上條将美のウラナミ『サーフィンを純粋に楽しむ』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

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こんにちは、上條将美です。

このウラナミを書いているのは10月前半。アップ&ダウンはありますが、気温は暑からず寒からず、今が最も過ごしやすく良い季節とも言える今日このごろ、皆さんはどうお過ごしですか。

 

さて、先日に台風16号が日本の南海上から北上して日本の東へと抜けました。多くの場所で雨風が強まり、被害がなかったことを祈るばかりです。

そんな中、サーファーにとっては、このウラナミを書いている時点では今年のハイライトとも言えるサイズアップだった所が多かったのではないでしょうか。こちら湘南でも、台風が最接近した10月1日(金)はオフショアながらさすがに強すぎで、雨で視界も悪く、サイズのかなり大きい風波のようなブレイクとコンディションで、上級者を中心に場所を選んでサーフィンできなくはなかったですが、「弱いオフショアのなか台風のグランドスウェルが入る」という理想とはだいぶ違いました。

ここ何年か、頭半〜ダブルくらいのサイズで風がオフショアという日が3〜4日続くという台風スウェルを味わっていない気がします。

また、変わったといえば、これまで湘南の夏といえば気温の上昇などにともなって昼頃からオンショアが強まって夕方には風波が少しアップし、良くはないながらも汗を流す感じでトランクスでサクッと入る、というパターンでしたが、ここ数年はそんな日もほぼ無くなってしまった気がします。

 

変わったと言えば、自分のサーフィンとサーフボードに対する考え方も、アラフィフになったここ最近はだいぶ変わってきた気がします。プロサーファーとしてサーフィンを仕事とし、職業にして生計を立てていた頃は試合に勝つため、ベストなパフォーマンスをするために、サーフボードを探求し、なるべく多く長くサーフィンをし、他のことをしてサーフィンをしないことに罪悪感を感じるくらいでした。

今ではサーフィンをすることは仕事ではなく趣味になり、純粋に楽しむものに戻りました。サーフィンを始めた小さい頃のような感じです。その当時は、プロサーファーになるなど想像もつかず、ただただサーフィンが楽しくて仕方がなく、サーフィンが上手くなればもっと楽しいだろうな、という一心でサーフィンに夢中でした。

 

これまでは、体重が増えたことに合わせてサーフボードの幅や厚さを増すことはあっても、いかにパフォーマンスしやすいかに特化してきて、ロングボードやミッドレングス、ツインフィンなどに乗ることはありませんでした。でもこれからは、そういったサーフボードも使って別のサーフィンも楽しみたいな、と思う今日この頃です。

ツインフィンといえばこの人、アッシャー・ペイシーhttps://www.namidensetsu.com/news/namidensetsu/329825スクリーンショット 2021-10-06 17.01.06

 

 

 

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