上條将美のウラナミ『キタ〜、小波用スペシャルボード‼︎』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。
このウラナミを書いているのは6月初旬。関東甲信地方でも梅雨入りが発表されました。
すでに気温がかなり上がる日もありますが、雨が降って気温が低く季節が逆戻りするような日もあります。それでも、水温は着実に上がってきていて、晴れている昼間はスプリングや、人によってはトランクス・タッパで入っている方もいて、汗っかきなのに寒がりという面倒臭い体質の自分はジャージフルで入ったものの、熱くてゆでだこ状態になってしまう時もありました。さて、そんな今日この頃、皆さんはどうお過ごしですか。

私事ながら、待望のニューボードが完成しました。
湘南といえば波が小さい時が多く、特に梅雨時は波が小さい日が続いてしまうことも少なくありません。それに対応するため、今回は小波のためのスペシャルボードを作ってもらいました。サイズは、5’5(165,1cm) x 20 5/8(52,39cm) x 2 5/8(6,67cm)です。 以前ウラナミで紹介した小波用のボードは、5’5(165,1cm) x 20 1/8(51,12cm) x 2 9/16(6,51cm)。前回までのボードは、小波用でも幅を狭く、厚さも下げる傾向にありましたが、今回は再び浮力を増すことにしました。
理由としては、約2ヶ月前にやってしまった肉離れのために1ヶ月以上サーフィンを控え、だいぶ感覚が鈍ってしまったこと。そして、メインの理由としてはおそらく加齢によってパドル力やテイクオフが遅くなってしまったことです。若かりし頃と比べると、明らかに1テンポ、2テンポテイクオフが遅く、そのころであればメイクできた掘れた波や、抜けれた波に対応できなくなっているためです。
アクションなどパフォーマンスを重視すれば、なるべく幅が狭くて厚さも薄い方がコントロールしやすいですが、パドリングやテイクオフ、走りだしの速さは浮力があればあるほど速いです。簡単に言えば、ロングボードと細くて薄いショートボードを比べたときの違いです。ただし、アクションなどのコントロール性を無視している訳ではなく、ボードの中央付近の厚さに比べてテール付近は幅はあるものの、普通のボードに近しいくらい厚さを落としています。
それでも今回のコンセプトは、乗ってから調子の良いボードというよりは、パドルやテイクオフが楽で、その分多く波に乗ることができる、です。
よろしければ参考にされてみてください。

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