☆加藤のコラム『PURA(SURF)VIDA vol.3』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

円安と値上げでみな高~い!!!

円安とインフレのWパンチで物価はみな高~い!!!
 

『アメリカよりも物価が高いコスタリカ』
アメリカ国内の買い物や食事代は、総じて日本の1.5~2倍にもなり、かつての日本の高度成長時代の1ドル70円時代が懐かしく、一方では貧しい思いもして寂しい気分にもなります。
今や日本人よりも中国や韓国のツーリストの方が、リッチに旅している感じがします。為替レートは一年の中でかなり動くので、早く120円くらいに戻って欲しいものです。
そんなアメリカの価格に驚いていましたが、実はコスタリカはなんとさらにアメリカよりも少し高い価格となったので本当に驚きでした。
事前にネットで調べた10年前くらいのあるサーファーのブログでは、アメリカや日本よりもコスタリカはリーズナブルと書かれていましたのでショックでした。

空港ターミナル内にあったハンバーガーショップで、ランチにオリジナルハンバーガーとドラフトビール、それにアイスカフェラテを頼んだら、合計がなんと6,700円にもなってしまいました。

ハンバーガー+生ビール+カフェラテ=6700円(涙)

ハンバーガー+生ビール+カフェラテ=6700円(涙)

だいたい日本の倍の価格といったところでしょうか。
日本人の海外に出掛ける旅行者が大幅に減っているのは、エアチケットや燃料サーチャージの高騰だけではなく、円安による大きな価格差の悪影響も加わっていると推測できます。
逆にコロナ禍前よりも増えているインバウンド客数の動向も容易に理解することができます。
今回はホテルではなく同行者の友人が経営するコテージに宿泊し、皆が多くの食料品に加えて紙パックのお酒も持参していたので、ランチを除けば一度も外食することはなかったのでお金を節約することができました。

素敵なコテージのプール、遠くに海と波が見えます

素敵なコテージのプール、遠くに海と波が見えます


 
 

『オーシャンマン&オーシャンウーマン』
今回宿泊でお世話になったのは、同行者の葉山在住の歯科医院経営のN氏が、かつてウィンドサーフィンをされていた時に、たまたま観戦した世界大会において、選手として参加していたウィンドのプロだった田中美帆(ミホ)さんのご厚意によるものです。

大変お世話になったファブリス家と歯科医のN君

大変お世話になったファブリス家と歯科医のN君

美帆さんのご主人は、フランス系アメリカ人のファブリス・ボー氏(Fabrice Beaux)で、美帆さんと同じ元ウィンドのプロアスリーツで、世界を転戦していて知り合ったそうです。ファブリス氏は、競技結果も優秀であったことに加え、冒険家としても活躍され、フィリピンルソン島の“King Fisher”というポイントを発見しました。
そのポイントの冬季は毎日20メートル前後のサイドウィンドの季節風が吹き続け、波もオーバーヘッドサイズあって、ウィンドのWave Performanceを楽しむ環境としてはマウイ島のフキーパのように素晴らしいポイントなのだそうです。また、ウィンドサーフィンで単に風と波を楽しむだけでなく、そこの波と風を楽しむ様子や楽しく滞在している様子を撮影して『New Hawaii』というDVDを作って販売し、世界中のウィンドサーファーを驚愕させたそうです。

YouTube 「Kingfisher Resort With Fabrice Beaux」

 
 

我々が宿泊させていただいた素敵なビラ(5Bed Room1棟貸1泊US$600)は、国の北西部に位置するサンタ・クルスよりも海寄りの山の頂上に建てられた「Pura Vista Hills」の3棟ある中の1棟です。

Pura Vista HillsのHP

空港は国の玄関口であるサンホセ空港ではなく、海と宿に近いリベリア空港です。
ファブリス・美帆さん一家は、現地に住んで10年以上経ちましたが(土地は20年前に取得)、今では3つのゴージャスなビラを所有し、それをゲストに貸して生計を立てています。厳しい冬のアメリカ東海岸やカナダなどのお客さまを中心に冬季はフルブッキングとなって忙しくなるそうです。

ファブリス氏が所有する素敵なコテージ(1泊800ドル)

ファブリス氏が所有する素敵なコテージ(1泊800ドル)

