(詐欺サイトのトップページ )
地元警察署の話では、平成20年6月に『振り込め詐欺被害者救済法』が施行されたため、振り込め詐欺等の犯罪に利用された預貯金口座は速やかに凍結され、口座の残金を被害者の方に分配することが可能になったそうです。しかし、ほとんどの場合が未解決のままで、万が一お金が戻ってきたとしても相当先になるとのことでした。
私の場合も、翌日に警察から電話があり、すでに他の警察署により該当口座は凍結されていたものの、残金はわずか“230円”だったそうです。トホホ(涙)
詐欺サイトは残しつつも、メールで伝える振込口座は毎日変えているのでしょう。最新の詐欺軍団に抜かりはないようです。
ネット詐欺にあって悔しい思いをしている最中に、知り合いのカメラマンK氏から英文の短いメールが届きました。『(翻訳)ちょっと相談があるのですが…』K氏は日本人なのに、なぜ英文なのか不思議に思いながら、日本語で簡単に返信したところ、すぐに英文のメールが届きました。
そのメールの主旨としては、『いまフィリピンにいて帰国する直前なのですが、公園でお財布が入ったバックを盗まれてしまって大変困っています。搭乗時間まで8時間しかないので、至急2000USドルを送って欲しい。』というものでした。
K氏が困っている表情を思い浮かべつつも、これは怪しいな~と思い、念のために本人の携帯に電話をしたところ、なんと本人が出て、『朝から何人もの友人からこの件で電話をもらっているんだけれど、俺とは全く関係ないんだよね。困っているんだけれど、どうしたら良いかな~?』とのことでした。『やっぱり詐欺メールなんだ。ならば、登録している全アドレスに対して、アドレスが乗っ取られ、詐欺メールが流れているので十分に注意してください、と一斉メールで流すべきだね。』と進言しました。
振り込み詐欺は阻止できたものの、立て続けに詐欺に遭遇するとは怖い世の中です。
最後に、警察、銀行、消費者センターなどの詐欺サイト、振り込め詐欺に遭わない注意点を私なりにまとめてみましたので参考にしてください。
1.ブラウザの上部のアドレスバーの初めに、鍵マークがついていないサイトはアウト。鍵マークは、運営側が個人情報を暗号化して保護しているという意思表示です。
2.代金支払い口座の個人名はアウト!!
※支払いが銀行振り込みだけの場合は要注意。しかも運営者が会社なのに個人名義の場合はアウトです。私が引っかかった中国人名義は詐欺サイトがほとんどらしいし(警察の話)、最近は日本人名も多くなってきているそうなので、個人名義は避けた方が無難です。
3.運営情報から、販売会社や連絡先の記載内容を確認する
※私が詐欺にあったサイトに記載された運営会社は、実際に上場している会社でした。よって、中々判断はしづらいですが、電話番号が入っていない、または連絡先が携帯番号の場合は特に危険だと思います。
4.振り込め詐欺を疑ったら、必ず電話などで本人に確認すること。
個人的な意見ですが、詐欺集団も日々進歩しているので、インターネットでの買い物は、アマゾン、ヤフー、楽天などしっかりとしたサイトの中で、レビュー(お客さまの意見)の評判の良い店を選ぶことをお薦めします。また、大手サイトの価格と比較して、余りにも安い場合や、中々手に入らないレアな商品が数多く揃っているサイトも、疑ってかかった方が良さそうです。
また、メールのパスワードを盗まれて詐欺に悪用されないよう、定期的にパスワードを変更しておくことも大切でしょう。
皆さまが、詐欺、詐欺サイトの被害に遭わないことを心から願っております。 (了)