上條将美のウラナミ『サーフィンの青春?!』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

写真1

こんにちは、上條将美です。

このウラナミを書いているのはちょうど二十四節気の「立冬」で、”冬の始まり”となります。もちろん、朝・夜は気温が下がり冬の訪れを感じますが、日中は朝より10℃近く気温が上がって暖かく過ごしやすい日もあり、自分的には晴れていればシーガルでもいけるかな、という今日この頃です。

 

夜明け前から朝にかけての波チェックの時は、スタートは冬の装備、その後、気温が上がってくるとどんどん上着を脱いでいくので、それを入れられる大きなメットインのバイクが重宝します。

ただ、小さい頃から鼻炎気味だからか、気温差が大きい日は鼻水とくしゃみが止まらなくなり、大変申し訳ないのですが、「波伝レポ動画」中にくしゃみが出てしまうことも少なくありません。

 

さて、最近、YouTubeでサーフィン動画を見ることが多くなりました。今や、YouTubeと言えば検索すればどんな動画もあるのでは?!という感じですよね。何かを知りたい時、以前はweb検索でしたが、今はYouTubeでの検索が増えていると思います。

自分は少し前はサーフィン以外の動画を見ることが多かったのですが、再びサーフィン動画に戻ってきた感じです。

特に、最近よく見るのが新しいものよりも、自分が若かりし頃や、実際にその大会を見に行った”昔?!”のものが多いです。

もちろん、最新の動画も面白くて見ることもありますが、昔のを見返すのもかなり面白いです。

よく見る一つとして、「丸井プロ」です。その当時はもちろんYouTubeのようなものはなく、サーフィン動画の流通も少なく、テレビで放送される「丸井プロ」は、雑誌で見てイメージしていたサーフィンが実際はどういうものなのかを見れる貴重な機会でした。

構成もとてもカッコ良く、サーフィンのことだけではなく選手や大会の裏話的なことも解説されたり、大会がある意味一つの物語的な要素も持っていました。

その当時はビデオテープの時代ですが、見すぎてテープが擦り切れて画像が悪くなってしまうほどでした。また、使われている音楽もその当時のヒットソングで、それをCDレンタル屋さんに行ってテープに録音して”丸井プロスペシャル”を作り、サーフィン前に聞いてバイブスをメチャメチャ上げました。

沢山の記憶や思い出がありますが、例えで一つ上げると1990年、父親に連れて行ってもらって実際に見た今から30年以上前の部原の「丸井プロ」のトム・カレンです。クセのある部原でダントツな波のセレクトとサーフィンで、一人だけ時代の先を行っている感じでした。その当時なのでさすがにエアーはしないものの、今見ても半端じゃなく上手いです。

若かりし頃の自分にとって「丸井プロ」は間違いなくサーフィンの憧れであり、青春そのものでした。

スクリーンショット 2021-11-10 17.36.54

最近の記事

関連する記事