上條将美のウラナミ『ヒーロー』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

カノア写真

 
 
こんにちは、上條将美です。
このウラナミを書いているつい先日までは異常な暖冬で、昼間など室内ではTシャツで過ごしていた日があったのも束の間、今期一番の寒気が入って一変、あっという間に真冬になってしまいましたね。気温の変化が急すぎてまだ体が寒さに対応できていない今日この頃、皆さんはどうお過ごしですか。

さて、先日「YouTube」を見ていたところ、アンディ・アイアンズの若かりし頃の動画を見つけました。アンディ・アイアンズと言えば3度の世界チャンピオンになり、小波から25ftのワイメアまで攻撃的に攻める、自分の大好きなサーファーの一人です。
 



 



 

特に、ワールドクラスの波ではずば抜けたサーフィンで、ダブルオーバーのサイズでも小波と全く変わらないもの凄いサーフィンをしていました。
キャラクター的にも、それ以前に連続でチャンピオンになっていたケリー・スレーターとは正反対。ケリーが学業の成績がオールAで礼儀正しい優等生タイプなら、アンディはヤンチャなタイプで、若かりし頃はコリー・ロペスやクリス・ワードなど「Lost」サーフボードチームとはじけたキャラで、弟のブルース・アイアンズとの激しいやりとりも印象的でした。
ただし、タイプは違うものの、彼らが地元だけではなく、世界のサーフィン界のヒーローであることは間違いありません。

ヒーローを輩出したスポーツや競技は必ずと言っていいほどそのスポーツの人口を増やしますよね。日本で言えば、フィギアスケートの浅田真央選手、羽生結弦選手。テニス界では錦織圭選手、大坂なおみ選手。将棋で言えば藤井聡太棋士など。

日本のサーフィン界の活性化のためには、2020年のオリンピックにおいて日本人のヒーローが必要不可欠です。今のところはカノア・五十嵐プロが最有力候補であることは間違いありませんが、開催まであと約1年半。どんな才能のある選手が急に出現するかはまだ誰にもわからないですよね。最近の例で言えば、フィギアスケートでGPファイナルに初出場ながら、平昌オリンピック金メダリストのアリーナ・ザギトワを破って優勝した紀平梨花選手のように。
とにもかくにも、日本人ヒーローの出現に期待したいところです。もちろん、女子のヒロインも。
 
 

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