が通常と全く異なる映画なのです。140分間の映画ですが、全く編集されていない1カットの映像なのです。つまり、140分間撮影した映像そのままの映画。映画の中で過ぎていく時間=映画を見ている時間のリアムタイムムービーなのです。
色々と気になりのちにネットで調べてみると。台本はほとんどなく、大まかなストーリー以外は、ほとんどが役者のアドリブだということ。また映画の序盤に、酔っ払いに絡まれて取っ組み合いをするシーンは、撮影中に本当に通りかかった酔っ払いで、実はアクシデントだったということ。その他にもアクシデントは幾つかあったようですが、もともとそういう台本があったような違和感の無さです。
失敗の許されない撮影。準備の凄まじさ、アクシデントへの対応力、役者の力量、すべてが揃って完成した映画だったのだと感じました。こんな映像制作もありなんだなぁと。
オススメです。ただし、放映している映画館が少なく、リアムタイムムービーのため臨場感がすごく、見た後は結構疲れますので、予めご承知おきください。