我々が泊まったコテージの60帖の広さがある高級リビング

我々が泊まったコテージの60帖の広さがある高級リビング

美帆さんは横浜市金沢区出身で、同行のH.T君とは元同級生でした。また、3人目の同行者で京急金沢文庫駅近くで不動産業を営むT.K君とも知り合いの仲でした。
美帆さんとファブリス氏はともに元プロアスリーツらしく、今でもサーフィンのみならず身体を動かすことが大好きで、かつ相当な体力の持ち主でした。ファブリス氏は毎朝フェイバリットポイントに向かい、オフショアでも波がない時にはSUP、オフショアで波のサイズがあって波質が良い時にはサーフィン、割れづらいマッシーウェイブならばフォイルボードでのサーフィン、風が強ければ小さなセイルを活用したハイドロフォイル、さらに風が強ければカイトサーフィンと、真のオーシャンマンと言えます。

オフショアで波の小さい日はフォイルをチョイス。真のオーシャンマン“ファブリス・ボー氏

オフショアで波の小さい日はフォイルをチョイス。真のオーシャンマン“ファブリス・ボー氏

美帆さんもヨガを嗜むようで、お二人とも常に体調管理を怠らない印象を受けました。
ある時、潮が引き始めてコンデイションが良くなるまでの待機時間中は、ファブリス氏はワンちゃんと一緒にビーチをふわふわと飛ぶように走り続けていたので、きっとRUNNINGの持久力も陸上のアスリート並みかと思います。
ご夫婦にはケリアちゃんというとてもキュートかつやんちゃな5歳の愛娘に加えて、SEVENとUMIという名の2匹のワンちゃんを加えた構成がファミリーです。

ある晩はファブリス家にBBQパーティーを開催して頂きました。ちょっと日本では考えられないのは、牛肉の大きさです。スペアリブとTボーンのお肉の塊の量がデッカイんです。外側をカリッと焼いて中はやや赤みが残るジューシーな完璧な仕上げで、とても美味しかったです。

美帆さんとデカいTボーンステーキ
スペアリブとTボーンステーキの塊の大きさがヤバい

スペアリブとTボーンステーキの塊の大きさがヤバい

コテージのテラスでのBBQパーティーは最高の贅沢でした

コテージのテラスでのBBQパーティーは最高の贅沢でした

なお、コスタリカは野鳥や蝶などの宝庫で有名のようですが、森の中にはジャガーやピューマが生息していて、河口に近いサーフポイントには稀ながらクロコダイルも出没することがあるそうです。
ある時、番犬のSEVENが森の中からピューマの赤ちゃんを殺して咥えてきたことがあったそうです。もしもピューマの母親が襲われるシーンに遭遇していたら逆にSEVENが殺されていたかもしれません。人がピューマやクロコダイルに襲われたことはほとんどないそうですが、森の中には大蛇もいて、部屋の中にも小さいながらもサソリはちょくちょくいました。
ある日の深夜にトイレに行こうとした際に、何か踏んだなと思ってよく見たら、小さなサソリでした。(涙) コスタリカのサソリには毒はないそうですが、尻尾の先に痛そうなハサミがあるので噛まれたら痛いそうです。幸いサソリも寝ていたのか刺されずに済んで良かったです。

部屋の中に普通にいた毒のないサソリちゃん

部屋の中に普通にいた毒のないサソリちゃん

約20年前にファブリス氏が購入した土地はサッカーグランド4面分を超えるくらいの広さの森で、その一部には今では大変貴重なチークの木を植林して育てているそうです。チークの成長は早く、森の中にはそのチークを伐採してから加工する作業所も作られているそうです。

コテージから見える感動の景色

コテージから見える感動の景色

なお、ファブリス氏が世界中を大会や冒険で訪れた各国の中で、なぜコスタリカを選んだのかは、波と風の良さ、人の少なさと住民の優しさ、そして大自然が残っていることだったようです。ただし、20年前に比べて著しく物価が高くなったことは想像以上だったようです。
ファブリス氏は、森の中のオフロードを楽しむために、HONDAの4輪バギーと同オフロードバイクを所有していました。大自然を楽しむ青年がそのまま大きくなったような魅力的な生き方をされている方でした。

ファブリス+ケアリーと四輪バギー

ファブリス+ケアリーと四輪バギー

また、コスタリカの森の中で暮らすには何でもできないと生きていけないようで、家や庭のことはもちろんのこと、暮らしのすべてに精通している印象で、まさに大自然の中で暮らしている印象でした。つづく。
 
 

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