☆加藤のウラナミ「真冬の北海道で波乗り道を感じた!!! Vol.2」

☆加藤

☆加藤
会社の創業者兼代表です。 波乗りと海と雪山が大好きなサーファーです。 地球温暖化による悪影響は、アウトドアをフィールドにするサーファーや釣り人、またバックカントリーを楽しむパウダー愛好家にとっても、ここ10年は加速度的に環境が悪化していると思います。 我々は高精細な気象情報・海象情報を提供し、海を安全安心に過ごして頂けるサポート役でしたが、今後はもっと大きなテーマを考えねばならないと強く感じています。 微力ながら、年々悪化している豪雨、暴風、高波浪、洪水、高潮などに対して、事前に予報して災害による被害や事故を少しでも減らせるよう精進して参りたいと思います。 一方、初動負荷トレーニング®の指導提携施設を湘南辻堂と横浜東戸塚で運営していますが、気象と健康とで関わり方は異なるものの、地域住民の幸せづくりに貢献する仕事に変わりはありません。しかも日々会員さまのスマイルを直接見れることで、我々の方が逆に元気を頂ける素敵なお仕事に感謝しかありません。前期高齢者の自分が今もアクティブに活動できるのは初動負荷トレーニング®の賜物です。 個人的には、サーフトリップや雪山のコラムが多くなりますが、素晴らしい自然環境の恵みを享受する喜びを少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

毘砂別の波(セットは肩~頭サイズあった)

毘砂別の波、たまに入るセットは肩~頭サイズあり、ワイドブレイクが中心ながら、たまに入る切れたライトの波を選べば多少つなげて軽いアクションを入れられる感じでした

さらに南下すること1時間以上かかったと思いますが、昨年から波伝説でスーパーライブ!のみでの提供が始まった毘砂別(びしゃべつ)に到着したら、駐車場に2台のサーファーらしき車を発見しました。正直ようやくサーファーに出会えて“ホッ”としました。湘南ならば、国道134号線を走るサーファーの車を見つけるのは10分も掛からないのですが…(笑)
そのうちのお一人にご挨拶させていただき、色々とこちらの波乗り事情について話を聞かせていただきました。その方は札幌にお住まいのKさんで、以前はサーフィンをしていたそうですが今は主にSUPにハマっていて、仕事も定年退職された後にアルバイトとして札幌の「パドルクラブ」というSUPやスキーなどのアウトドアスポーツを扱う大きなショップで働いていらっしゃるとのことでした。

札幌SUPSHOPのK氏との記念撮影

札幌SUPSHOPのK氏との記念撮影

毘砂別ポイントも波はまとまってはいませんでしたが、他のポイントよりはマシな感じでした。海に向かって左側へストロングカレントが流れていてビギナーだとあっという間に流されてしまうのでここで波乗りするにはある程度の力量が求められると感じました。ただし、その時のうねりの向きとサイズによってもカレントは変化するはずなので、ビギナーの方などはベテランの指示に従うことをお勧めします。
もう一人の方も札幌から来られたサーファーで、「これから海に入ります」と話されたので、私も一気にポジティブになって着替えることにしました。
ウェットに着替える前に波打ち際まで行って海水に触れて水温をチェックしましたが、思ったほど冷たくはなく、多分千葉北の10℃くらいか、もう少し高かったかもしれません。

毘砂別の波、このあとサイズアップしてきて最大サイズは頭くらいありました

毘砂別の波、このあとサイズアップしてきて最大サイズは頭くらいありました

かつて真冬の岩手県釜石市のポイントの目の前にある結婚式場で、サーファー&ライフセーバーの後輩の結婚式に参加した際は、折角厳冬期の釜石まで来たのだからと裸足になって水温チェックしたのですが、冷たい海水に浸かった瞬間に剣山(けんざん=生け花の道具で花を固定させるため、太い針がたくさん上を向いているもの)で足全体を刺されたような激しい痛みを感じた苦い想い出があります。しかも、ビーチの背後の凍っているアスファルトを裸足で歩かねばならず、その極限の冷たさからくる強力な痛みに悲鳴をあげたことを今でもよく覚えています。友人は厳冬期のサーフィンを、ドルフィン3発で気持ち悪くなると言ってましたが、毘砂別ではそれほどの冷たさは感じられませんでした。
日本海は西から暖流の対馬海流が流れているので、寒流の親潮が流れる太平洋岸の海よりは海水が温かいのですが、それでも陸地やビーチには積雪があり、山からは雪解け水も流れ込んで海に入ってくるので、やはりそれなりに水は冷たいです。

