
こんな気持ち良くスプレーを飛ばせる夏がいつまでも続きますように…(photo by Badman)
2026年は波の当たり年であり、台風スウェルの当たり年になるはず!?です。
そんな歓喜の2026年の“待望の夏”がやってきました~。
夏だからこそサーフィンがポジティブになれることを三つあげてみました。
1. 台風が数多く発生して、その力強くサイズのある波が長期間にわたって続くため、サーフィンできる機会や時間が増えてサーフィンの調子もアップしてくるはず。
2. 気温のみならず水温も上がるため、ウェットスーツを着なくてもトランクスでのサーフィンが可能となり、サーフボードに掛かる重さが減るために浮力が増してテイクオフが速くなり、そのうえウェットを着ないぶん身体の動きが俊敏になってサーフィンの調子が良くなるはず。
3. 日の出時刻が早く、日没時間も遅いため、サーフィンできる時間、機会が増えてサーフィンの調子も良くなるはず。
そのようなサーファーにとっては歓喜の夏がやってきていますが、一つだけ皆さまにささやかなお願いがあります。
それは、サーフィンした後に砂浜から陸地に戻る際には、素足についた砂をなるべく砂浜に落として(戻して)から帰って欲しいのです。
その理由(わけ)は、海岸浸食と海面上昇が今後さらに進むと波自体が割れなくなつて、サーフィンそのものができなくなってしまうからです。(涙)
「かつてここの海は、いつも多くのサーファーがサーフィンを楽しんでいたんだよ!! 」なんて会話は聞きたくありませんからね。
先日10年以上ぶりに、ハワイノースショアに住み、かつてノースショアなどの最新事情を綴ったコラムを毎月寄稿してくれていた星マリナさんに近況を聞く機会がありました。しかし、大変ショッキングなノースの事実を知りました。
マリナさんファミリーは、美しいラニアケアポイントのビーチフロントに住んでいましたが、波による海岸浸食と地球温暖化による海面上昇によって、自宅の庭が大きく浸食されて消失してしまったそうです。
住民の土地を保護するために海岸浸食防止工事をしてくれる日本とは異なり、ハワイ州やアメリカ政府はビーチフロントに住むということは最初から浸食のリスクを承知の上で住んだのだからと、浸食を止めるための工事や砂を補給する養浜工事などは一切しないため、いつ住居が波にさらわれてもおかしくないために、結局“内陸への引っ越し”を余儀なくされてしまったのだそうです。(涙)
かつて行った豪ゴールドコーストのデュランバー近くの海岸も激しく海岸浸食されて、地元のライフセービングクラブの美しい庭も大きくえぐられていましたし、インドネシアスンバ島にあるサーフリゾートの美しいビーチもかなり浸食されて漁師小屋は内陸に移転していました。
私のホームビーチである鎌倉七里ガ浜の海岸も、年々砂浜が削られて狭くなり、先の台風9号の高波が続いた際には、人気レストラン「珊瑚礁」の前の砂浜の一部が、私が知る限り初めて国道134号線の側壁まで波が達した可能性がある痕跡を確認しました。
かつては海水浴場が開設されていた稲村ケ崎海岸も、大きく砂が削られて砂浜が消失し、今では砂の下に隠れていた岩盤が露出して、高波は国道134号線の側壁にぶち当たるのが普通になってしまいました。たまに養浜のための砂の補給工事がされていますが、その砂の量が余りにも少ないためにほとんど養浜につながる効果は見られません。
世界中の海岸で浸食が見られていますが、とりわけ日本は川の上流に作られたダムで山砂がせき止められ、中流の取水堰(せき)や治水堰でさらに山砂がブロックされ、せっかく河口まで流れ出た山砂でさえも海流に流されて左右に広がるはずが、漁港や港の岸壁や堤防によってせき止められて横に動くことが制限されて、太古から大自然のサイクルによって山砂が砂浜に補給されていたサイクルが遮断されてしまったままなのです。
結局のところ海岸浸食した砂浜への砂の補給は、山や河口にたまった砂をわずかに運んでくるだけの養浜工事を行っても、その効果はかなり限定的となっているのが現状です。
また、七里ガ浜の生態系にも大きな影響があり、3年前までは私の釣りの師匠のAさんは、大潮の干潮時に由比ガ浜で釣りのエサとなる袋イソメを掘って獲り、夕方から2~3時間夜釣りをして型の良いイシモチを自宅用や近所に配る分だけ釣り、それでも年間で500匹以上の釣果があったそうですが、昨年からは磯焼けによる海藻の枯渇や海水温の上昇などもあって、あまりにも釣れなくなったので今では釣り自体をほとんど止めてしまっています。(大粒の涙)
サーファーの素足に付いたわずかな砂を落としても、残念ながら海岸浸食や海面上昇は止められませんが、足についた砂は自宅の外シャワーや風呂場から下水処理場に運ばれて、結局汚泥と共に処理されるだけなので、サーファーの足に付いた砂は海岸浸食のお手伝いをしていることになります。
効果は限定的でもその流れに逆らうことこそ、また一握りの砂でも大切にする心掛けをサーファーが持ち続けることこそ、今サーフィンできているポイントの波の『延命』にきっとつながると思います。
7月19日の毎日新聞の記事によれば、1990年代に存在していた日本の砂浜の6割以上が、2100年(74年後)には消失している恐れがあると警告していました。1割・2割ではなく、6割以上もです!!!
地球温暖化についても言えることですが、これらの根拠はスーパーコンピュータで計算したデータによってAIや科学者らが予想していると思いますが、過去の歴史を振り返って見ても、現実はその予想よりも確実に早まっていることを実感しているので、国際的な強い対策が求められていますし、海洋国家の日本は強いリーダーシップを発揮すべきです。
魚介類の水揚げが減っていることは沿岸漁業の存続の危機を意味し、釣り、サーフィン、海水浴などのレジャーにも悪影響を与え、最終的には人類の存亡にも関わることになるでしょう。
細やかな抵抗ですが、これからサーフィンした後は足に付いた砂をできるだけ砂浜に落としてから帰られるよう、重ねてお願いします。
サンダルと一緒に100円均一で買えるブラシなどを置いておいて帰りに砂を落としたり、ペットボトルの水で砂を落としてからサンダルを履くということもありでしょう。
2リットルの水を入れたペットボトルを凍らせて使わなくなったウェットでくるんでおけば(写真参照)、酷暑の中でのサーフィンの合間に、お洒落に言えば“ハイドレーションブレイク”を取ることも可能です!!
ただし、足に付いた砂を落とすのに必要な水の量は残しておいてくださいね!!! 笑笑 (了)








