たまに入ってくるデカいセットに鳥肌物のテイクオフを試みるOguraさん。
SURFING DIALY
成田空港11時発、午後7時過ぎバリデンパサール空港着、カプセルホテルに宿泊。翌朝バリデンパサール空港発、昼にスンバ島タンボラカ空港着、車で近くの港へ、ディンキーでSAMASAMA号に乗船して待望のボートトリップがスタートする。夕方最初のポイントとなったワイニャプーに着いて、まずは皆で軽くサーフィン!!!
サーフィン初日 (2024年10月2日夕方)
※左端の数字はサーフィンのラウンド数です。
1.ワイニャプーLeft
我々だけの貸切り、弱いオンショア、サイズ肩頭たまに頭半、△40点
速くつながり気味が多かったものの、たまに入るセットの切れ目を選べばアクションを入れたライドが可能でした。
日が暮れるまでの短いセッションでしたが、後半私はテイクオフを失敗してしまい、さらには板が反転して裏返ってしまったために、センターフィンの上にワイプアウトしてしまい、右腕の上腕三頭筋の肘寄りを強打してしまいました。幸い裂傷にはならなかったものの、痛みがかなりあったので船に上がって患部をみたらかなり腫(は)れていて、翌日友人のJIN君が見たときには、「殴られた後の顔のようにかなりの青あざになっていますよ」と言われるほどでした。
骨、筋肉、神経に影響がなかったのは良かったのですが、内出血した量が多かったためにケガの後のアイシングと、帰国後に医者に行って血を抜いてもらえば良かったのかもしれません、しばらく青あざと大きなしこりが残ってしまいました。たまたま腰痛で行った整体の先生が患部の張りに気が付いて、お灸(きゅう)と鍼(はり)で治療し続けてもらったら、徐々にしこりが小さくなってきました。
船内での氷は貴重なので遠慮してしまいましたが、内出血を最小限に留めるアイシングは受傷後のFA(ファーストエイド)としてとても大切です。
サーフィン2日目 (2024年10月3日朝イチ)
2.ピナクルRight
貸切りののち、サーフキャンプ滞在の外人数名と仲良くセッションしました。皆さんフレンドリーでとても良い空気が流れていたと思います。
弱いオフ、頭~頭半たまにWサイズ △50点
やや速めながら切れた波があり、セットの切れたセクションを選べば2アクション入れながらのライドが可能。波によってはバレルメイクもできました。
北陸から参加のKotton君は、1本目からバレルメイクしてサーフィンの調子が良さそうでした。午前8時過ぎからオンショアが入り始め、キャンプからのサーファーも5人に増えたので、我々はお礼を言って次のポイントに移動することにしました。
同日の夕方
3.センリギリLeft
貸切り、弱サイドオフ、腰たまに腹ごくたまに胸サイズ △50点
サンドバーのポイントですが、波の形が良く、まずまずのロングライドが可能でした。
頭オーバーサイズになったらどれくらい波が良くなるのか、次回ぜひやりたいです。
サーフィン3日目 (2024年10月4日朝イチ)
4.カカドゥアRight
貸切り、弱いオフショア、頭オーバーたまに頭半前後、◇60点
やや速めながらバレルもあり、アクションを入れつつ、まずまずのロングライドが可能。
Kotton君は1発目からバレルメイクして、ショルダーから見ていた仲間からは歓声があがりました。
また、元JリーガーのOguraさんは「最高、最高!!!」を連発していました。
「Oguraさん、メインのポイントはもっと楽しめますから、さらに良い波を期待していてください」
「ワオ~!!!」
同日の夕方
5.シークレットRight
オンショア、頭たまに頭半、△40点
ここはミッドタイド~ロータイド前後が良く、サイズも1~3サイズ上がり、Good Conditionに。逆にハイタイドはタプタプになってトップのみしか割れずNGとなります。
ここがオンショアになると反対側のカカドゥアレフトがオフショアになるので(カカドゥアライトはサイドオンショアが入ってしまう)、朝イチはシークレット、オンショア(南風)が入ってくる午前10時くらいには船を移動させてカカドゥアレフトに動いてサーフィンし、再び夕方潮が引いてきたらシークレットに戻って、オンショアが弱まるか、時にオフショアに変わることもあるので3R目を楽しめることがあります。
サーフィン4日目 (2024年10月5日朝イチ)
6.シークレットRight
「THE DAY !!!」
弱いオフショア、3-4たまに5-6feet 〇80点
ごくたまに入るセットはウェイティングしているサーファー全員をお掃除してしまう“Clean Up Sets” のすさまじいハードなブレイク。やや小さめのセット、と言っても頭2つ以上の波は上級者ならばたまらない極上のブレイクです。しかも、セクションが3か所くらいあって、アクションを入れながら上手くつなげば400m以上のロングライドが可能です。
