☆加藤のウラナミ『俺、ウミヘビ食っちゃった!!!(涙)』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

ウミヘビ(ホタテウナギ)

この時は、まだ大うなぎだと信じていたのですが…

皆さま、台風9号のスウェルは十分に楽しまれましたか?
いまは9月1日(火)の午前中で、私のホームの七里ガ浜では、まだスモールサイズのため、このウラナミを書いています。
あくまでも数値予報データによる推察によるものですが、波の無かった2020年においては、台風9号からは分岐点とも呼べるくらい大きな変化になるかもしれません。
というのは、次の台風10号が非常に発達して日本列島に接近・上陸しそうです。
コロナ禍なので、大型の台風によって自然災害が多発しないことを祈るばかりですが、日本の南海上の海水温は30度以上と高い状態が続いていますので、その後も台風が連発して日本に接近するのではないでしょうか。
自然の“ヨリモドシ効果”が起きて、2020年後半は良い波だけが届くことを期待したいものです。

さて、前回のウラナミで、地元の夜釣りでお腹の白い天然ウナギを釣ったことをご報告しました。しかも、岡山県で重宝されている幻の高級うなぎ『青うなぎ』かもしれないと。
けれども世の中そんなに甘いものではありませんね。
数日後、残業を終えてバイクで帰宅中に、夜釣りのホームポイントに私の釣りの師匠Aさんがいるのを発見しました。
早速、Aさんのもとに近づき、『Aさん、こんばんは。釣れていますか?』と聞くと、すかさず片手でVサイン!! まずまずの大きさのイシモチを3匹釣っていました。これで今年になって師匠はイシモチを130匹以上も釣っています。しかも岸からの投げ釣りのみです。
しばらく釣り談義をしていると、竿先が大きくしなり、強いアタリがありました。
A師匠がゆっくりとリールを巻き上げる様子から、魚が小さくないことが分かります。
ようやく波打ち際に魚が現れましたが、イシモチと違って何か細長いなぁ…!? しかもA師匠の表情も冴えません。
『うなぎですか?』とA師匠に声を掛けましたが、A師匠の口からはとんでもない言葉が飛び出してきました。『海ヘビ!! こりゃ食べれねぇよ!!!』
近くに寄って良く見ると、私が釣ったうなぎに比べると三分の二くらいの大きさですが、魚の顔の風貌はそっくりです。ゲゲゲッ~、うなぎじゃないの? 海ヘビ~!! ショエー!!!
ウラナミにも書いちゃったんだけど…顔青ざめる俺…(大粒の涙)

大うなぎを釣ってドヤ顔の俺。あとで調べるとホタテウミヘビ!!! チョー悲しい!!!

大うなぎを釣ってドヤ顔の俺。あとで調べるとホタテウミヘビ!!! チョー悲しい!!!

海には、物心ついたころから親しんできた自負がありましたが、62歳にもなってうなぎと間違えて海ヘビを釣って、さらに食べてしまったことにとても落ち込みました。

あとで、Google先生で調べてみると、釣りにおいてうなぎと海ヘビとの違いは、釣ってうなぎは垂れ下がった状態で暴れますが(アナゴも同様)、ウミヘビはぐるぐると絡まりながら暴れるそうです。まさに陸にいるヘビと同様です。

ホタテウミヘビ【フッシュズカンより】

ホタテウミヘビ【フィッシュズカンより】

釣った海ヘビは『ホタテウミヘビ』という名前で、夜釣りではたまに釣れるそうで、決して珍しい外道(本来の目的とは違う魚)ではないそうです。

魚種的には、一応「ウナギ目ウミヘビ科」ということでした。上手く捌いて食べた釣り人の食レポでは、身は白身でうなぎに近いけれど、骨が多過ぎて食べるところが少なく、ハモのように細かく包丁を入れた“骨切り”をしても、骨が太いためにゴツゴツした骨が残るそうです。このため、釣った時にはリリースして決して持ち帰らないのが定説なようです。

A師匠もすぐにハリスを切ってリリースし(いずれ針は外れるそう)、『先週も海ヘビを釣ったんだよ。歯が鋭くて噛みつかれるから、すぐに(ハリスを)切って捨てちゃうんだ』

俺…小声でボソッと、『師匠、それを早く言ってよぉ~!!!!』

『ウミヘビはいつも砂の中に潜っているらしいよ』と、師匠は私との釣り談義を続けたかったようですが、すっかり意気消沈してしまった私は、失礼して足取り重く帰宅したのでした。

皆さまにおかれましては、もしも初めて釣った魚の場合には、勝手に自己判断をせずに、まずは誰かに聞いてみることをお勧めします。
『俺、海ヘビ食っちゃった!!!(涙)』
おそらく俺にとっては、2020年最悪の出来事になるような気がします。トホホ。(了)

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