成田からマニラへ
1月20日からフィリピンに行ってきました。成田空港からマニラへは直行便で約5時間ほどで到着し、航空会社はエアアジアを利用しました。
実はエアアジアの評判はさほど良くなく、荷物を預けると受け取りに時間がかかることがあると聞いていましたが、直行便なら大きな遅れはなく、問題なく受け取ることができました。他にはセブ・パシフィック航空もLCCで有名だと思います。
今回はロングボードを現地でレンタルする予定だったため、検索で最も安く、直行便があったエアアジアを選びました。ただし、サーフボードを持ち込む場合は、セブ・パシフィック航空などのほうが安い可能性があるため、事前に調べたほうが良さそうです。
また、成田空港からはクラーク空港への直行便もあります。後から調べたところ、料金はさほど変わりませんでした。ラ・ウニオンへ向かう場合、マニラにあるニノイ・アキノイ空港よりもクラーク空港のほうが約1時間30分〜2時間ほど近いため、可能であればクラーク空港を利用するのが良さそうです。
なお、ラ・ウニオンで福岡から来ていた方に聞いたのですが、福岡からはクラーク空港への直行便がないそうです。
マニラ〜ラ・ウニオンの長距離バス
マニラからラ・ウニオンへの移動は、車をチャーターすると片道約3万円ほどかかるため、一人旅の私はバスを利用しました。(多人数で行かれる方はチャーター車を検討しても良さそうです)。バスは途中の休憩を含めて約6〜7時間ほどかかりますが、運賃は片道700ペソ(約1850円)と安価で移動できます。
空港近くのパサイ(Pasay)エリアにあるパルタス・バスターミナル(Partas Bus Terminal)でチケットを購入し、あとは乗るだけでした。長距離移動なので多少の疲れはあるものの、バスのシートは快適で、エアコンもよく効いていました。
また、途中の休憩所では売り子さんがバスに乗り込んできたり、休憩所でフィリピンの食べ物を楽しめるので、新鮮な気持ちになりました。
バス会社はいくつかあるようですが、バスターミナルは主に空港近くのパサイか、少し離れたクバオ(Cubao)エリアにあるようです。
ラ・ウニオンからマニラへの帰りもパルタス・バス(Partas Bus)を利用しました。理由は分かりませんが、なぜか往路よりも帰りのほうが少しだけ運賃が安かったです。
あとは、宿の方に聞いたところ、わざわざバスターミナルまで行かなくても、大通りで手を上げれば長距離バスも止まってくれるとのことでした。ラ・ウニオン周辺の大通りはシンプルな造りなので、バスが来ればすぐに分かります。私は帰りはバスターミナルに行かず、しばらくラ・ウニオンにあるセブンイレブンの前で待っていたのですが、バスが通るたびに毎回添乗員さんが乗るかどうか聞いてくれました。ただし、フィリピンではバスのスケジュールが明確でないため、目的地へのバスはどれくらい待つことになるのか分かりません。マニラへのバスはだいたい1〜2時間に1本ほど運行しているとのことですが、トイレなどに行っている間にバスが通り過ぎてしまう可能性もあるので、不安な方はバスターミナルで待つほうが安心だと思います。
なお、帰りに1名サーフボードをバスに載せている方がいました。おそらくロングボードだったので、長いボードでも積める可能性はありますが、バスの積荷などによって変わりそうです。スケジュールを聞いてもありませんと言われたり、その辺は日本と比べてアバウトで、ケースバイケースのような感じです。
現地の乗り物 トライシクルとジプニー
ラ・ウニオンは観光地のため、お店がたくさんあります。カフェやレストラン・コンビニがあり、少し移動するとショッピングセンターもあるため、日常生活品も揃うとても便利な地域です。
少し離れた場所へ移動したい時は、トライシクルかジプニーという乗り物を利用しました。どちらも朝から晩までほとんど途切れることなく走っているので、すぐに乗ることができます。乗り方は、道で手を上げるだけです。
トライシクル
トライシクルはバイクにサイドカーが付いた乗り物で、フィリピン独特の移動手段です。乗る距離によって料金が変わります。
私はモナリザポイント近くの宿に滞在していましたが、モナリザがクローズしていた時は、カリールポイントへトライシクルで向かいました。サイドカーの上にボードを載せられるようになっており、ドライバーも縄を常備しているので、「カリールに行きたい」と伝えれば問題なく対応してくれます。
カリールはトライシクルで約10分の距離で、その時は、一律150ペソ(約400円)でした。もっと近くの場所に移動する時は20ペソや50ペソの時もあり、一番多く払ったのはリールに行った時の150ペソでした。あらかじめ宿の人に相場を聞いていたので、大体それぐらいと予想していましたが、あからさまに料金をぼったくる人はいなかったので、安心しました。
ジプニー
ジプニーは乗り合いのバスです。料金は15ペソ(約40円)で、トライシクルよりも安価に移動できます。ただし、ボードは載せられません。そのため、普段の移動にはジプニーをよく利用していました。
乗り方は、最後尾の入り口から乗るか、助手席に座るスタイルです。運賃の渡し方が独特で、最後尾に座った人は隣の人に運賃を渡し、リレー方式で前方へ回し、一番運転手に近い人が支払う仕組みになっています。安い料金なので、途中で盗まれるようなことはありませんでした。
降りたい時は「パラ」または「パラ・ポ」と言います。タガログ語で、「パラ」が「止まって」という意味、「ポ」が丁寧な言い方のようです。
ちなみに、フィリピン人は親切な方が多く、少し隙間があれば人との距離を詰めて、席を空けてくれることがほとんどでした。また、私が「パラ・ポ」と言っても運転手が気づかず通り過ぎそうになった時、他の乗客が運転手に声をかけて止めてくれたこともありました。フィリピン人はほとんどの方が英語を話せますが、フィリピン人同士で話す時はタガログ語のようでしたので、私には何を言ってるかさっぱり分かりませんでしたが・・・。

フィリピンの交通事情
フィリピンは信号がほとんどないにもかかわらず、交通量が非常に多いため、ちょっとしたことでもクラクションを鳴らします。ただし、怒っているわけではなく、自分の位置を相手に知らせるために頻繁に鳴らしているようです。
私は滞在中、一度も事故を見ませんでした。そのため、しっかり気をつけていれば、極端に危険というわけではなさそうでした。
また、日本と違って右側通行のため、道を渡る時に最初は違和感がありました。しかし、これも慣れれば特に問題はありませんでした。
フィリピンは日本とは異なる乗り物や乗り方が多く、交通量や交通ルールも違うため、新鮮な気持ちになった移動の旅になりました。