タルくなるセクションはあるものの、ミドルやインサイドでも肩の張ったショルダーが続くので、サーファーならば「生きていて良かった、ここにこれて良かった」と絶叫するはずです。個人差はありますが…笑笑
これまでに世界のサーフエリアに116回サーフトリップしてきた中で、ここは都合8回目になりましたが、いつもここの波に感動・感激して、セットが入ってこないウェイティング時を利用して、いつも目を閉じて手を合わせて海と波とここの土地に感謝している程です。
日本以外では私が最も愛しているポイントでもあります。
残念ながら、今回は腰の調子がイマイチだったのでテイクオフがヨレヨレなケースが目立ちましたが、徐々にペースを掴んで、たまに良いライディングがインサイドまで続いたケースもありました。波が良いと腰の調子まで良くなってくるようです。
冒頭にレポートしましたが、昼ごはんの後にシェスタ(昼寝)しながら体力の回復を図り、夕方サーフチェックしていた時にはサイズダウンしていると思ってポイントに入ったところ、潮が動き始めたことによるサイズアップなのか、いきなり6feetのオバケセットが入ってきて、全員が大掃除されてしまいました。恐るべし、シークレットRightです。
同日の夕方
7.シークレットRight
弱いオンショア→無風、3-4たまに5-6feet ◇70点
千葉から初参加のグーフィーフッターのGacha君は、セットをまともに食らってリーフに打ち上げられてしまいました。リーフで足の指を何か所も切ってしまっただけに終わらず、リーシュコードが両足首にぐるぐる巻きになってしまい、再び襲ってきたセットのスープから逃(のが)れようと両足を揃えてぴょんぴょん跳ねて逃げようとしたものの逃れることはできず、再びスープに飲まれてしまったそうです。
その一部始終を見ていたJIN君が夕食時にそのぴょんぴょん跳ねるシーンを身振り手振りを交えて再現したものですから、全員が笑い転げて大盛り上がりになりました。
Gacha君のぴょんぴょんと跳ねる様子をそのとき私が想像したのは、1970年代のウルトラセブンに出ていた「友好珍獣ビグモン」でした。“Gacha君が”という意味では決してなく、その動き自体から単にピグモンを想像してしまっただけのことですが…
でもGacha君、気分を害してしまったらどうかお許しくださいね。悪いのはあまりにもおかしい身振り手振りのパフォーマンスをしたJ〇N君ですからね。笑笑
結局、この時のお茶目なパフォーマンスと、後半でも素晴らしいライディングと楽しい行動が皆に評価されて、最終日に一番活躍したサーファーを決める表彰式では全員一致で今回のボートトリップのMVP賞はGacha君に贈られたのでした!!!
Gacha君、初受賞、誠におめでとうございました。(副賞は赤の波伝説30周年タオル)
また、クルースタッフのMVPは、毎日美味しい料理を提供してくれた“西郷どん”に決定しました。(副賞 DONT PANICタオル)
サーフィン5日目 (2024年10月6日朝イチ)
8.シークレットRight
オフショア、オーバーヘッドたまに3~4feet 〇80点
いつも朝イチは我々だけの貸切ですが、この日はすぐに外人サーファーが入ってきて次第に混雑しはじめ、最終的に午前8時頃には25人ものサーファーで混雑してしまいました。
でもピークで待たなくても、ミドルでも十分に良い波が入ってくるのでそちらをセレクトするのもこうした時にはありです。
サーフィン6日目 (2024年10月7日朝イチ)
9.シークレットRight
オフショア→弱いオンショア、頭~頭半たまにW、〇80点
サイズが多少落ち着いてきたのと、大きな波に目と身体が慣れてきたので4時間ぶっ通しでサーフィンするものの、腰の調子が芳しくなく、波は最高なのに私の調子は絶不調でした。トホホ。成田で没収された筋膜リリースがあればなぁ~…!! (涙)
10.カカドゥアRight
無風→弱いオンショア 肩頭たまにオーバーヘッド ◇60点
今日もここは貸切でした。サイコー!!! 砂とリーフが混じるボトム形状かと思いますが、ピークの場所がはっきりとしていて、ミッドタイドからハイタイドにかけてが切れて形になる波が出現してきて波質が良くなります。
アウト寄りからテイクオフしてハイラインを走って抜けながら、2~3アクションを入れつつロングライド可能といった感じでしょうか。ここのロケーションには人工物が一切なく、また、いつも我々だけの貸切なのでサーフィンしていてとても気持ちが良いです。
また、この付近はたまに巻き網の漁船がくるくらいで、毎日浮かぶ漁師はいません。
たまにビーチを歩く村人を見かけますが、主に山の畑に行って農業で生計をたてているようです。緑あふれる山と切り立った崖とのコラボが美しい景観を作り、ゴミがほとんどない美しいビーチ、夕方になるとお決まりで現れるカンムリワシの大群など、手つかずの美しい自然の産物にいつも感動してしまいます。つづく。
All Photo By NoBuFuKu.