2mmのブーツ付きのドライスーツを着用し、その下にヒートテックを上半身・下半身ともに着て、なおかつ下のヒートテックの上にはジャージまで重ね着して、さらにはヒートテックの靴下まで履いちゃいました。
それにヘッドキャップ、グローブを付けたら重装備となってしまい、結論から言うと中に服を着過ぎて身体が思うように動けず、波に中々乗れない結果になってしまいました。(涙)
次回は下に着るのはヒートテックだけにして、靴下も薄手にするか、履かなくても良いと思いました。サーフィンは乗れなければ楽しくありませんからね!!! (涙)

毘砂別の波、このあとサイズアップしてきて最大サイズは頭くらいありました

毘砂別の波、このあとサイズアップしてきて最大サイズは頭くらいありました

もじもじ君状態のカッコで、生まれて初めて雪が積もっている砂浜を歩いて海に向かいました。ストロングカレントを読んで敢えて右側に移動してからパドルアウトしましたが、それでもあっという間に左側に流されてしまいました。かなり迂回したものの、何とかピークにたどり着けた時にはホッとしたのを覚えています。
予想以上にカレントが強かったので、もしもワイプアウトしてリーシュが切れたり、板が2ピースになったら、ドライスーツでどのくらい泳げるのだろうか? そんなことを考えていたら段々とビビってきてしまい、中々テイクオフできる波を選ぶことができませんでした。これだけの重装備をしたことはなく、また身体が思うように動かず、結局2時間近く海に入っていたものの、まともにライドしたのはわずか2本だけという惨敗な結果に終わりました。(大粒の涙)
毘砂別でも良い波のコンディションの時はたくさんあるとは思いますが、できれば次回は雪がなくて水温が上がる春から秋ごろにサーフィンさせていただければと思います。
たぶんこの仕事をしていなかったら、カムイなどでずっとスノボーをしていたと思います。でも海に入らない理由はいくらでも作れたと思いますが、67歳のおじいちゃんサーファーが初めて厳冬期の北海道の日本海側で波乗りできたことに、内容はともかくとして、手前味噌にはなりますがそのチャレンジ精神を少しだけは評価してあげたいです。

旭川には美味しいラーメンとお蕎麦のお店がたくさんあるので個人的な感想をレポートしておきます。
ただし、それほど多くのお店に行った訳ではないので、あくまでも個人的な感想であり、この他にも美味しいお店は沢山あると思います。

番外グルメ情報Ⅰ ラーメン編
旭川ラーメン「つるや」さんの醤油ラーメンはすっきりとした醤油の味に細麺がよく絡んでとても美味しいです。
Yaphooニュースでも紹介されていました。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3b85991ab464b453d78ec3906f8ac1fdb8b069a6

有名な旭川ラーメンの中でも、私の一押しは「つるや」さんの醤油ラーメン。

有名な旭川ラーメンの中でも、私の一押しは「つるや」さんの醤油ラーメン。

番外グルメ情報Ⅱ 蕎麦編
おかだ紅雪庭 

築92年になる素敵な洋館の中にお店があり、この建物は日本酒「北の誉」のオーナーが自宅として建てたものだそうです。本格的な日本料理のコースもあり、お庭も大変綺麗です。また女中さんは着物を着られていてとても素敵でした。蕎麦はのど越しが良くてコシと香りもあってとても美味しかったです。ゆったりと頂けるので、もり天(天もり)2090円でも納得でした。

蕎麦の産地の北海道でようやく見つけた美味しい蕎麦屋さん「おかだ紅雪庭」もりそば1100円とやや値段は高いが古い洋館の中にお店があって落ち着いた雰囲気です。

蕎麦の産地の北海道でようやく見つけた美味しい蕎麦屋さん「おかだ紅雪庭」もりそば1100円とやや値段は高いが古い洋館の中にお店があって落ち着いた雰囲気です。

今回毘砂別でお会いした二人のサーファーの方とは、初対面なのに妙に親近感が湧きました。海までの遠い距離、雪道、晴れていても氷点下の気温、中々コンディションが整わない波、そんな厳しい環境の中でも波を追い求めてサーフィンライフを続けているサーファーは、かなりのサーフィン追求者であり「波乗り道」を歩んでいる“同志”といえると思います。ゆえにサーファーとしてすぐに仲良くなるのかもしれません。厳しい環境だからこそ、素直に心が通じるものがあるのだと思います。

かつて京都のBig Waverの方が、ホームポイントの大波をサーフするために毎年ワイメアに通っているという話を聞いたことがあります。
それだけの大波が立つのが日本海であり、厳冬期にはそれなりの装備が求められますし、経験値を含めた体力と技能と知識が求められるので敷居はとても高いと思いますが、気象海象を学び、しっかりと準備をしてきた者には海から素晴らしいご褒美が得られるのも日本海ならではだと思います。

