気象庁から暖候期(6~8月)の季節予報が発表されました。
結論からいうと、「猛暑」となりそうです。
「暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に高いでしょう。」と発表されています。具体的には、北日本では60%、東日本では70%、西日本では60%、奄美・沖縄では50%の確率で平年よりも気温が高い予想となっています。

原因としては、
〇地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高い。
〇ベンガル湾付近からフィリピンの東方海上にかけて海面水温が高い。このため、積乱雲の発生は東南アジア付近からフィリピンの北東海上にかけて多い。
〇上記により、上空の偏西風はユーラシア大陸から日本付近にかけて平年より北を流れやすく、チベット高気圧は平年に比べ北側で強い。また、太平洋高気圧の北への張り出しが強い。
そのため、
「日本付近は暖かい空気に覆われやすい。また、梅雨前線の活動が活発となる時期がある」となります。猛暑で梅雨期は豪雨となる可能性もありそうです。

また、今年も暑い夏か……、となりそうです。何だか毎年が猛暑で、異常気象が通常の状態となりそうですね。熱中症や夏バテ対策のために、早いうちから暑さに体を慣らす「暑熱馴化」をしておいた方が良さそうですね。
それでは、波はどのような傾向となるかを考察してみたいと思います。(以下は、気象庁からの発表ではなく、気象予報士としての私の見解です)
まずは、台風について。台風発生域のフィリピン付近の海面水温が高い予想となっています。そのため、台風の発生数は平年よりも多くなると思われます。このウラナミを書いている3月23日時点では、まだ台風の発生はないものの、4月までの台風発生の平年値は1.5個となっています。そろそろ台風の発生があってもおかしくないでしょう。それ以降の月ごとの台風の発生数は、5月:1.0個、6月:1.7個、7月:3.7個、8月:5.7個となっています。この数から多くなる可能性があるので、真夏には毎週のように台風が発生するようになるかもしれません。
では、発生した台風のコースはどうなるかというと、太平洋高気圧・チベット高気圧とも平年よりも北へと張り出しやすいので、比較的に北上はしやすいのかもしれません。今年は早い時期から数多く台風の波を楽しめるかもしれません。
また、梅雨前線の活動が活発なことが予想されています。梅雨期は波の無いことも多いのですが、梅雨前線上で低気圧が発生して発達するタイミングで波が上がる所もありそうですね。(ちなみに、この梅雨前線上の低気圧の予想は難しく、予報士泣かせです……) そして偏西風が平年よりも北を流れやすいため、低気圧の通り道も北に偏る可能性があります。低気圧の接近・通過によって風が吹いて波が上がります。低気圧によっての波の上がり方は、平年と比べると少し変わる可能性があります。
と、いろいろ書いてきましたが、結局は波・天気ともにどうなるかは、蓋を開けなければ分かりません。是非、波伝説を上手に活用して、良い波を当ててください!