唐澤予報士のウラナミ『マイ・ベスト・ムービー』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

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「波伝説」の姉妹サイトとして「マリンウェザー海快晴」があります。「海快晴」では釣りをはじめとしたマリンレジャー愛好家に向けての気象情報を提供しています。この「海快晴」でのつながりにより、マリンスポーツ専門誌の編集長などのマリンスポーツ&レジャーの現場で活動するマリンジャーナリストとマリンに関心を持つジャーナリズム関係者・有志の集りである「マリンジャーナリスト会議(以下MJC)」に出席させてもらっています。マリンジャーナリスト会議ではほぼ毎月定例会があるのですが、会合後は会食となることがあります。

先日、この会食の場で、「初めて見た映画は何か?」という話になりました。1972年生まれの自分は、おぼろげながらでは「スター・ウォーズ エビソード4/新たなる希望」(1978年6月公開)で、確実に記憶に残っているのであれば「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978年8月公開)となります。(同年代か年齢が上の方ならわかるかと思いますが、1980年にテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマトⅢ」が始まった時、「さらば宇宙戦艦ヤマト」のラストで涙したことは何だったのだと思ったはず。)

その流れで、「生涯ベストの映画は何か?」というのが話題になりました。自分は特別に映画マニアではありませんが、それなりの本数は見ています。また、いわゆるハリウッド大作ではなく、ミニシアター系の映画も好きなので、どちらかといえば、映画好きの部類には入るかと思います。

その場で「1954年度版のゴジラ」と答えたら、一回り上のMJCの会員さんからは、「唐澤君、渋いねー」などと言われました。1954年度版の「ゴジラ」はゴジラシリーズの第1作で、製作は東宝、監督は本多猪四郎、特撮監督は円谷英二、音楽は伊福部昭、出演は宝田明・志村喬・平田昭彦等となっています。(ちなみにこの部分はwikiなどで調べずにソラで書けています。)いわゆる怪獣特撮ものですが、ゴジラが製作された同年にはビキニ環礁での核実験と第五福竜丸の被爆事件などがあり、ゴジラは核兵器のメタファーであり、やっと太平洋戦争から立ち直った日本が再び核の脅威にさらされるという、社会的なメッセージのある映画で、三島由紀夫や小津安二郎・手塚治虫・水木しげるなどが絶賛しています。

さて、その場ではマイ・ベスト・ムービーは「ゴジラ」と答えたのですが、よくよくはなんだろうと最近考えています。

サーフィンを扱った映画であれば「ビッグ・ウェンズデー」は間違いないです。(ただし、この映画は、個人的にはサーフィンを題材にして、子供・青年から大人への成長という普遍的なテーマを描いた映画だと思っています。劇中で一番好きなシーンは、ジャン=マイケル・ヴィンセントが演じるマットが大人になってジャックのお母さんと会うところです。)

音楽・ミュージシャンを扱った映画なら、イギリスのロックバンド「ザ・フー」のドキュメンタリーである「キッズ・アー・オールライト」ですね。ラストの「無法の世界」演奏後にピート・タウンゼントとキース・ムーンが抱き合うシーンにはロックの全てが凝縮されているといっても過言ではないくらいです。

さて、サーフィンや音楽といったジャンルでは一番はすぐに浮かぶものの、トータルとしたら何だろうといった感じです。

ざっと思いつくだけでも、洋画では「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズシリーズ(一番好きなのは二作目のエピソード5)」「フルメタル・ジャケット」「ゴッドファーザーシリーズ(当然Ⅱがベストですが、Ⅲも悪くない)」「卒業」「タクシードライバー」「シャイニング」「パルプ・フィクション」「レイジング・ブル」「地獄の黙示録」「カサブランカ」「風と共に去りぬ」「真夜中のカーボーイ」「時計じかけのオレンジ」「イレイザーヘッド」「カッコーの巣の上で」「ブレードランナー(特にディレクターズカット版)」「未来世紀ブラジル」「勝手にしやがれ」「惑星ソラリス」「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」「俺たちに明日はない」「ワイルドバンチ」「イージー・ライダー」。

邦画となると「太陽を盗んだ男」「七人の侍」「幕末太陽伝」「東京物語」「仁義なき戦いシリーズ」「生きる」「愛を乞うひと」「ソナチネ」「キッズ・リターン」「ゆきゆきて、神軍」「もののけ姫」「風の谷のナウシカ」「ルパン三世 カリオストロの城(4Dアトラクションが公開!)」「機動戦士ガンダム(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと逆襲のシャア)」「攻殻機動隊シリーズ」「うる星やつら2  ビューティフル・ドリーマー」「ゴジラシリーズ(中でも1954年版『ゴジラ対ヘドラ』、1984年版『シン・ゴジラ』)」「平成ガメラ三部作」となります。

こうあげてみると、好きな映像作家としては宮崎駿、北野武、富野由悠季、押井守、デビッド・リンチ、フランシスフォード・コッポラ、スタンリー・キューブリック、マーティン・スコセッシ、俳優はジャック・ニコルソン、ロバート・デ・ニーロといった感じですね。(ちなみに、宮崎駿作品のベストは、映画ではなくて、漫画版の「風の谷のナウシカ」です。)

この中で一番を決めるとなるとなかなか難しいですねー。簡単には決められないです。皆様のベスト・ムービーは何ですか? やっぱり簡単には決められないですよね! 一番楽しいのは、こんな話を映画好きが集まってお酒を飲みながらワイワイとすることかもしれませんね。

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