前回はナッツ類について書きましたが、今回は「医者が教える食事術(最強の教科書」という本のレビューになります。
一番印象に残ったことは、古代と現代を比べると平均寿命は延びているものの、生活の質はむしろ衰えているという説でした。
以下、一部引用文になります。
<いま「生活習慣病」と呼ばれる病気は、明らかに「文明病」です。生活習慣には、運動や睡眠など様々な要素がありますが、食生活の変化が私たち現代人を苦しめる病気を作りだしたのです。
肥満、糖尿病、高血圧、ガン、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、脂質異常、うつ、ぜんそく、アレルギー、アトピー、潰瘍性大腸症候群・・・これらはすべて「文明的な食事」によって生まれたと言って良いでしょう。>
体に悪い食べ物・飲み物はたくさんあり、この本でも、悪魔の食べ物、飲み物と具体的に紹介されていますが、なかでも一番悪いものは「糖質」だそうです。
「糖質」と言えば、砂糖ですが、とても身近なご飯やポテト、パスタ、パン、ラーメン、ビールなどにも含まれています。これらの摂りすぎは、血糖値の上昇と免疫力の低下につながり、糖尿病など様々な病気の原因にもなるそうです。
私もこの本を読んでから気にするようにはなりましたが、糖質を含む飲み物や食べ物はあまりにも多いことと、今までどれほどの糖質を摂ってきたかを思い知らされました。
また、「糖質」を制限することが、一番のダイエットの方法とも書かれていました。
スポーツ選手にも有効なことで、まだ記憶に新しいサッカーの日本代表選手たちも「糖質」の制限をすることでパフォーマンスを高めていたそうです。
逆に、一般的にはあまり体に良くないイメージがあっても、実はそれほど害がないものもありました。
例えば、脂肪は肥満の原因と考えられていますが、脂質は排泄されるためそれほど問題はないそうです。
そしてうれしいニュースもありました。
お酒は、飲みすぎは良くないものの、体に良い部分もあるそうです。特にワインはポリフェノールや抗酸化作用があるため、よく飲まれるフランスなどでも健康に良いことが証明されているそうです。糖質が含まれるビールは最初の一杯でとどめましょうとのことでした。
ただし、今年のような危険な猛暑ともなれば、アイスを食べることも大事です。また、お米は日本人にとって切っても切り離せないものであります。
最近は、テレビでも健康番組が多く、本屋に行けば他にもこういった類の本はたくさんあります。
医学は日々進歩しており、人間にとって何が良くて何が悪いのかも日々変わっていきます。なので、この本が100パーセント合っていないかもしれませんが、少なくとも最先端の研究で分かったことが書かれていますので、もしも気になる方は読んでみてはいかがでしょうか。