唐澤予報士のウラナミ『台風3号ラプソディー』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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2023年6月13日 湘南辻堂ポイント

前回のウラナミは、台風2号についてでした。前回の文末にあるように、台風2号について書いているうちに台風3号が発生しました。前回の台風2号では、湘南ではマックスで頭サイズ。ファンではあったものの、アドレナリンが出るほどではありませんでした。しかし、台風3号では、ビーチはクローズ一歩手前までにまでなり、ピキピキなソリッドな波となり、アドレナリンが放出となったのでした! そして、再び予想に翻弄される毎日となったのでした。

台風3号が発生する予想が気象庁から発表されたのは6月6日。この時点では、台風3号の進路予想は、期間の後半になるほど大きく、いつ台風からのうねりが届くのかを判断するのは難しい状態でした。

その後、6月7日・8日は、社員旅行で茨城県霞ヶ浦にてボートによるウェークサーフィンを体験し、9日は家庭の事情により実母のいる北海道。湘南に戻ってきた10日は、まだ台風3号のうねりは湘南では反応しないまま。

そして、台風3号のうねりが湘南に届いたのは、その翌日の11日の日曜日の午後。ただし、台風3号の進路から考えると、切れた南西うねりでサイズアップするかと思っていたら、日本の東海上の強い勢力の高気圧の吹き出しによるうねりが加わったために、ワイドなブレイクが中心でイマイチ。その翌日となる12日の月曜日には、頭サイズにまでなったものの、引き続きワイドなブレイクが中心のまま。それでも、何本か切れた波に乗ることができてそれなりに満足!

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2023年6月11日 湘南辻堂ポイント

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2023年6月12日 湘南辻堂ポイント

そして、今回の台風3号のクライマックスは、台風が温帯低気圧に変わりつつ南海上を抜けていった13日の火曜日! ちょうどこの日は定休日。少なくても、頭半くらいのサイズはあるだろうと思い、年に数回しか使用することがない6‘6のセミガンを前日のうちに準備。早起きをして、午前5時ころに海に向かい到着すると、思っていた以上にサイズアップしている状態。頭~頭半、たまにダブル近いサイズ。

セット間隔は少しあったので、何とかゲットできるだろうと思い、早速パドルアウト。しかし、インサイドのスープでさえ肩~頭くらいのサイズはあり、連続ドルフィンにより酸欠一歩手前状態。何とかアウトにまでたどり着くと、ゲットをし始めた地点よりも100mくらい横に流されていたのでした。

さて、波は前述にあるようにセットでダブル近いサイズ。しかもワイドなブレイクが目立っており、上手いこと切れた波のショルダーから乗らないと、すぐに捕まってしまう状態。そんなこんなで、2ラウンド4時間入っていたうち、メイクできたのは5本程度。

しかし、そのうちの一本は、かなりアウトからインサイドまでの超ロングライド! 降り落ちてくるリップに少し恐怖を感じつつも、アドレナリンが出まくりなのでした。(ちなみに、ゲットができて、波に乗れたのも、6’6という長い板で入っていたからこそ。アウトに出られた時に周囲を見渡すと、視界にいる人は片手で数えられるほど。しかも、まともに乗れている人はほとんどいませんでした)

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2023年6月13日 湘南辻堂ポイント

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2023年台風3号進路図

さて、今年は、あと何回、こんなピリピリとした波に乗れるのか!? まだまだ台風シーズンは続く!!

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