25年くらい前にオホーツク海側の網走のサーファーが七里ガ浜に来たことがあり、色々と網走の波乗り事情について聞かせてもらったことがあります。
その時に特に印象的だったのは、周りにサーファーがほとんどいないので、波の良い時にハイテンションで帰宅してサーファーではない奥さまに、「波がとても良かったので、今日の波乗りは最高に楽しくて感激しちゃったよ~」と熱く語っても、「それは良かったね」と気持ちがまったく入っていない返事をされるのがとても寂しいと言ってました。
サーファーならば、この方の気持ちは良く分かりますよね。良い波をエンジョイした時のサーファーの感激は、波乗りしない人には分からないですから無理もないですが、その時は妙に笑ってしまったことを覚えています。

まだまだ日本の厳冬期は続き、春は雪解け水が海に流れ込んでさらに水温が下がります。それでも良い波が立てば波乗りするのがサーファーの宿命なので、そうした厳しい環境でも波乗り道を歩まれている皆さまにおかれましては、どうかお身体に気を付けて精進していただければと思います。
先の網走のサーファーの気持ちは今ではSNSによって全国のサーファーがフォローしてくれますし、一人でサーフィンされていてSNSもされていない方は、ぜひ波伝説のカスタマーサービスにその波乗り道の感動ストーリーをお寄せください。適宜波伝説のSNSや波伝説上でご紹介させていただき、採用された方には謝礼として残り少なくなった真っ赤な波伝説タオルを贈らせていただきます。必ず住所・氏名・電話番号を記入されてくださいね。

番外編Ⅲ お勧めのスキー場2か所
カムイスキーリンクス
中上級コースで3km、初心者コースならば4kmロングライドできます。3kmのコースをゴンドラ回しすると、リフトよりも倍くらい移動が速い上に身体が冷えにくくて最高です。しかし、広いゲレンデはスクールが数多く開催されていることが多いので(北海道は体育の授業でスキーがあります)、私は奥に位置していて斜度がややきついのでスクールは一切なくてサイドカントリーも色々と楽しめる「第五リフト」を中心にだいたい3時間くらいは休憩なしでガンガン滑っていました。(笑)

ピーカンのカムイスキー場

ピーカンのカムイスキー場

なお、昨年までの大人のリフト券代は3800円でしたが、今年は5割上がって5300円に、そして来シーズンは8割上がって7000円に値上げされる予定だそうです。
3月に波伝説も5割値上げさせて頂く予定で大変心苦しいのですが、Windyのような風の視覚化やライブカメラのアーカイブ化(アングルでご自身のライディング動画が見れることも)などを含めたサービス強化も図って参りますので、どうかご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

旭川市街地から一番近いサンタプレゼントパークから見える美しい夜景に感動。(ナイター料金1700円、シニア・子どもは1000円)

旭川市街地から一番近いサンタプレゼントパークから見える美しい夜景に感動。(ナイター料金1700円、シニア・子どもは1000円)

比布(ぴっぷ)スキー場
比布(ぴっぷ)スキー場
主に2本のリフトしかない比布町営スキー場ですが9コースあって最大だと2.2km滑れます。リフト料金は大人で一日3800円で、65歳以上のシニアと子どもは2800円、しかもそれぞれに町営温泉施設の「遊湯(ゆうゆー)ぴっぷ」の入浴券が付きます!!ナイター1200円(シニア子ども1000円)にも入浴券が付くので、マジ~?ていう感じですね!!!同乗したリフトでお話しさせていただいた、リタイヤされて千葉から夫婦で引っ越されて来たスキーヤーの方の話では、町民限定のシーズン券はわずか15000円だそうです!!また3月末でスキー場は終了しますが、シーズン券があれば4~5月のみ湯遊ぴっぷが無料で利用できるそうです。
なお、遊湯ぴっぷのお風呂の中には湯温が43℃と高めのがあり、46℃まで入ったことがある高温温泉大好きな私は、移住してここの年間券42000円を買おうかと真剣に考えてしまったほどです。(笑)

町営比布スキー場の料金表

町営比布スキー場の料金表

立春を過ぎて、太平洋岸では春一番、二番、三番と強い南西~南風が吹いて風波が上がった翌日が狙い目となりますが、日本海側はその後に西高東低が崩れた時がThe Dayとなることがあります。
いずれも厳しい環境だとは思いますが、今年の台風シーズンのワールドクラスの波をイメージして、前向きに頑張って“波乗り道”を歩んで参りましょう。(了)

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