唐澤予報士のウラナミ『2024年7~9月ベストウェーブ!』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

dd6d5fdf60f67baf75dc7198569a8469

千葉・一宮ポイント 8月17日・午前10時

あっという間に12月となり、今年も残すはあと少し。台風シーズンも終了。この前までは猛暑・酷暑だったのが、気がつけば冬です。自分の頭の中は、雪山7割、海3割 (あとは、マラソンも!) といった感じです。

前回の今年の上半期の波の振り返りに続き、「2024年7~9月ベストウェーブ」をお伝えしたいと思います。

波情報の過去データを統計・集計して、7~9月期のベストウェーブを探してみました。栄えある1~3位は、下記の3つのサーフポイントとなりました。

まずは、同点数の第2位。場所は鹿児島県の江口浜です。鹿児島県の東シナ海側・日置市のポイントです。

7月25日の朝で、風は東からの微弱サイドオフ、サイズは肩~頭オーバー、コンディションは「うねりはまとまり、アウトからのワイドなブレイクが中心。たまのショルダーの張った形の良い波を選べば、アクション入れて十分ライド可能。」、点数は◇60でした。
当日の写真が下記となります。

この日の天気図はこんな感じ。
7月25日
台湾付近の台風3号による南西うねりでサイズアップしており、風は合っていて、グッドコンディションとなった、って感じですね。

続いて同点数の2位が、千葉の一宮となります。
8月17日の午前10時ころで、風は西南西からのオフで、サイズは肩頭たまに頭オーバー、コンディションは「うねりはきれいに入り、合間はあり、アウトからのワイドなトロめやトロ速めか、厚みのあるワイド気味なブレイク。形良く張っている波もあり、中・上級者で場所と切れた波を選んでアクションやカーヴィングを入れてできるコンディションです。」、点数は◇60でした。
当日の写真が下記となります。

同じく、当日の写真と天気図は下記となります。
8月17日
台風7号が東海上を北上。吹き込みの南西風となり、強い波がまとまりながら落ち着き、グッドコンディションとなった、って感じです。

最後は栄えある一位となります。ポイントは、何と上期の1位と同じで、京都の八丁浜となります。当日の波情報は以下となります。
〇80 9月21日 13:16 南 弱 オフ 肩頭たまにオーバーヘッド
アウト~ミドルの厚速いワイド気味なブレイク。切れた場所を選べばアクションを入れたロングライドができます。
〇80 9月21日 16:03 南 微弱 オフ 肩頭たまにオーバーヘッド
アウトからの掘れた厚速いブレイク。形が良く、ロング・ショートともにアクションを入れたロングライドができています!

なんと点数は〇80点!

残念ながら当日の写真はありませんが、気圧配置は以下となります。
SPAS_COLOR_202409210000
沖合に秋雨前線があり、大陸から北日本に高気圧が張り出しています。沿岸では秋雨前線の南側で吹く南風で、沖合では大陸から張り出す高気圧から吹き出す北東風。オフショアによって整った状態で、沖合の北東風によるうねりが反応、ということになります。

次回は、2024年を締めくくる10~12月のベストウェーブをお伝えしたいと思います!

最近の記事

関連する記事