竹内予報士のウラナミ『千葉北サーフィンと富士山スノーボード』

竹内予報士

竹内予報士
大学時代に気象学を専攻し、気象予報士を取得。その後IT企業に十数年勤めた後、サーフレジェンドに加入。サーフィンと釣りとバックカントリースノーボードがライフスタイルです。 サーフィンはショートボード(歴15年ぐらい)、釣りは小学校時代のバス釣りから始まり今はオフショアでのルアー釣りが中心(真鯛、太刀魚、青物など)、バックカントリースノーボードは谷川岳や平標山、白馬、立山などで活動しています。

アイキャッチ

こんにちは。竹内です。
皆さま良い波に乗っていますか?

このウラナミを書いているのは6月。
いよいよ関東も梅雨入りしましたが、今年はGW前から梅雨前線が本州付近をウロウロしていて、平年より季節の進行が早いように感じます。
そんな5月の下旬、海と山で素晴らしいコンディションに巡り会うことができました。

千葉北サーフィン

サーフィン差し込み
まずは5月22日。
天気図的には、本州の南に梅雨前線があり、梅雨前線上に低気圧が発生し、本州南岸を通り過ぎていきました。
この低気圧に吹き込む南風により、太平洋側にグッドスウェルが届きました。
本来この日はバックカントリー仲間と富士山を滑る予定でしたが、低気圧の影響で悪天が予想されたのと、バックカントリー仲間はほぼ全員サーファーなので、目的をサーフィンに変更しました。
ポイントは千葉北の某所。
ロケーションがとても素晴らしく、またブレイクする波も胸肩面ツルのファンウェーブで、サーフィンにして大正解でした。




富士山スノーボード

千葉北サーフィンから2日後の5月24日、狙っていた富士山バックカントリーに行ってきました。
スノー差し込み2
富士山のバックカントリーはGW頃から5月いっぱいまで楽しめますが、当たる条件が結構限られているので、いつも気象予報士の知識をフル活用します。
やはり富士山は日本一の山だけあって、トップで標高3700mあるので、気温が低いとカリカリの雪(氷の場合もある)となり、巨大な滑り台の如く、滑落する危険性が非常に高くなります。
なので、フリージングレベル(気温0℃の標高)が3500~4000mぐらいまで上がる偏西風(上空の寒気)のタイミングを狙うことと、爆風でないこと、あと雪が緩んでくれる日射が期待できること、が条件です。
これらが揃うタイミングは少なく、5月中に数日あるかどうか、です。
各種数値予報とにらめっこし、富士山にアタックしてきました。


天気は完璧、そして雪も申し分のない極上ザラメでした。
富士山の頂上からスノーボードで滑り降りる爽快感は何とも言えません。

海と山、それぞれまったく異なるフィールドですが、やっていることは『自然の中に身を置き、そのエネルギーを全身で感じつつ、ライディングで表現する』ということで、まったく同じことだと思っています。

家族、仲間、自然、すべてに感謝しつつ、皆さまも良い波に巡り会えますように。

それではまた。

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