☆加藤のウラナミ『台風接近時の大波と津波を侮ることなかれ!!! Vol.1』

☆加藤

☆加藤
会社の創業者兼代表です。 波乗りと海と雪山が大好きなサーファーです。 地球温暖化による悪影響は、アウトドアをフィールドにするサーファーや釣り人、またバックカントリーを楽しむパウダー愛好家にとっても、ここ10年は加速度的に環境が悪化していると思います。 我々は高精細な気象情報・海象情報を提供し、海を安全安心に過ごして頂けるサポート役でしたが、今後はもっと大きなテーマを考えねばならないと強く感じています。 微力ながら、年々悪化している豪雨、暴風、高波浪、洪水、高潮などに対して、事前に予報して災害による被害や事故を少しでも減らせるよう精進して参りたいと思います。 一方、初動負荷トレーニング®の指導提携施設を湘南辻堂と横浜東戸塚で運営していますが、気象と健康とで関わり方は異なるものの、地域住民の幸せづくりに貢献する仕事に変わりはありません。しかも日々会員さまのスマイルを直接見れることで、我々の方が逆に元気を頂ける素敵なお仕事に感謝しかありません。前期高齢者の自分が今もアクティブに活動できるのは初動負荷トレーニング®の賜物です。 個人的には、サーフトリップや雪山のコラムが多くなりますが、素晴らしい自然環境の恵みを享受する喜びを少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

台風6号 七里の大波

台風6号通過後に大きくサイズアップした七里ガ浜のクローズセット

皆さま、元気にサーフィンされていますでしょうか?
いまこのウラナミを書いているのは6月8日(月)で、フィリピン近海でマグニチュード8.2の大地震が発生した影響で、沖縄~茨城までの太平洋岸の広範囲に津波注意報が発令されている最中です。
ちょうどこの日は、台湾付近で発生した梅雨前線を伴う熱帯低気圧から変わった温帯低気圧が、朝イチくらいに湘南沖を通過して、後半に掛けてサイズアップしてきてようやく遊べるようになってきていました。前日までにこの日の波を予想して期待していただけにとても残念でした。(涙)
午後5時に津波注意報が解除されたので速攻で海に入りましたが、ベストタイムにはサーフィンできず残念…。
しかし、もしも1メートルであっても津波が到達していたら、海から生きて帰れる保証はないので仕方ないと割り切っています。落雷と津波に襲われれば、サーファーの命など簡単に奪われますから、速攻で海から上がるべきなので後悔はまったくありません。
相模湾への津波の到達予想時刻は午後1時半ころで、波伝説のスーパーライブで各ポイントを見た限りでは、鵠沼などでは端から端まで海に入っているサーファーが一人も居なかったのに対して(その後に入水あり)、他のポイントでは10~30人くらいのサーファーが海に入っているのを確認しました。

基本的に海でサーフィンすること自体は自己責任です。
先の台風6号が関東沖を通過した際に、朝イチの胸~肩たまに頭サイズが、昼頃にかけて一気にサイズアップして、鎌倉では岸から1km以上沖のとんでもないアウターリーフで大波がさく裂し、強いオフショアにあおられてスプレーは30メートルくらい沖にぶっ飛んでいました。陸からチェックした私の目視では、サイズ判定は遠過ぎて困難でしたが、間違いなく8~10feetくらいか、それ以上あってもおかしくないBig Waveでした。

台風6号が沖を抜けて大きくサイズアップした鎌倉七里ガ浜のクローズアウトセット

台風6号が沖を抜けて大きくサイズアップした鎌倉七里ガ浜のクローズアウトセット

その危険極まりない大クローズアウトの海の中で、鎌倉の某ビーチブレイクではインサイドのスープに乗っていたサーファーが3人いました。
背が立つくらいの浅瀬で、スープに乗っているだけならば遊べなくはありませんが、とんでもない大波が沖から割れた場合にはそのエネルギーある水が岸まで押し寄せてきた後に、そのものすごい量の海水が一気に沖に流れていくことがあります。運悪くそのストロングカレントに乗ってしまって沖に流されようものならば、途中でバカでかい10Feetクラスの巨大セットを食らってしまい、簡単にリーシュが切れ、岸に戻ろうと泳いでも逆にストロングカレントに乗って沖に流され、仕舞にはサーファーの体力は力尽きて沈んでいくことに…
そういうイメージが出来る経験豊富なサーファーならばこのような日には絶対海に入らないはずなのですが、経験の無さからか海に入っているサーファーがいたのでした。
しばらくは見守っていましたが、いつまでもウォッチしている訳にもいかず、心配な気持ちを引きずりながらそこを離れました。

その日の午後の某リーフにパドルアウトしたものの、ストロングカレントに流されてしまい、命からがら何とかパドルバックしてきたカップルに対し、地元で私の友人でもあるサーファーらが厳しく叱ったという情報も届いてきています。本当に海が大暴れしているときには絶対に海に近づかないで欲しいと思います。海を見ていると「あそこ誰も海に入っていないけれど、あの波はサーフィンできるんじゃない?」と魔が差してパドルアウトしてしまうこともあるでしょう。しか~し、10分、20分に一度のドデカいセットが入るとサーフィンどころではなくなり、大自然はサーファーの命など簡単に飲み込んでしまうのです。

以前にもお話ししましたが、ヘタクソな自分が体力だけを根拠にノースショアのハレイワでサーフィンしていた時のことですが、最初はケリー大先生らも入っていましたが、一気にサイズアップしてストロングカレント付きの6feet overのクローズアウトコンディションに豹変してしまいました。ハレイワは6feetを超えるとストロングカレントが流れてポジションキープが厳しくなります。
ケリー大先生らは、サーフィンを早上がりしてライダブルなセットをひょいと掴まえて安全に海から上がって行きましたが、私には6feet以上の大波に乗る技量はありません!!!
そうこうしているうちに遥か沖から巨大なセットが入ってきてしまい、板をほっぽって思い切り底に向かってダイブしたものの、そのボトムから大波に巻き上げられ、5mくらいの高さから一気に底に叩きつけられて思いっきり巻かれたことがありました。
心の中で、「ウッソー、信じられない、あり得ない!!! このまま叩きつけられたら死んでしまう~!! 嘘だろ~、ショエ~、神さま、救けて~!!!」…ちょっと盛りすぎたかも!? (笑笑)
身体がボトムに叩きつけられると、肺の中の空気がすべて吐き出されてしまうので、30秒間くらいだとは思いますがぐるぐる巻きの最中はもう死ぬのではないかと思うくらい激しい恐怖心に襲われました。しかし、パニックになれば頭の中の貴重な酸素をさらに消費して余計に苦しくなってしまうことを学んでいたのでリラックスを試みますが、体内酸素がどんどん無くなりかけるとその余裕も無くなりました。何とか海面に出たときには、その次のセットが上から襲ってきていて(大粒の涙)、もう一度ぐるぐる巻きに~。その時は本当に溺れて死ぬのかなと思ったほどでした。まだ40歳代だったので生還しましたが、今ならば間違いなく意識を失って生死をさまよったはずです。
幸いリーフや板が身体に当たることが無かったので、手ごろなスープをつかまえて浜までたどり着くことができましたが、浜についてもまともに歩くことさえできないほど体力が奪われていたことを今でもよ~く覚えています。つづく。

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